うつろう
うつろう かげろう 全ては虚であり実でありオセロだ
その両方をきっかりわきまえた時 解はあると神は言う
知らない間に 人口は減っていく 友達もそうだったよ
0時過ぎて ビールに焼き鳥わいわいがやがやする人々
楽しそうに店の硝子曇らせてお喋りする冬 君は死んだ
いつか人を消し去りたいというロジック以外の意外性で
孤独になるのは 別に胸は苦しくはない 不安でもない
引導を渡す印籠は花咲か爺さんが出せば良いのにと真冬
ヘッドフォンしてるからキーボードチャカチャカしない
うつろう かげろう 繋いでいこうせめて 笑顔の輪を
実に平和に子供を産むと言う殺人ゲームが行われている
そして人を殺したければ 遠慮なんて要らないどころか
へそで茶が沸く前に地球ごと消し去ってかまわないんだ
そういう噂さ うわごと言うマジでくたばる五分前の事
口笛でも吹きながら行こうぜ 気楽な旅さ 概念は概念
過ぎたるは猶及ばざるが如しと言うけれど線引き出来ず
愚かにも語るに落ちて名声とか人気とかいいねで競おう
うつろう かげろう ねむろう 燕の巣のような高値の
死へと誘う とても優しい 子守歌を歌ってあげるから




