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『古い船乗りの詩』
帆を張れ 風を呼べ
船頭がいなけりゃ お前が勇を叫べ!
黄昏に 嵐がくる
みなで歌え 低声で歌え
アトラスは応えてくださる
霊気が雨雲をはこんでゆく
のぞく陽の光
四方の水面を金に染める
+
『古い飛行士の詩』
無限の空 茫漠の空
蒼の中を 私はどこまでも彷徨う
世界はずっと下に在る くじけず翔けよ
アウロラは応えてくださる
霊気は環を成して 天が開く
空と海はようやく繋がる
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『古い古い恋詩』
……よ、あなたは わたくしの慰め
わたくしの 癒し
わたくしの 恋い慕うもの
わたくしの 太陽
逝きて亡き人 行きし日を今も忘れない
陽の光 海を黄金に染めしとき あなたを想う
月の光 海を銀班に染めしとき あなたを想う
あなたを偲び
空と海と此処に
魔法を一滴落としましょう