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寒がりな少女たち  作者: くわがた
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第6話 体育もあるよ

 今日は、私たちに再び試練が待っていた。それは、今日も体育があるということだ。

体育はどうしても制服ではなく体操服で参加しないといけないので、その体操服が薄い分、どうしても寒く感じてしまう。

そのため、私はいつしか体育の授業が嫌いになってしまった。

しかし、体育でも単位を落とすと進級できないため、私には、体育を死に物狂いで頑張る必要があった。

ちなみに、私は体育の授業は大嫌いだが、運動することはそこまで嫌いではなかった。

そのため、制服で体育をやらせてくれるのなら、そこまで嫌いにはならなかった。

 そして、そんなことを教室でただ一人考えていると、明日香が私に抱きついてきた。

「絵理奈~寒いよ~」

「今日体育もあるから頑張ろう」

「うん。でも、体育寒い」

私の場合は運動すること自体は嫌いではないので、まだよかったが、明日香の場合は、運動するのも大嫌いだったので、どうしようもなかった。

 そして、チャイムが鳴ったので、明日香は自分の席に戻って、今日の準備をしていた。

 そして、今日の体育の授業は4時間目なので、それてまでは教室での授業だった。

3時間目の授業中、私はあることを思った。それは、「授業が終わらないでほしい」ということだった。

しかし、そんな思いなど関係なく3時間目はいつもの2倍くらいの速さで時が過ぎているように感じた。

 そして、ついに4時間目になってしまった。

私たちは更衣室に行くまでにもぶるぶる震えてしまった。

そして、私たちは更衣室で体操服に着替えた。

 体操服に着替えると、私たちは体育のサッカーをやるところまで行った。

そして、そこそこ気温が上がっている中、私と明日香だけはとても凍え死にそうな感覚で授業を受けた。

そして、私にとって、体育は永遠のように長く感じた。

しかし、しっかりと時は流れているので、当然体育の授業も終わった。

私はすぐに明日香のところまで走っていって、そのままの勢いで明日香に抱きついた。


「寒いよ~」

私はそう言いながら大粒の涙をこぼしてしまった。

もちろん、私は明日香のことなんて考える余裕がなかった。

しかし、きっと明日香も同じくらい寒いと感じていることは想像できた。

そして、早くしないと次の授業に遅れてしまうので、私たちは急いで制服に着替えた。

そして、コートは着る時間がなかったので、教室に戻ってから着用した。

 そして、教室で私たちは昼食を食べた。

そして、食べ終わると、私たちは窓側の方に行って、5時間目の前の予鈴までの間、ひたすら抱き合っていた。

そして、午後の授業も極寒の中、授業を受けた。

 そして、授業が終わると、私たちは今日はすぐに掃除に取り掛かって、掃除が終わってから私たちは抱き合った。

そして、帰りのHRが終わると、私たちは抱き合った。

「今日、本当に凍え死にそうだったよ~」

明日香はそう言って、泣いてしまった。

私も、明日香につられて泣いてしまった。

 そして、私たちは泣き止むと、いつもと同じように下校した。


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