1章 魔法大学入学 アンデットナイト 1
今回はホラーを書こうかな
ハロウィン近いし。
石造りの門をくぐり、奴隷商人の館の中庭にクラウスの馬車が到着する。朝日を受けて並ぶ獣人たちは、まだ眠そうな瞳で周囲をうかがっていた。クラウスは馬車から降りると、販売用に並べられた獣人たちを順に観察する。
「今日の仕入れは…」つぶやきながら群れを見渡すクラウス。数十体の獣人が整列する中、一際目を引く白い毛と赤い瞳の少女がいた。群れの中で浮いている感じがする獣人が一人いる。
「あの子は?何かあったのか?ほかの獣人と少し距離を置かれているようだが」
奴隷商人は肩をすくめ、急かすように言った。
「さぁ、なんででしょう。今日の仕入れのひとりで、健康面は問題ある奴はいなかったし、問題もありません。はい、こちら書類です。もう運んでいただいて大丈夫でさぁ。」
「そうか、問題ないならいいだろう。書類も問題ないな。では馬車に乗せるとしよう」
深く考えていない様子だ。書類を確認し、代金の受け渡しを終えると、クラウスは配下の獣人に指示をだし、保護した獣人たちを馬車へ案内する。
「俺もここで買われた獣人だ、今ではクラウス様の配下としてやっている。みな運がよかったな。悪いようにはならないから安心して馬車に乗るんだ」
「皆、順番に乗せろ。焦らなくていいから、怪我しないように注意しろ。」
同じ獣人からの指示で安心したのか素直に従い、獣人たちは自然と秩序を保ちながら馬車へ乗り込んでいく。白い少女は周囲の気配を窺い、少し離れて座る。
馬車の揺れに合わせて、クラウスは少女の様子を観察する。配下の獣人の一人がそっと声をかけた。
クラウスは目を細め、馬車の荷台を見渡す。
「あの白い子、他の獣人と距離があるな…」
配下の獣人が説明をはじめる。
「さっきは商人もいたのではなしませんでしたが、あれはアルビノと言いまして、白い毛と赤い目を持つ獣人です。群れの中では怖がられるようで落ち着かないようす。皆、距離を置きたがります」
「怖がられる?危険なのか?」
「いえ、特にそういうような事実はないかと。昔からの言い伝えで、具体的な話しはとくに」
クラウスはアルビノに若干の興味をと頷き、馬車の進行を見守る。
到着までの道中、クラウスは時折少女の様子を確認したが、他の獣人達とは一定の距離があるままだった。
まだホラー要素は0ですね。




