三機目 キュアノス
修正入れました。
抜けていた」などなど
落ち着けクールになれ俺。
確かに目の前にいる人?は全裸の幼女だ。
だが、だからどうした?俺はロリコンではない。
だからこれはただ驚いただけだ。
絶対にそうなんだ・・・!!
と自問自答を繰り返しているとこの機体のAIが話を続けていた。
『その子は半人半機、マスターのコアクリスタルが心臓であり脳です。私がマスターがこの時代にくる10年前から用意しておきました』
「ちょっと待てこの子10年もここで放置されていたのか?」
『その子について心配ならその必要はありません。食事はとらなくても生きていけます』
半人半機か・・・
心の中でそう呟き、眠っている幼女の方を再び見る。
よく見れば顔は整っていてかわいい。数年後には美人の部類に入るだろう。髪はセミロングで水色と青の間くらいの色だ。それに額と腕にの所に青い線がある。
『今、その子に私の統合情報を記憶させるのが終わりました。後の質問や疑問はその子に聞いてください』
そう言ったAIは段々ノイズが混じるような音で言ってきた。
『マス・・ター・・・そろ・・そろ・・・・・げん・か・・い・・の・・・よう・・・・です』
俺は無言になりその言葉を聴き続けた。
『はか・・せ・・・』
そう呟く用に言った後、何も言わなくなった。
俺は静かに手を合わせ黙祷した。長い間、博士という奴の命令を守り続けたAIに対して。
「・・・辛気臭くしても何も始まらないか」
俺はそう呟き眠っている半人半機の幼女の額に手を当てた。
その瞬間、手が引っ付いて離れなくなった。
「離れないな・・・」
割と冷静なのはさっきのことがあったせいで焦る気持ちがわかなかったからだ。
そんなことを考えているうちに目の前の幼女が言葉を発した。
「遺伝子情報の登録を開始。同時に意識の覚醒を開始。プロセス1からプロセス10までの連結を確認。コアクリスタルに接続。筋肉組織の活発化を開始。作業終了まであと1分」
どうやら手が離れないのは俺の情報を登録しているせいの用だ。
「作業終了。覚醒します」
その言葉と同時に目の前の幼女が目を開ける。
「正常起動確認。上半身異常なし下半身以上無し。これより人格システムを起動します」
そんなものまであるのかよ・・・
やはり博士という人物は天才もしくはMOWでその才能を開花させた者なのだろう。
俺のスキルは幸運LV1ただこのスキルを持っているのがプレイヤーの全員とは限らない。
なにせスキル欄に表示されたスキルは自分の可能性の一つだからである。
簡単な話、格闘技術のスキルがあっても射撃技術のスキルが無いことがあるということだ。
だったら後天的な習得は可能なのでは?と思うだろうが。
やはり人には向き不向きがある。
例え射撃技術が無い奴が後天的に射撃技術を取ったとしてもLV5で止まるらしい。
ちなみに向いている才能だった場合Lv20まで上がる。
「人格の構成完了。これより人格のコントロール下に入ります」
おっと考え事をしている内に終わったようだ。
「父様・・・?」
「俺のことか?」
沈黙してしまった・・・
「記憶ではそうなってる」
おい何をしてくれてんだあのAIは!
さっきの辛気臭さを返しやがれ!
「駄目?」
そんな捨てられた子犬のような目で見られたら駄目なんて言えるわけないだろうが・・・
「いや、別にいい。それよりも名前が無いと不便だな」
「名前・・・?ユニヴェール」
「それはこの機体名だろ?お前の名前だ」
「?」
「何を疑問に思ってるかはわからんが名前が無いと不便だろうが」
「なら父様が決めて」
まあ、そうなると思ってましたよハイ。
名前ねえ・・・
そう思考しながら半人半機の幼女を見る。
目の色まで青か・・・しかもすごく透き通っていて綺麗だな・・・
「よし。お前の名前はキュアノスだ」
青色のことをギリシャ語でキュアノスと言う。
何故この名前にしたかと言われると他に青に関係したものが浮かばなかったからだ。
一応英語でブルーとかもあったけど、さすがに安直すぎるというか名前の響きが悪いということで青は青でも同じ意味を持つキュアノスにした。
「了解、父様。私の固有識別名はキュアノスとして登録する」
無表情だが、心なしか少し喜んでいるように見えたのは俺の気のせいだろう。
「とにかく服を着ろ」
「わかった」
うなずくと同時に粒子の光がキュアノスの周りで輝き服を構成していった。
「何故に巫女服・・・・・・?」
「・・・趣味?」
「誰のだよ・・・」
断じて俺の趣味ではないと言い切れない所がなんとも言えない。
「はあ・・・まあいい。さっそくで悪いんだが色々と聞きたいことがあるんだがいいか?」
「ん・・・私に答えれることなら」
「それじゃあまず一つ目だ。ここはどこだ?」
質問の内容が二つになっているのに気がついたが・・・
まあ、どちらも同じ意味だから一つの質問か。
「前者の方から説明する。まずここはサウタバル大陸の南の地」
「俺はそれがどこら辺にあるかさっぱりなんだが・・・」
「ん・・・わかってる。だからこの世界について説明する」
「そうしてくれるとありがたい」
我ながらアホな質問をしたな。
ここは間違いなく異世界だ。
なら、ここはどこだと言っても知るはずが無いのにな。
「まずは・・・」
そんな自虐をしている内にキュアノスが説明を始めてくれた。
いかんな・・・真面目に聞こう。
説明を聞き始めた巡。だが彼はこれから巻き込まれるであろう、あることに気づかないままキュノアスの説明を聞くのだった。
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