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氷雨
人間の本質とは喪失だ
寝てる間もずっと考えていて
起きても同じ答えに行きついたからそうなんだろう
君の声があまりに可愛すぎて
淫らな夢と交錯したので気が確かじゃないのかもな
眠り薬は劇薬 全部すっ飛んじまう 春は眠い
夏はそんな好きじゃない 家に篭ってれば干上がる
そして今日は悲しみの氷雨が降っている 初夏は先
北の大地で日々発信 自分を取り戻す為に衣食忘れ
少し億劫になりかけた頃に多分女神は降臨なされる
悲しみは絶望への最も近い道程だ 心を蝕んでいく
やけにセンチメンタルな気分で今日は何曜日かな?
喪失と忘却の繰り返しの日々に嘘は絶対必要なのだ
壊れる前に 今 確かに生きているが泣いている?
愛しいな 全てが 言葉には出来ない 僕だけの物
言い聞かせる 時間はまだ少し残されているからと
焦ってもどうにもならない ジリジリ鳴る目覚まし
あの日の青い空 戻りたい 戻りたくないと彷徨う
一緒にいたいと願う恋人達を雷鳴が引き裂くならば
愛さえも悲しみか 答えは君と氷雨だけが知ってる




