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事象の確認。

話を聞く前に、僕とキイチさんは二人で情報の確認を行った。

第一発見者は、高槻さん、印南さん、キイチさん、僕。

発見時の時刻は、午後三時五十二分。

僕とキイチさんの二人とも、時計を確認していた。

キイチさんは、唇に指を当てながら話をまとめる様に話す。

その内容は、以下。

現場は、屋敷の裏側の一番奥まった書斎内部。

書斎入り口の扉には、鍵が内側から掛かっていた。

ここの鍵は、マスターしかなく、突っ伏していた被害者の机の上にあった。

被害者発見時に、僕もキイチさんも見たので、間違いない。

もう一つの出入り可能な個所、ベランダはというと。

窓には、鍵が掛けられていなかった。

しかし、ベランダには雪が積もっていた。

その雪の上には、足跡もなにも残っていなかった。

ただし、死亡時刻が雪が止む前の場合、その限りではない。

雪が止んだ時刻、午後二時半頃。

これは、要の証言。ちょうど、バスに乗り込む頃だったから。

バスの出発時刻が、午後二時二十分と書いてあったのに、時計をみると八分も遅れていたのだ。

しかし、雪が跡を消すほどとなると、犯行時刻は更に考慮しなければならない。

被害者は、革張りの背当てが高い椅子に座って、机に上半身を伏せた状態で発見された。

動かさずに見れる範囲でだが、外傷は右側の即頭部、こめかみの上辺りが陥没し、血流していた。

その他、服などに擦れた跡も破れた個所もなかった。

よって、頭部挫傷が死因である可能性が高い。

ニオイを確認したところ、少なくともニオイのある毒物を使われた形跡はない。

書斎に飲食した形跡もなし。

室内の配置は、以下の通り。

廊下からの入り口は、扉の位置が壁の中央にあり、開けてすぐ目の前は、全面窓。

ベランダへ出る出入り口は、窓の方向を向いて、左手寄りの端から引き戸形式。

二重構造なのか、結露の跡もなし。

外側に雪が融けて、その後凍った跡が下部にあった。

入室した際に、室内が異常に温度が高く、暑いと感じる程だったため、その所為と思われる。入り口扉から、右手側に書棚が端から端まで作りつけられている。

書物もぎっしりと隙間なく並べられていた。隙間のある個所が、なかった。

反対側は、中央あたりにマントルピースがあり、中は暖房器具になっていた。

その脇、ベランダに近い方に、猫足の丸テーブルがある。

165センチの要の腰程の高さ。

注意、要は足が短いかもしれないから、そこのところ、考慮。

テーブルの上には、何も乗せていなかったが、以前は何か乗せていたのか、丸い跡が薄らと見受けられる。

そして、部屋の中央に応接セット、革張りの三人掛けソファーが二脚とローテーブルがある。

テーブルの上には、ガラスの灰皿。と、それとセットのようなガラスの入れ物に入ったライターのみ。

ガラスの灰皿、およびライターには、血痕はついていなかった。

ふき取ったとしたら、時間を掛けて、丁寧に行ったことだろう。

現場に関しては、以上。


「こんなところか。要、なにか・・・」

ゴン。

は。い・・・痛いです。

「ちゃんと聞いてますよ。」

「口開けて、アホ面してるぞ。」

は。

僕は、急いで、口元を手でふさぐ。

「・・・遅いけどな?

まぁ、とにかく、現状はこんなところか。」

じゃ、ぼちぼち、話でも聞くとするか。


と、言う訳で、一人ずつ応接室で話を聞く事にした。

全員が終わるまで、各々は自室で待機だ。

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