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第102話~作戦は作戦~

戦いとは、優れた作戦を

考えた方が勝利する。

メルト「…っ」


メルトの表情は見ることはできなかったが、その過去を知る身としては

心に刺さる言葉であることだけは、理解できた。


俊也「…、大丈夫だ」

メルト「え?」


俊也はそうつぶやいた直後、掴んでいた手を放し、

宙を飛ぶ光線の方へ舞い上がっていく。


メルト「俊也!?」


メルトは急ブレーキをかけ、空中に静止し上を見上げる。

俊也へ向かう黒紫の光線。

舞い上がりながら体をくるりと回転させ、その勢いで両の掌に緑色の光を纏う。


俊也「メルト!あれやるぞ!」


俊也はメルトを見ずにそう叫ぶ。


メルト「!」


メルトはその言葉を理解したのか、静止していた状態から、

一気に落下態勢に箒の向きを変え、俊也とは真逆の方向に飛び出す。


???「逃がすと思うか!?」


その叫びとともに、俊也へ向かっていた光線が屈折したかのようにそれ

落下していったメルトの方へ進んでいく。


俊也「そうくるよな!当然!」


あくまで狙いはメルト、しかも相当に恨んでるときたもんだ。

読んでいた俊也は纏った緑の光を左右に伸ばし、屈折した光線を

掴むように包み込んでいく。


???「なに!?」


動揺しこちらに視線を戻す謎の人物――


俊也「遅ぇっ!!」


その隙を見逃す俊也ではなく、空中を右足で蹴るように

相手の懐に飛び込む。


俊也「落ちろっ!」


その勢いで相手の頭上に飛び出た俊也は右手に光を纏い

脳天めがけ振り下ろす。

直撃を受けた相手は、そのまま昏倒したのか、飛んでいた黒紫の光線はその場で霧散していく。

俊也は慌てずその人物の首根っこを左手でつかみ脇に抱え宙に浮かぶ。


俊也「ふうっ、どうやら作戦はいらなかーーー」

メルト「いっけえーーーーー」


頭上にとてつもない熱気を感じた俊也、もはや嫌な予感しかしない。

自分より上空にいる相手の方に視線を向ける


俊也「め、メルトさん?もう終わっーーー」

メルト「てやぁぁぁあぁぁぁぁーー!!」


メルトが振り下ろした箒の先には、当然俊也と、もう一人が。

俊也「あ、死――――」


瞬く間に俊也は熱炎に包まれ、ほどなく意識を手放した。

されど、策士策に溺れる、

という言葉も

世の中には存在する。

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