ステータス
念じた瞬間、頭の中に様々な情報が流れてくる。
名前:蒼真
レベル:574
種族:使徒
HP:289900/289900
MP:689700/689700
魔法:無・水・氷・雷・風・土・炎・闇・光
属性階級:無・特級
水・特級 氷・特級 雷・特級
風・特級 土・特級 炎・特級
闇・特級 光・特級
魔法系統:無・学習/絶対の障壁/無効化
所持アイテム:精霊の核×4
収納ポーチ(レベルMAX)
装備:漆黒のローブ・シャルロのセーター・ジャブレの靴・ホーリーリング
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うん。何これ。レベル574てなんだよ。俺でこれなら普通の人の平均レベルいくらだよ。突っ込みどころが多すぎる。続きもいろいろあったがもう読む気になれない。
「ソウ、どうしたの?」
クーの言葉にハッと意識を周りに戻す。心配そうに俺を見上げるクーと、周りで不審げな顔をするケイル、リリス、ミア、アール。
「あのさ、属性っていったい何種類あるんだ?」
俺の質問にリリスがぶっきらぼうに答える。
「炎、水、雷、風、土、氷。それと無。」
リリスの言葉に焦る。俺が持ってるの全部じゃないか。しかし俺は魔法が使えない。いや、使い方が分からない。周りに不信がられない程度に尋ねる。
「俺さ、魔法うまく使えないんだ。なんかコツある?」
「属性が分からなければ教えようがないよ。」
ケイルの言葉にそれもそうかと思う。ただし、ここで全属性なんて言ったら大変なことになるに決まっている。無属性は個人でその魔法形態が違うらしいから聞いてもあまり意味はないだろう。それなら最初に書いてあった水といまいち使い方が分からない闇、光にしてみるか。
「水、闇、光の三属性だよ。」
「「「「「はっ!?」」」」」
全員声をそろえて驚いている。何か変なことを言ったのだうか。そんな中最初に口を開いたのは一番冷静そうなリリスだった。
「あのね、光と闇を両方使える人間なんて聞いたことないわ。魔族でも私が知る中ではいないわね。ソーマ、本当に使えるの?」
俺は内心パニック状態だった。やばい。やらかした。そんなのあるなら先に誰か教えてくれよ。
「まあいいわ。クーが言ったように、魔法は基本イメージなの。イメージの作り方や、発動の仕方で色々なバリエーションがあるのよ。あなた、基本はどの詠唱使ってる?私たちが基本使うのは《聖》の詠唱なんだけど。まあ最近は省略や無詠唱の練習もしてるけど。」
え、詠唱?そんなの知らないってか知ってたらここまで苦労してない。しかも《聖》ってなんだよ。そんな厨二っぽい名前。まあアポルって全体的に厨二っぽいとこ多いけど。そしていいことを思いついた。
「俺、省略やってみたい!」




