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第25話〜再戦〜

落ちませんよ、勝つまでは。


三人は森の中の道を歩いていた。

時間は昼過ぎを指している。

千夜

「ねぇ〜まだ着かないの?」

俊也

「どうなんですか?」

刃界

「・・・・・・・・・」

千夜

「木偶の坊・・・?」

俊也

「刃界さん・・・?」

刃界

「・・・・・おかしい。」

千夜

「何がだよ?」

俊也

「どうしたんですか?」

刃界

「目印がなくなっている。」

千夜

「まさか・・・」

俊也

「もしかして・・・」

刃界

「どうやらそのようだ。」

千夜

「い、いくら木偶の坊でもそれは・・・ないわよね?」

俊也

「う、嘘ですよね・・・・?」

刃界

「迷ったようだ・・・すまない。」

千夜

「どうすんのよ!?ここから出られなかったらあんたの責任よ!!」

俊也

「まぁ、まぁ、落ち着けよ、千夜様。」

刃界

「本当にすまない。」

千夜

「死ね。」

俊也

「言いすぎだぞ?千夜。」

千夜

「じゃあ、ガキが死ね。」

俊也

「何で俺?」

刃界

「済まない、小僧。死んでくれ・・・」

俊也

「え?ちょっとおかしくね?俺なんかした?」

千夜

「わかったよ・・・私が介錯してやるよ・・」

千夜は銃を取り出した。

俊也

「せんでいい。てか銃出すな。」

刃界

「小娘、これは俺の責任だ。」

俊也

「刃界さん・・・さすが。」

刃界

「だから・・・俺が介錯する。いや、させてくれ。」

刃界は刀を抜いた。

俊也

「ちょっと刃界さん!?悪ノリも程々に・・・」

千夜

「木偶の坊は引っ込んでいろ、こいつは私が介錯する!!」

刃界

「小娘。お前こそ引っ込んでいろ。小僧の介錯は俺がやる!!」

俊也

「二人共?いい加減にしないと俊也君怒るよ?」

千夜

「わーったよ。つまんねーの、撃つまでやらせろよ。」

刃界

「悪い、小僧。つい面白くてな。」

俊也

「刃界さん、千夜に染まってきてるよ?気を付けないと、元に戻れないよ?」

刃界

「悪い。今後は気を付ける。」

千夜

「おい、ガキ今の言い方私が悪い子見たいな感じだろ?」

俊也

「実際の所、悪いだろ。ねぇ、刃界さん?」

刃界

「お、俺か!?」

千夜

「そうなの?木偶の坊。」

俊也

「ね?刃界さん。」

刃界

「ど、どうだろうな・・・」

千夜

「これ以上話して体力を無駄にしたくないわ。」

俊也

「でもどうする?千夜様。」

千夜

「しゃあない。私が道を決める。」

刃界

「知っているのか?」

俊也

「そうなのか!?千夜様。」

千夜

「いや、知らないわ。」

刃界

「期待させてくれるな。」

千夜

「こら?さっき道に迷ったのはどこのどいつだ?」

刃界

「ぐっ・・・・」

俊也

「まぁ、とりあえず行こーぜ。二人共。」

刃界

「そ、れもそうだな。」

千夜

「さっすが!!子供は理解が早い!!」

俊也

「子供は余計だ。」

三人は先頭を千夜に替えて歩きだした。

そして日が暮れ始めた頃。

俊也

「で?」

刃界

「ここは?」

千夜

「どこなのよ!?」

俊也

「お前が言うな。」

刃界

「俺は何も言えない・・・」

千夜

「た、たぶんあの道を左に・・・」

俊也

「左に?」

千夜

「ぐっ・・・・・」

刃界

「やはり、ここは俺が・・・」

俊也

「俺が?」

刃界&千夜

「「申し訳ございませんでした。」」

俊也

「いや、俺だって自信があるわけじゃないから・・・ね?」

千夜

「それでも木偶の坊よりかは安心だ。」

刃界

「こんな小娘より小僧の方が心配ないな。」

二人の間に火花が散った。

千夜

「何よ。その言い方、あんたが迷わなきゃこんなことには・・・!!」

刃界

「確かに・・・だがもっと迷ったのはお前の責任だ!!」

俊也

「二人共、今の状況を理解してる?」

千夜

「やっぱりやるしかないよーね。木偶の坊。」

刃界

「そうだな、ここらで決着を付けとく必要があるな?小娘。」

二人はしばらく睨み合った後、二人はお互いの武器を構えた。

俊也

「ねぇ、二人共?」

千夜

「準備はいいか?」

刃界

「来い。小娘!!」

俊也

「ちょっと、二人と・・・――――」

千夜

「はぁぁぁぁ!!!」

刃界

「だぁぁぁぁ!!!」

俊也

「あ・・・・・・。」

ガキンッ!!・・・カンッ!!バキンッ!!

千夜

「はぁっ!!」

キンッ!!

刃界

「ふんっ!!」

ブンッッ!!

俊也

「もういい!!二人共そこで死ね。」

俊也は二人を置いて歩きだした。

二人はそれに気付き動きを止めた。

千夜

「俊也君は?」

刃界

「小僧?」

二人は辺りを見回したが、俊也の姿はもうない。

千夜

「あちゃー、やばいわね。こりゃ。」

刃界

「小娘!!行くぞ!!」

千夜

「わ、わかってるわよ!!」

刃界

「一時休戦でどうだ?」

千夜

「今は仕方ないわね・・・死ぬよりまし!!」

二人は走りだした。

俊也は一人で暗くなっていく森の中を歩いていた。

俊也

「もう、あんなやつら知らん!!」

俊也は久しぶりに考え事をし始めた。

ったくよ。

こんなことになるなら一人で行っていた方がよかったよ!!

そうすればもうノゾミにも・・・

俊也は先程までとは違う気持ちになった。

なんだろ?

この気持ち、胸にポッカリと穴が開いてるような・・・そんな感じ。

いつかも感じたことがある。

たしか・・・・ノゾミと別れた後だったな・・・

すごく寂しかった。

体の痛みより、どんな空腹よりも心が痛かった。

俊也

「・・・・・・やっぱり、俺はまだ弱い人間だ。」

一人は寂しい。

誰か別れた後の寂しさは一瞬にして恐怖にかわる。

ガサガサ・・・・・

俊也は物音に敏感に反応した。

俊也

「何の音・・・・だ?」

俊也は汗だくになった。

恐い・・・

なんでこんな物音くらいで・・・

ひびるな。

びびるな!!

俺は弱い、

けど強く、

強くならなきゃ誰一人護れない!!

俊也は覚悟を決め前に歩きだした。

ヒュ〜〜〜―――

俊也は上を見た。

俊也

「・・・・空耳・・―――――!?」

ドスンッッ!!

俊也の目の前に何かが落ちてきた。

俊也

「ゲホッ、ぅ・・・・な、んだ?」

俊也はその土ぼこりの中を目を凝らして見た。

「ミ、ツ、ケ、タ。」

そこにはまぎれもないヤツだった。

俊也

「お前は・・・・・!!」

「アノトキハ、ヨクモワタシヲハカイシタナ!?」

俊也

「まさか・・・レギンピークで・・・・お前は空間に閉じ込められていたはずじゃ・・・・?」

「フッカツスレバワケナイサ。」

俊也

「そりゃすごいな。」

「アノオンナハドコダ!?」

俊也

「知っててもてめぇには教えねーよ。バーカ」

「マァイイ、キサマヲコロシテカラユックリサガストスルカ!!」

ヤツは左腕を振り上げた。

俊也は前にもあったことなので、やることはわかっていた。

「シ、ネ!!!!」

ブンッ!!

俊也はヤツの股の下を回りヤツの後ろに行き躱した。

ドゴーン!!

「カカッタナ?」

俊也

「え?・・・――――!?」

バキッ!!!

ヤツの回し蹴りが俊也の腹にめり込んだ。

俊也

「か・・・―――――」

俊也はとにかくかなり遠くに吹き飛ばされ、その勢いのまま地面を転げ回った。

俊也

「ぁ・・・・ぁ・・・」

俊也の体はピクピクと震えていた。

「コンナモノデハスマサンゾ!!」

ヤツはゆっくり確実に俊也に迫っていく。

だめ・・・だ

体が震えてる。

怪我のせいじゃない。

動ける、動けるはずなんだ!!!

立て、

立ち上がれ!!!

「・・・ホゥ。ニンゲンヨ、ヨクタッタナ?」

俊也は立ち上がっていた。

俊也

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

もう考えない。

考えてる暇なんかない。

こうなりゃ、直感でやる。

ヤツは俊也の前に来た。

「ヨクニゲナカッタナ?」

俊也

「・・はぁ、はぁ。」

「ジャ、シネ。」

ヤツの左腕が俊也に襲い掛かろうとしたその時

ガキンッッ!!

「ナ、ニモノダ!!!?」

俊也の前にいたのは刃界だった。

刃界

「よぉ、小僧。助けにきたぜ?」

俊也

「・・・刃界、さ、ん。」

ドドォーン!!!!

後ろから銃声が鳴り響いた。

ヤツは後ろに飛びのいた。

「ッ!!!!????」

千夜

「おっ!!俊君!生きてる!?」

俊也

「・・・・千夜、・・」

二人は俊也の前に並んだ。

千夜

「ったく、一人で先に行くからだ、ガキ。」

刃界

「小僧、お前は一人じゃない。」

千夜

「私が付いてるから安心しな!!」

刃界

「俺も、小娘も、小僧。お前の仲間だ。」

俊也

「刃界さん・・・・千夜・・・あ、り、がとう。」

千夜

「さぁて、木偶の坊。一暴れするか!!」

刃界

「あぁ、存分に暴れてやる!!」

二人はヤツに向かって武器を構えた。

「ニンゲンガイクラフエヨウトワレニハカナワヌ!!」

千夜

「ぎゃあ、ぎゃあ言ってないで、掛かって来なよ?バーカ。」

刃界

「小僧を傷つけたお前に話すことなどない!!」

千夜

「こいつらは、私を仲間だと言ってくれた!!だからその仲間を傷つけるヤツはブチ殺してやる!!」

ヤツは苦笑いした。

「クッ、クックック・・・ナカマ?ダトワラワセルナ!!ショセンハクズドモダ!!ナンニンイヨウイミハナイ!!ナカマ?ソンナモノハクソダクソ!!ヒャハハハハッ!!」

千夜

「はぁぁぁぁぁ!!!!!」

刃界

「だぁぁぁぁぁ!!!!!」

二人はヤツに真っ向から向かっていった。

刃界

「くらえっっ!!」

ブンッッ!!

しかしヤツは上空に飛んで躱した。

「ソンナモノアタルカ!!」

刃界

「今だ!!小娘!!」

千夜は既にヤツをとらえていた。

「ナッ!!??」

千夜

「消えろっ!!!」

ドドドドドドドッッ!!!!!

千夜の銃から放たれた銃弾は矢の如くヤツを貫いていく。

「グ・・・・ガァッ・・・・!?」

ヤツはそれをただ防ぐしかなかった。

千夜

「もう弾がないわ!!木偶の坊!!」

ヤツはその一瞬の隙を突いて千夜に急降下してきた。

「シネェェェェ!!!!」

千夜

「バーカ。」

刃界はヤツの背後に飛び上がっていた。

刃界

「おぉぉぉぉぉ!!!!」

刃界はヤツに向けて刀を振り払った。

ズバッ!!!

ヤツの羽根がバサリと切り落とされた。

「ギィャァァァァ!!??」

ヤツは悲鳴を上げながら地面に落ちた。

ドスンッ!!

刃界は千夜の方に戻った。

刃界

「まだ・・・生きてるな。」

千夜

「そのようね。」

その瞬間ヤツの右手がこちらに向けられた。

俊也はその瞬間体が無意識に動いた。

「シネェッ!!!!!!」

ヤツの右手から無数の赤い刄が飛んだ。

第26話へつづく

勝敗はいかに。

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