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15話 姉御肌

「そういえば俺が来る前ってここマネージャーがいなかったんだよな。それまではどうしてたんだ? 持ち回りか?」


飛鳥と部活に向かう前に友人が訪ねた。


「あ、それはね、ずっと凪先輩がかねてたんだよ」


「凪先輩? 1人でずっとか?」


「うん……」


「それについては私から話そうかな」


噂をすればなんとやら、ちょうど凪が2人の後ろから現れた。


「あ、お疲れ様です」


「うんうん、ほんとに助かってるよ、私も野球に集中できるしね」


「なぜ凪先輩が1人でやってたんです? ここの人は1人に作業を押し付けるタイプではないと思いましたが」


基本的に日比野女子野球部は仲が良く、人柄ももちろんいい。だからこそ友人にはよく分からなかった。



「えーとね、それは私以外全員女子力がないから……、ドリンク作ったり、洗濯したり、そういうのが皆できないの……、完璧超人に見えるけど、生粋もできないからね……、家庭科だけはさっぱり」


「そうですか……」


友人がそういう認識を持っていたのは、実際にそれを目の当たりにしている京里と、あまり得意そうに見えない、椿、花香、杏くらいであり、他はなんだかんだで人並みにできると思っていたので、驚いていた。


「皆野球一筋だからね。なかなか女子力は鍛えられないもんだよ」


「凪先輩はどうしてできるんです?」


「うちは兄弟姉妹が多くて、私が1番上だからね。自然にある程度みについただけさ。家だと、お姉ちゃんって言うより、2人目のお母さんみたいな感じだったし、複数人の家事をするくらいなんてことなかったしね」


「大変だったんですね」


「そこまででもないよ。でもやっぱりできる人がいてくれるならそれに越したことはないって。最初は男の子だから心配してたけど、私よりもしっかりしてるくらいだし、頼りにしてるからね」


ぽんっ。


凪は軽く友人の背中を叩いて、ウインクしながら先に走っていった。


「……生粋先輩はかっこいいけど、凪先輩みたいな感じもかっこいいよねー」


「ちょっと違うタイプの頼れる先輩だな。俺もしっかりしないと」


【凪の評価が上がった】

凪のウワサ①


お風呂の時間がものすごく長いらしい

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