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ワンダーショップ  作者: mino
第一章
3/5

No.03 占いは当たるものだ•••。

 「ありがとうございました~!!」




 「1000円ロスかぁ・・・・。

  ちょっと勿体無い気もするけど・・・。

  まぁ、仕方無いやぁ!!」





 これで聞きたくもない声が消えるなるなら・・・。



 これ位、幾らでも払うしなっ!!


  


 今朝、びしょ濡れになった本と、壊れたイヤホンを書店で買って、早速イヤホンを袋から取り出し、耳に嵌めて曲を流した。






 あぁ・・・・。

 これで少しは静かになった・・・。



 いくら慣れたとは言え・・・・

 丸1日、あんな雑音聞いてたら

 1日でノイローになってしまう。


 イヤホンはもう、体の一部だな・・・・。





 うんうん!!っと何度も頷いていると 突然、雨が降り出した。





「うわぁっ!!!降ってきた!!」




 しかも!!土砂降りっ!?!?




 でもここの辺りは、スナックや・・・ホストクラブとか夜の店が多いから 

 この時間帯は、殆ど閉まっている。




 っていうか!!

 何故ッ!本屋出た瞬間に降ってくるッ?!?!





 どうしょう・・・・。

一旦、また本屋に戻ろうかな・・・・。

 




 ザザザザザザザザザァァァッ!!!!

 




 「うわっ!!!

  ヤバッ!!!前が見えない!!!」




 ますます強くなってるっ・・・・!!!

 これは・・・。

 すぐには止まないな・・・。


 ああぁああッ!!!

 戻るのも面倒だッ!!!



 もう雨宿り出来る所まで走ろッ!!!




 そんなに速くない足で全速力で走って、シャッターが開いている店を探すが・・・・。



 なかなか開いてる店が見やたらず 何も考えず、ただただ走り続けた。




 

 「ハアハア!!・・・・なんだぁ此処は・・・?!

  

  全然!!店が開いてないっ!!!」





 もう諦めて走るのを止めた。

 ずぶ濡れに濡れながらもゆっくりと歩いた。






 あぁあああっ~!!!

 今日は、本当にツイてないなぁ・・・・。なんでこんなにツイてないんだろう。



 何だか虚しい気持ちになって

 足を止めたその時・・・・。





 「おやおやっ!!

  ずぶ濡れじゃありませんか!!!!」



 「ッ・・・えっ?うわああああぁぁッッ!!!!!!」



 声がした方へ反射的に振り向くと


 そこには、ニヤリっ・・・と不気味に笑った

 ピエロの顔をした男の顔が鼻先につく程、すぐ目の前にあった。




 「うわぁぁぁ・・・ッ!!!チョッ!!!なにっ!?

  びッ・・・ビビッ・・ビックリしたぁぁあ・・・・。」



 「おや!!これは失礼しました。

  驚かせる気は無かったのですが・・・・。


  ささっ!!兎に角っッ!!

 中へ入って下さい!!!

 そんなずぶ濡れな格好だと風邪引きますよっ!! 

 タオルをお貸しいたしますので、どうぞ中へお入り下さい!!!



  ただでさえ

  貧弱そうな体をしているの・・・(ボソッ」




 ・・・・おい。


 チョイ待て・・・。

 おい、ピエロ・・・・。



 ボソッっと言った積もりだろうが・・・

  

 ちゃんと聞こえたぞ・・・。



 何んだぁ・・・?!コイツ!?。


 いきなり現れたと思ったら・・・

  

 初対面なのに失礼な事言ってきた・・・。



 

 しかも・・・・。なぁ~んかっ!!


 怪しいっていうか・・・。近寄ったらいけない気がする・・・。



 「ほらぁ!!何してるのですか!?

 

  ぼっーとしてないで・・・・。

 

  早くッ!!お入り下さぁ~い~!!!」




 「えぇええぇぇっ?!?!ちょッ!!うわぁッ!?!

  えっ!?あっ!?!?あのッッ!!ちょっ!!!」




 「ほらほらっ!!遠慮しないで!!

  入った~入ったぁ~!!」




 ピエロは、僕の背中をグイグイ押して

 半ば強制的に、店の中へと入らされて

 カウンターの席に座らされた。




 っていうか絶対ッダメだぁっ!!


 コイツとは、関わったら駄目だッ!!!




 絶対ッ!!厄介な事になるッ!!


 悪い事は起きてもッ!!イイ事は、絶対ぃッッに!!

  起きない様な気がするッ・・・・・!!



 しかも・・・・


 今日は厄日だし・・・・。



 うんっ!!!よしっ!!!

 

 早く逃げよおっ~!!!





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