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寒がりな少女たち  作者: くわがた
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第2話 極寒の課題テスト

 今日からは自転車で登校することにした。

なぜなら、今日からはお父さんもお母さんも予定があるからだ。

 私は久しぶりに自転車を使うので、自転車に空気を入れて、点検してから出発した。

ちなみに、自転車は風が当たってとても寒いので、とても分厚い真冬用のコートを着て登校した。

 しかし、それでもそこそこの風が吹くと、とても寒かった。

そして、私は駐輪場で自転車を停めていると、明日香が来た。

「明日香~」

私はそう言って明日香を抱きしめた。

「寒いよ」

「お互い頑張ろう」

私は一度明日香を離した。そして、自転車を停めると、私はもう一度明日香を抱きしめた。

 そして、少し抱き合うと、私たちは一緒に教室に向かった。

私たちは教室に着くと、可能な限り抱き合っていた。

そして、ぎりぎりの時間で自席に座った。

 今日のテストまでの時間は何とかこなすことができた。

しかし、課題テストが私たちを凍えさせることになる。

「テスト中はコート着用禁止です」

昼食前のLTでそういわれて、私は明日香のところまで行って、泣き出してしまった。

きっと、明日香も同じ気持ちで過ごしていると思うがこの時の私はそんなことを考えることなんてできなかった。

そして、私たちは万が一の時にリュックサックの中に入れていたカイロを使おうとしたが、最悪なことに、今回のテストではカイロは使ってはいけないことになっていた。

そのため、私たちは凍えながらテストを受けた。そのため、私たちはテストに集中する以前に凍え死にそうになっていた。

 そして、テストが終わると、私は真っ先に明日香に抱きついた。この時の明日香の気持ちなんて考える暇がなかった。

私たちが抱き合っていると、明日香があるものを見つけてしまった。

「ねえ、絵理奈、ここエアコンあるじゃん」

明日香が手を指した先には、天井に埋め込まれている(天井カセット4方向)エアコンがあった。

私は、それを見て、さらに泣き崩れてしまった。なぜなら、夏場の冷風は私たちにとっては吹雪のように感じるからだ。

「つらいのはわかるけど、絵理奈、がんばろう」

そう明日香が言って、私は立ち上がった。

「うん」

私はそう言った。

そして、私たちは凍えそうにして、下校した。

 今日も家に帰ってからも制服を着続けた。

そして、私は今日も家に帰ると、裏起毛のズボンを着用した。

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