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勇剣漫才 八作目 異世界の施設

二人は異世界日本に、半分足を踏み入れていた。


しかし、あまりの世界観の違いにちょと臆していた。



舞台の袖から、手に剣を持った勇者がで来る。


センターマイクを挟んでぶら下がっている紐に、剣を括り付けた。


勇「はい…相性わるいーずです。」


剣「う~ん、思ったよりオシャレ感ないな…」


勇「なんでぶら下がりたかった?」


剣「録音スタジオのマイクカッコいいじゃん?」


勇「うん」


剣「マジそれ…」


勇「………」


 勇者は激しくガンをくれた。


勇「おぉぉまぁぁえぇぇぇわぁぁぁけぇぇぇんーじゃぁぁぁ~」


剣「マジやばいね?」


勇「お前がな、そもそも剣がぶら下がってたら、それは何かの罠が発動した後じゃ!!」


剣「発動してないし~」


勇「わかってるよ!!」


剣「あと、ぶら下がってたら罠の後ってなに?」


勇「はぁ…剣をそうやってブラ下げることなんて基本ないし見たこねぇ!剣がぶら下がっているとしたら、何かの罠にかかって剣だけ吊るしあげられたか、もしくは罠として仕掛けられた剣が落ちてきたものかどちらかだぁぁ!!!」


剣「そんな…剣を罠に使うなんて非人道的な~」


勇「普通だぁぁぁぁぁああああ!!!喋るのお前だけだしぃぃぃぃ!!!」


剣「それは置いといて、この前マジヤバい施設?に行ったんだ」


勇「はぁはぁ…なに?どこ?」


 勇者は息切れしている。


剣「動物園って言うんだけど」


勇「見世物小屋の一種でしょ?」


剣「やばくない?」


勇「まあ見世物小屋なら向こうにもだよね?大体非合法な施設だけど」


剣「税金で運営してたりする。」


勇「やばくない?」


剣「日本のある世界では一般的」


勇「よほどの管理とかルールがあるの?」


剣「サファリランドという放し飼いパターンもある」


勇「やばくない!?管理おかしくない?」


剣「お金を払って動物と同じ場所に入れるルール」


勇「やばくない?ってかヤバイよね?ルールやばくない?」


剣「お客兼エサ」


勇「ヤッバぁぁぁぁああい!!何しに行くの!!?」


剣「なーに、死に逝くの」


勇「ヤッッバ~~~」


剣「エサは嘘だけどね」


勇「エサは嘘か~~~い」


剣「実際は動く鉄の箱みたいなのに乗って入るだけど…」


勇「車だな…フッ、その程度知ってるぜ」


剣「おっ、異世界になれてきたね~」


 必要以上にマイクに近づいて


勇「ありがとしゃっす」


剣「実際には、絶滅寸前の動物たちの保護や繁殖もやってたり」


勇「おー、公共の管理っぽいね」


剣「実際には動物たちは中でユルユルと暮らしているらしい。」


勇「らしい?」


剣「実際には………」


勇「実際には………」


剣「……実際には危険物持ち込み禁止」


勇「安全なルールの洗礼!!」


剣「入り口の管理室でお預かりしますので書類に記入をお願いしますって」


勇「安全な管理の洗礼!!」


剣「中も見たかったし中に入った少年のもとに飛ぶことも出来たけど掟破りなんて俺はしなかった。」


勇「伝説の剣のプライド!!」


剣「ただちょっと管理人に刺さってやろうかと思った。」


勇「気持ちはわかるが刺さっちゃだめだ」


剣「そんな俺でも入れる場所を見つけた。」


勇「おお、そんな施設が異世界にも」


剣「美術品展のショーケースの中」


勇「展示される側!!」


剣「博物館の柵の向こう」


勇「展示される側!!」


剣「俺は、王の謁見の間ような場所を用意しろと言った。」


勇「伝説の剣のプライド!!」


剣「実際には『用意しろと言われても急に部屋一つ増えたりはしませんし、ルール上、所有や由来のハッキリしない剣を展示しようと思ったら、管理の上で大きく扱うわけには…』って言われた。」


勇「実際には展示無理そう!!」


剣「俺もスッカリ異世界なれしたよ」


勇「なれたけど馴染めてない!もうええわ!!」

こっちからしたら、敵なら殺す的な異世界のノリとかの方が臆するが・・・

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