36話
ファイ「さて、今日の実技はそれぞれの本気を見せてもらう。ここにいるのは全員が実践経験を実感しているが、それで何がどう変わったのかをこの目で確かめさせてもらう」
ジャック「ここで本気を見せると次に戦う相手にバレちゃうんじゃないかな…」
アリーユ「それもあるんじゃない?でも本気で撃つだけで大技を撃てって言ってるわけじゃないからね」
ジャック「あー。なるほど。アリーユは頭が回るね」
アリーユ「ジャックは言葉をそのまま受け取りすぎなのよ」
ジャック「まぁ…そう思う」
ファイ「それではまず私から本気の魔法を見せよう」
『マジか!?やばいんじゃね?』
ファイが示指を立て、火を灯す。
ファイ「これが私の本気だ」
火自体は小さい。それが岩に当たった瞬間、岩が見る形もなく溶け切る。
ファイ「火魔法の初期中の初期の魔法だ。魔力の練度を高めるとここまで熱くできる」
学生全員が二人を除いて俯いている。
ジャック「すごいね!あんなことができるなんて」
アリーユ「一番初期の魔法でこの威力か…面白い」
ジャックはファイが溶かした岩だったものを触りレンドをあげ白魔法を放つ。
溶け切ったはずの岩が元通りになる。
ファイ「ほう、面白い」
ジャック「?同じものじゃないと威力わからないですよね?」
ファイ「あはははは。そういうことか、それでは次はアリーユ君かな?」
アリーユ「初期魔法風と水を混ぜ合わせて」岩を貫通し、ジャックに当たり消える。
ジャック「岩はバラバラにならなかったね。残念」
アリーユ「くーっ!惜しい」
ジャック「それじゃ次僕ね」
白魔法を手に纏わせ、全力で岩を殴る。
ひび割れはしたが、粉々にはならない。
ジャック「あちゃー。ダメだったか」
ファイ「ジャック君、それは君の剛腕さがわかるだけで魔法の強さがわかるわけじゃないだろう?」
ジャック「そうですね…」
ファイ「君は大丈夫だ。さて次の者たちやってくれたまえ」
次々魔法を放つが岩を凹ませる人はいるものの穿つものはアリーユだけであった。
ファイ「なるほどなるほど。大体の今のレベルの把握はできた。これよりそれにあった実技練習を行う。今
から班分けを行うので指示に従うように」




