表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません、妻です  作者: まんまるムーン
7/120

7




俺が話しかけようとすると、彼女は身を乗り出すようまた全力で笑顔をアピールしてきた。


まずい…。


向こうは乗り気だ。


早いとこカタを付けた方がいいな…。


そこへコーヒーが運ばれてきた。


緊張しながらにこにこしている彼女に飲むように勧めた。


彼女は全力のにこにこアピールを俺にぶつけたまま、緊張で震える手でコーヒーに砂糖を入れた。


おいっ! 


いったい何個入れるんだよ! 


彼女は砂糖を入れ続けた。


どうやら緊張のしすぎで頭と行動が一致してないようだ。


そしてコーヒーを飲んで、案の定甘さで顔が一瞬般若のようになった。


が、ハっと気づき、また張り付いたような笑顔に戻った。


おもろいな、この子。


いかんいかん、本題に戻さねば!



「母が何て言ったか知らないんですけど…はっきり言っておいた方がお互いの為と思うので…言いますね!」


そう言ったとたん、さっきまでの笑顔が急に萎んで、彼女の眉がゆっくりと八の字型になっていった。


これから言うことを察したのだろう。


ちょっとかわいそうになった。


でも気を持たせる方がかわいそうだ。


言おう!





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ