29話
キイラ「へぇ、てっきり代表を取りに行くかと思った」
アリーユ「それもいいんだけど、同級生がどれくらい強いのか見てみたくて」
キイラ「それで優等生様は勝てると思っているの?」
アリーユ「ちょっと劣勢かな。奇襲スピードは勝てないだろうし」
キイラ「ちゃんと頭使えるんだ」
アリーユ「どうだろう、でも負ける気はしないんだ」
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アックア「なるほど、植物の壁か」
シル「シドーです、私が切ります」風魔法で徐々に切っていく。
パーン。聞いたことのない音が聞こえる。おそらく他のところから狙われていると予測し、アックアは水の防
壁を、シルは風の防壁を展開する。
何発かは壁に遮られる。音がしなくなり、周囲を警戒する。
音はどうやらしないらしい。防壁を作りながらシルは植物の壁を切り裂く。
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見る人はボーガに見える。幻術を使う。
フェンはボーガのように歩く。
自分は決してバレない。バレたことがない。
そんな事態が急変する。
足の下からの植物。足にまとわりつき、動けなくなる。ボーガであれば切り離せるのだろうが、一切の攻撃
の魔法が使えないフェンにとっては無防備であった。
人を見つけ、幻術魔法にかけて仕舞えば負けることはない。
ただ見つけないと発動しない。
植物が葉から蕾になり、花が咲く頃、フェンの幻術は溶けていた。
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シドー「よし、無力化した。念の為、麻痺毒を植え込む」
ジャック「わかった」シドーの肩を叩き、激励する。
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シル「かなりの量がありますね…」
アックア「あぁ、防壁を展開しながらだと魔力の消費も激しいな」
シル「そうですね、でも無くしてしまうと危ない気がします」
シルの言葉に返答がなかった。アックアを見るとなぜは植物に巻き取られて動けなくなっている。
シル「アックア!?どうしたのですか!?」
アックアは動けない。直後、体から力が抜けていく。
パーンと音がなり、シルとアックアが動かなくなる。
リオンとバリトの小さなハイタッチの音が木霊する。




