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すみません、妻です  作者: まんまるムーン
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 最後の客が帰って一息入れようとコーヒーを入れた。


何気なく時計を見たら四時になろうかとしていた。


接客をしていたら時間が経つのなんてあっという間だな。


ん、待てよ…。何か忘れていたような…。


見合いだ!


参ったな。


朝からさんざん接客してきてクタクタなのに。


書類だって速く仕上げたいし、知らない人と会話なんてしたい気分じゃない。


まあでも一回くらい会ってやればおふくろの顔も立つか




場所は駅前のカフェだと言っていたので、ラフな感じでよかろうと思い、スーツのジャケットは置いて財布とスマホと鍵だけポケットに入れて事務所を出た。


春といえども、夕方四時ともなれば少し肌寒かった。


やはりジャケット着てくるべきだったかな? 


いや、でもヘタにスーツで行くと「コイツ、マジだぜ」と思われるのも嫌だし、やはりこれくらいやる気の無い恰好の方がいいのだ。


さっさと処理して帰ろう。


俺は足早に駅へと向かった。




通り沿いに咲いている桜の花びらが街を明るく照らしていた。


この風景を見るためか道路は大渋滞だ。


住民にとってはまったく迷惑な話。


カップルたちは手をつなぎながら嬉しそうに桜を眺めている。


嬉しそうだな。って、何がそんなに嬉しいんだ? 





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