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すみません、妻です  作者: まんまるムーン
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 彼女がうちに来てからはや3週間がたった。


彼女はうちの事務所に慣れてきたようだったし、俺も彼女が事務所にいることに違和感が無くなっていた。


いくつかの事務作業も任せられるようになったし、来客の時にお茶出しをしてもらえたり、自分が不在の時、留守番を頼めたりするのもすごく助かっている。


作業と作業の合間に世間話をしたりするのもいい気分転換になっていて、そのおかげか以前よりも作業効率が良くなった気がする。


たまに顔を見せるおふくろも、来るや否や俺をそっちのけで、彼女と仲良くお菓子なんか食べている。


たまに俺の方を見ながら言っている。


「娘がいるって楽しいわぁ~」


いつ娘になった! 


全く相手にしない俺に母親は恨めしそうな視線を送る。


「じゃ、麗子ちゃん、また来るわね!」


「はい、お母さま!」


全く何の会話なんだよ…。


母が帰った後、彼女は使った食器を洗って、また作業に戻った。


なんだか落ち着かないようで、俺の方をチラチラ見ては、また作業に戻るという行為を繰り返していた。


そうだ。


そうだよなぁ…。


そろそろ彼女の今後について決めなければならないのだ。


彼女もそれを気にしているのだ。




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