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すみません、妻です  作者: まんまるムーン
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 駅前は、まだ帰宅ラッシュには早い時間だったが、けっこうな人込みだった。


季節が良くなってきたせいか、すれ違う人々の顔もなんだか楽しげだ。


それと同じく花粉症で辛そうな人も多いな…。


指定されたカフェは駅前広場を見渡せる場所にある。


前面ガラス張りなので、中にいる客たちの顔も外から見れる。




確か…窓際の一番後ろの席って言ってたな…。


見ると、同世代くらいの女性が座っていた。


長い髪は後れ毛一本すら許さない感じに後ろでキッチリ縛られ、女子大生のリクルートのようなスーツを着ている。


足元も黒の地味なパンプス。


一人がけのフカフカのソファなのに、わざわざ浅く腰掛け、背筋をピンと伸ばしている。


何なんだ? 


このいでたち? 


この子、この恰好で本気で見合いしようと思ってるわけ? 


普通スーツでも、ちょっとは女らしい物を選ぶだろう。


或いはワンピースじゃないのか? 


これじゃまるで面接みたいだ! 


おふくろも変なの捕まえてきたな…やれやれ。




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