第18話 6月からは冬服で…
今日から、6月となった。
私もコートの着用の許可が切れたので、今日からは、泣く泣く冬服で登校することになった。ちなみに、校則上は期間で夏服と冬服を定めないということになっていた。また、タイツの着用は一年中大丈夫だった。そのため、私たちは冬服で登校することができた。
私は6月1日の快晴の中、冬服を着て登校した。
教室に着くと、とんでもない冷気が私を襲った。つまり、奴が動き出したということだ。
私は体を震わせながら教室の中で寒さにおびえていた明日香のところまで行った。
「あすか、大丈夫?」
私は慌てて明日香に声をかけた。
「寒くて、意識が飛びそう」
明日香はかなり弱っていた。
私は明日香を急いで教室から出して、暑がりの人からすると、地獄並みの温度の廊下に連れて行った。
すると、明日香は少しずつ元気を取り戻した。
「絵理奈、ありがとう」
明日香は少し微笑んで私にお礼を言った。
そして、私たちは始業ぎりぎりまで廊下で過ごした。
始業ぎりぎりになると、教室の自分の席に座って、カイロを4つ開けて、効果を強めるためにもんでから、体の各部分に貼り付けた。
そして、私はカイロの力と体を震わせて寒さを何とかしのいだ。
今日の授業はとても寒くて、全然集中できなかった。
また、休み時間のたびに私は廊下で寒さをしのいでいた。
そして、私はカイロの力と、明日香が一緒にいてくれたおかげで、私と明日香は無事生還することができた。
授業が終わると、私たちは、エアコンがかかっいいる教室から避難するためにそのまま下校した。