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Ancient Alchemist Online  作者: はむだんご
一章
27/39

1-27

結構短めです





――――――――――――――――――


イベント : ダンジョン・青の塔の調査 をクリアしました


称号 : 青の塔踏破者 を獲得しました▼

  期間限定ダンジョン 青の塔 を踏破した者達に与えられる称号。


  一部NPCの好感度上昇


アイテム : ??? を獲得しました▼

  ???


貢献ポイントに踏破ボーナスポイントが付与されました。


――――――――――――――――――




「よしっ!」

「やりましたね」


 イベント終了二日前、俺たちは青の塔の攻略に成功した。


「順調だな。あとは赤の塔だけだし、これなら期間中に全部攻略出来そうだな」

「なのです!」


 青の塔のボスは、ヒュージクラブというでっかい蟹のモンスターだった。動きが素早い上に遠距離攻撃のバリエーションも豊富だったため、かなりの苦戦を強いられた。しかし黄の塔のボス戦で出てきた眷属の蜘蛛が結構レベルが高かったらしく、かなり経験値を稼ぐことが出来たためステータスが上がり、相手の攻撃はさほど痛くなかった。もし黄の塔よりさきに青の塔を攻略しようとしていたら、ボスを討伐できたかは怪しいところだ。


 ちなみにこの部屋の隠しエリアにはいつも通りヒュージクラブの卵があった。






「あの~、一つ気になることがあるんですが」


 青の塔を攻略し終えて、森の拠点に帰ってきてくつろいでるところに、サーヤがそう言って質問してきた。


「なにかしら?」

「いえ、今までのイベントの報酬に???というアイテムがあったじゃないですか。それの確認はしないのかなぁと」

「「「「……」」」」


 サーヤの言葉に皆口を噤んだ。


「(ね、ねえ。そんなのあったかしら?)」

「(き、記憶にないのじゃ)」

「(そんなのあったのです……!?)」

「(え、おまえらマジかっ!?)」


 他の三人が口を噤んだ理由が、忘れていたわけではなく全く身に覚えがないということだった。


 てっきり忘れてただけかと思えば存在すら把握してなかったとは……。


「……まさか忘れてた訳ではないですよね?」

「「「「ま~さか~!」」」」


 俺はちゃんと覚えてたぞ?……覚えてたぞ?


「はあ、まあいいです。とにかく確認しましょう」


 そういって全員三つのアイテムを出した。


「これは、石……石版かのぅ?」

「あ、裏に何か書いてあるのです」


 ???という謎のアイテムを取り出すと、それは何らかの石版だったそしてリーゼの言う通り、裏には少し掠れた文字が書かれていた。


「”石版を集めし時”」

「”天へと至る階段が現れるだろう”」

「”それは汝らを新たなる試練へと導くものなり”」

「「「「「……」」」」」


 え、つまりこれって……。


「五つ目のダンジョンがある……ってことですよね」

「……じゃな」

「……そうね」

「今日ってイベント終了二日前……ですよね」

「……じゃな」

「……そうね」

「ヤバくないですか」

「……じゃな」

「……そうね」


 あと二日あるとはいえ、赤の塔の攻略に加えてそれより難しいかもしれないダンジョンも攻略するとなるとかなり難しいかもしれない。実際赤の塔の攻略は終わったも同然だが、それを加味しても時間が足りなくなる可能性がある。


「「「「「……ヤバくね?」」」」」


 くつろいでいる場合じゃなかったらしいです。






――――――――――――――――――


イベント : ダンジョン・赤の塔の調査 をクリアしました


称号 : 赤の塔踏破者 を獲得しました▼

  期間限定ダンジョン 赤の塔 を踏破した者達に与えられる称号。


  一部NPCの好感度上昇


アイテム : ??? を獲得しました▼

  ???


貢献ポイントに踏破ボーナスポイントが付与されました。


――――――――――――――――――



――――――――――――――――――


所持アイテムの一部が変化しました。


――――――――――――――――――




「拍子抜けするくらい弱かったな……」

「まあこのイベントで我らも成長しておるからのぅ」


 赤の塔のボス、リザードジェネラルは全ボス中でも最弱だったらしく、あっという間に討伐してしまった。


「あ、石版がひっついてるわよ」

「ホントだ」


 取り出してみると今回獲得した物を含め、全ての石版がくっついて一つの大きな石版になっていた。


 大きくなった石版を眺めていると、『使用しますか?』というメッセージボックスが現れたので、迷わずにYesを選択する。すると突然ぴかっと光って、視界が真っ白に染まった。


「うおっ!?」

「な、なんじゃぁ!?」


 十数秒ほど経つと視界が元に戻り、目の前には天まで伸びる淡く光る透明な階段があった。


「「「「「おお~……」」」」」


 あまりにも綺麗だったので全員口を開けて階段の伸びる先を見つめていた。


「それで、どうします?今日はもう遅いですし、攻略は明日にしませんか?」

「まあ明日は土曜日で休みだし、予想以上に早く赤の塔の攻略も終わったから焦らなくても大丈夫そうね」

「じゃな」


 もうすぐ深夜になるということもあって、今日はここでお開きすることになった。




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