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ワンダーショップ  作者: mino
第一章
2/5

No.02 図書委員は、苦労人。

   


  人間は・・・・なぜあんなにまで裏表が激しいのだろう。



  好きでもないのに、好きだと言い。

  心の中では、相手を蔑むような言葉をつぶやいている。


 


 「どうして浮気なんかしたのッ!!!」



 「違うッ!!違うんだッ!!!あの女が言い寄ってきただけなんだッ!!

   (へっ、もうお前は用済みなんだよ!!)」


 「ごまかさないでッ!!!そんな分かり易い嘘に騙される訳ないでしょッ!!」


 「言い訳じゃないよッ!!

  本当だ・・・・。俺が君を手放すわけないだろ?

   俺は・・・君を愛してるの・・。(今夜はどんな子を狙おうかな・・)」



 「ッ!!・・あなたっ・・・!!」





    全く・・・。

  

 思ってもいない事を・・・。



 

 学校中の校舎のあらゆる所から ざわめきが耳に直接入ってくる・・。

 



   図書館にいても・・屋上にいても・・・どこにいても聞こえる・・。



  

 さまざまな人の心の声が何かの曲の様に永遠に流れている。



 幸せな声、元気な声、綺麗なものを綺麗だと思う声

  

 悲しそうな声、怒りの声、怨みや僧悪、物騒な愚痴も聞こえる。




 人それぞれ聞こえてくる声は違えども・・・


 どんな声でも、その声が自然に僕の声に直接入ってくる。



 

 まるでそれが、当然かのように・・・僕の世界には雑音が絶えない。

  




  まぁ。


 その事を知っている人は、ほんの少しだけで・・・



  多くの人々は、僕がそんな不気味な能力を持っていることを知らない。

 もともと僕は、騒がしいのは好きじゃないから目立つ存在じゃない。

  


 見た目は、そんなことに縁もないような・・・ごく普通の高校生だ。


 

  あっ・・・でも。

 薄い金髪の様な髪は珍しいかな・・・目も薄い茶色だし・・・。



  でもクラスの人達が、榛名晃。(はるなこう) 

 

   っと言う名前を覚えているかも分からないし・・

 


  顔を覚えているかどうかも・・・怪しいところだな・・・。



 


  気を取り直して図書館の本を棚に揃えた。





 「うわっ!!!」



 「あっ・・・すみません。」



 「あぁ~大丈夫ですよ!!

  (ッチ・・痛てぇなぁ・・・何だよコイツ人形みたいな目しやがって・・・)」



 「あのっ・・・本当にすみません。

   

   棚を見て歩いてたので見えませんでした・・」



 「俺もすいませんでした。じゃあ!!(なんだコイツ・・何かめんどくせぇ)」




  男は、爽やかな笑みながら立ち去って行った。


 



  「はあぁ・・・。

   イヤホンが壊れるなんて最悪だ・・・。」






 

 そういえば、今日の占いは・・・しし座が最下位だったな・・・。

  



   やっぱ、あの占い当たるんだな・・・。




 

 普段は、イヤホンをすることで少しは、煩いザワめきが消えて・・・




 目の前にいる人の心の声しか聞こえないからまだ我慢出来るんだけど・・・。






 けど、今日は朝からイヤホンが壊れて・・・


 いつも読んでいる本が水の入ったバケツに落ちちゃったり

  

 ・・さっきも誰かに肩に当たっただけで愚痴られたし・・(心の中で)・・・。


  


   全く、今日は厄日だ・・・。






 「へぇーッ!!!それ本当ッ!?」



 「うん!マジだよッ!!マジな話なんだよッ!!!」



 「なんかぁ~!

  自分の本当になりたい自分になれるんだってー!!」



 「そうえばッ!!B組の中岡さんッ!!

  そのお店に行ってから・・ずっと片思いだった人から告られたんだってよッ!!」



 「えぇっー!!!!すごぉ~いッ!!!

   えっ!?でも、中岡さんの片思いの人って好きな人いなかったっけ??」



 「何か・・・噂なんだけどぉ・・・。

  その店に行くと・・どんな願い事も叶うらしいんだよね~」



 「マジッ!?すごーいッ!!私も今度行ってみようかな~」


 



   


 あぁ・・・またその話か・・・。


  最近、その話題が多いな・・・。




 この学校の生徒は、噂や、不思議な出来事がとっても好きらしく・・・。

  

  

  幽霊研究部や・・・US系の観察をする部活や・・・妖怪研究会や・・・

  上げたらきりがない程多くの部活がそういう不思議系に関するものばかり。




 しかも、この町は、少し奇妙な連中が多い。


  多分そのせいもあって・・・ちょっと物好きな生徒が集まっているのだろう。


  


 

 「その店なんだけどさッ!!!

  学校の近くの商店街の近くらしいけどさぁ・・・。

 分かりにくいところにあって・・・なかなか探せないらしいよ・・」



 「それなんか怪しいよねぇ~ッ!!」


 

 「もしかして・・・店が自体が動いてたりして・・?」



 「きゃぁああぁっ!!!こぉわぁあぁいッ!!!」





  なんだか面白い人たちだな・・・心の声が聞こえない・・・。

 

    

    全員、本音を言えるほど仲がいいのかな・・・。



  

  仲が良いのは、良い所だけど・・・

   

    もう、そろそろ帰って貰わないと・・・。



   

 

  「あの・・・。すみません。

    そろそろ図書室、閉める時間なんですけど・・・」 





 「えッ!!!(うそっ!!この人居たのッ?!)」



 「あぁッ!!すみませんッ!!(びっくりしたーッ!!!)



 「あっ!!もうそろそろ帰ろうッ!!(いつから居たんだろう・・?)」

 


 「失礼しました~っ!!!(早く行こうっ!!)」



  



  バタバタと音を立てて図書室を出て行った女子達の後を追うように

 

   晃は、図書室の鍵を閉めた。


 いやぁ~。

 やっちゃいましたかね・・・。




 意味不明。


マジ駄目文ッ!すいませんっ!!



 えーっと、主人公は、生まれつき人の心が見えるという少年です。


  まぁ・・でも、聞きたくない心の声も聞こえるのは、嫌ですね。


 

 えーっと・・・以上!!(強制終了)





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