(株)めいかん堂 これまでのあゆみ
1946年
前年に南方より復員した藤岡完吉が五人の仲間と共に、「ふじかん印刷工業所」をO県O市に設立。
1953年
第二工場が本格稼働を開始。
1955年
社名を「ふじかん印刷株式会社」に変更。
1960年
食紅を用いて豆腐に文字・図案をプリントする技術を第一工場で開発。「スーパーマーケット時代の新広告」と社内の意気も揚がるが、プリントした豆腐を水に晒すと摘出した何かの脳ミソかタチの悪いダイイングメッセージにしか見えなくなることが判明しお蔵入り。
1965年
「豊日新報社」「明野活版印刷」を合併し、社名を「明完印刷株式会社」に変更。旧・豊日新報社を「新聞事業部」として再編し『日日毎日日報』創刊。またこれまでの第二工場を旧・明野活版の工場に統合し、新第二工場とする。
1969年
社員の交流を目的に初の『各部対抗野球大会』を開催。優勝は第二工場製版部で、決まり手はアイアンクローからの微笑みがえし。これを機に野球部『めいかんプリンターズ』が結成される。
1970年
『日日毎日日報』を『デイリー日報』と改め紙面を一新、タブロイド判となる。
1973年
初のテレビCMを放映。局の手違いにより映像がやたらと明るいうえに音声が流れない無音CMとなってしまったが、完吉の「これはおいしい。いただきます。」の一言で不問となる。
1974年
O県K市に縦10m、横8mの大看板八枚を組み合わせた巨大広告塔、通称「速見オクタゴン」を設置。第一次オカルトブームに乗って「九州のUFO基地」と噂されて少年誌にも取り上げられるが、同じく当時ブーム中の暴走族の集会所となってしまい翌年泣く泣く撤去。
1977年
本社社長室にクーラー導入。
1979年
第一、第二工場共に便所を水洗式に改装。
1980年
藤岡清太郎(完吉の長男)が二代目社長に就任。「知産事業部」を開設して出版事業を開始する。事業初年度は自費出版物のみの取り扱い。
1982年
「めいかん 軍事ライブラリ」「めいかん文庫」スタート。「軍事ライブラリ」は後に「めいかん ミリタリーブックス」となる。
1985年
清太郎の酒席での発言から「ファミコン事業部」開設。独自にゲーム制作に乗り出すも、当時のO県ではまだコンピュータやゲーム開発に関する経験・技術を持つ人間が少なすぎたためにスタッフが集まらず、計画が頓挫し翌年2月に解散する。『呑気ぃコング』『シティコネクしよん?』『ハイパー五輪ピック』『スーパーアラビアンブラザーズ連続殺人事件』『真裸ライダー』など今考えてもスレスレのプランが検討されていた。
1987年
グアムに初の海外社員旅行。完吉の妻・ヤス子が免税店で迷子になる。警備員に発見された際の第一声は「政宗!母を謀りおったか!?」。
1988年
『デイリー日報』廃刊。「新聞事業部」は「知産事業部」と統合し、「知産知承事業部」となる。
1992年
初代社長・藤岡完吉死去(享年80 諸説あり)。
辞世「ご覧あれ 右や左の旦那方 笑うて死ぬるが 大和ごころぞ」
1993年
会社組織を再編して社名が「(株)メイカン」となる。また「知産知承事業部」がグループ企業「明完堂出版株式会社」となり、真純(完吉の三女)が初代社長に就任する。
1994年
(株)メイカンの専務・隆雄(真純の弟)の勘違いで初代社長・藤岡完吉の三回忌法要を危うく忘れるところとなり、「ホウレンソウ」「指差し・声出し確認」「二重・三重チェックの徹底」が本当にグループ全体の社是となる。大丈夫かこの会社。
1996年
「めいかん 新書」「めいかん MOOK」「めいかん サイエンス・ライブラリ」スタート。「サイエンス・ラブラリ」は後に「めいかん TRUTHサイエンス」となる。
1997年
「明完堂出版株式会社」を「(株)めいかん堂」と変更、この年より外国書籍の翻訳・出版を開始する。記念すべき第一弾は
『魚卵料理大全』
(著:カモン・クルゼーロ 訳:三田貢)
『カナダ式 ニットセーターの洗い方』
(著:フランソワ・ディスピニュ 訳:赤羽あき子)
の2冊であった。
2001年
直営書店「ブックス・めいかん」をO県O市、F県F市、K県U市にオープン。以後店舗を九州・沖縄、中国・四国に展開。
2002年
βマックスの生産停止にショックを受けた藤岡貴一専務(真純の夫)が一時行方不明に。
2003年
100系新幹線の運行終了にショックを受けた藤岡貴一専務が(以下略)
2005年
寝台特急「あさかぜ」「さく(以下略 専務はいいかげんにしろ)
2010年
映画や文学作品に登場する料理や飲み物を提供するカフェ「砂の辞典」をF県F市にオープン。連日のように閑古鳥が列をなす大盛況。
2015年
電子書籍「めいかん E-Books」スタート。
2016年
「めいかん アクティブNOVEL」スタート。
2017年
「ブックス・めいかん 清水四ツ角店」スタッフにより、ふね公園とカメ公園での「日曜辻朗読」がスタート。
2018年
「現役の中高生、大学生、専門学校生であること」「九州・沖縄在住であること(翌年から中四国にも拡大)」を作家の条件とするローカルコミック雑誌『May Can』創刊、同時に「May Canコミックス」もスタートする。あくまで「紙の媒体」にこだわる硬派な方針が業界の笑いものとなる。
2020年
「たとえ実際に読みはしなくても、人に見られた時に多少カッコのつく本棚のラインナップ」をお客様とご相談の上で提案する「本棚プランニング事業」スタート。
2021年
「砂の辞典」がデリバリーサービスを開始。