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1章 魔法大学入学 ダンジョン探索訓練 賢者

チーム賢者

チーム5:賢者のダンジョン探索

グレン先生の合図とともにダンジョンへと挑んだのは、セレス・ウィンドール、レイモンド、レオン、エリオットの4人組、チーム・賢者の卵だった。


彼らは「賢者の卵」の名に恥じぬよう、知識と戦略を重視した攻略を目指した。セレスは豊富な知識を持ち、ダンジョンの特性や魔物の生態に関する書物を参考にしながら、地図とにらめっこしていた。レイモンドは堅実な防御魔法で仲間を守り、レオンは俊敏な動きで周囲を偵察する。そしてエリオットは、未熟ながらも回復魔法の才能を秘め、仲間を支える準備ができていた。彼らの間には確かな信頼関係があり、互いに意見を交わしながら慎重に進む。


1階層、2階層と、彼らの進軍は驚くほど安全かつスムーズだった。セレスは、事前に渡された地図を検証し、そこに描かれていない隠された通路や、魔物の巡回ルートの隙間を発見していく。レイモンドの防御魔法で危険を完全に遮断し、レオンが先回りして罠がないかを確認。エリオットの回復魔法が必要となる場面はほとんどなかった。彼らは規定のルートに囚われず、セレスが見つけ出した「より安全で効率的」だと判断した道を選び、着実にダンジョンの奥へと進んでいった。その道は魔物との遭遇が少なく、疲労も最小限に抑えられていた。


彼らは、自分たちが最高の選択をしていると確信していた。他のチームが魔物と激しく交戦している間に、賢者の卵の面々は、静かに、そして着実に目標へと近づいていく。


そして、ほどなくして3階層の奥深く、課題の目標地点で待機していたラガン先生の姿があった。ラガン先生は、彼らが無傷で到着したことに一瞬驚いた表情を見せた。しかし、セレスが誇らしげに自分たちの選んだ「最適なルート」を説明し始めると、ラガン先生の表情はみるみるうちに厳しくなる。彼は手元の資料と彼らのルートを照合し、静かに告げた。


ラガン先生は、静かに、しかし有無を言わさぬ口調で宣告した。彼らは確かに目標地点に到達した。しかし、彼らが辿ってきたルートは、課題で定められた「規定のルート」から大きく逸脱していたのだ。ラガン先生は、その理由を問うセレスに対し、**「この試験は、与えられた条件下で、いかに目的を達成するかを見るものだ。独自の判断で規定を逸脱した時点で、評価の対象外となる」**と冷徹に言い放った。


チーム・賢者の卵の面々は、自分たちの「最適な選択」が、まさか失格につながるとは夢にも思っていなかった。彼らの顔には、達成感とは裏腹の、深い失望と困惑が浮かんでいた。

賢者なのに失格とな、策士策に溺れるっていうやつでしょうか。

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