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刃
自信という指針を無くした詩人どもを
何人もぶった斬りながらここまで来た
私だって斬られた その度呪った詩道
今 再始動 無謀なプロジェクトでも
プロテクトかける事なく全開放 発射
食欲も両翼も無くした堕天使は無様だ
圧倒的な力の前に3枚に下ろされる日
それが本心を言えば怖い 終われない
延々と続く冥府の亡者達のパーティー
屈するな 戯言だ 斬り伏せてしまえ
放銃の照準を合わせても太刀は折れる
酷く息苦しい 誰かを待っていたのに
過ぎない時間の前に文豪の真似したり
泣いたりはしないよ 枯れ果てたから
ふるさととか馬鹿らしいわ 何も無い
断頭台のアントワネット何に思い馳せ
死んだか とどのつまりは悪は栄えぬ
控えめに言っても虚しいだけの世の中
真実は生死と夜の帳の中の静寂にあり
忘るるな 刃はいつも懐で生を咎める