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「本人から聞いたもの。ほら、こないだレストランで藤崎母に酷いこと言われじゃない。あの時うちのことバカにされたでしょ。その後、麗子ちゃん、自分の家の事話してくれたの。あの子、きっと私を励まそうとしてくれたんじゃないかな…。ミー君、あの子にはあの子なりの理由があるの。わかってあげなさいよ!」
「理由って何なんだよ? たとえ理由があったとしても、その方が俺にとっても彼女にとってもいいんだよ。彼女にはすでにいい就職先があるんだから…」
「就職先って、もしかしてあの沢渡って人のとこ?」
「母さんには何でも話してるんだな。」
「いい、ミー君、今すぐ麗子ちゃんを呼び戻しなさい! あの子はここで働きたいの。あっちに行ったって苦労するだけよ!」
何かあるとは思ってたけど、彼女は何故俺に何も言わないんだ。
「母さん、教えてくれよ。いったい彼女は何を抱えているんだ?」
おふくろはソファに沈み込むように座った。
お茶が欲しいというので持って行ってやった。
お茶をゆっくり飲んで、一つ溜息をついてから、彼女から聞いた一部始終を話し始めた。
「あの子はね…」
おふくろは彼女の生い立ちから話してくれた。




