表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません、妻です  作者: まんまるムーン
114/120

114





 あれから彼女は忙しかった。


長年引きこもっていたせいで、晴香さんの髪は伸び放題だったので美容院に連れて行ったり、せっかく髪を切ったので、気分が明るくなるようなオシャレな服やアクセサリーを買いに行ったりした。


その途中で話題のレストランに行ってみたり、タピオカミルクティーを飲んでみたり、はたから見たら、仲のいい普通の姉妹のように見えただろう。


ばっさりとショートヘアにした晴香さんは、すごく素敵だった。


本人もそれを自覚しているようだ。


いや、し過ぎだろ…。


「私が本気を出したら、麗子なんて到底超える事の出来ない壁の向こう側に行けるのよ。この私を見れば、涼介だって惚れ直すに決まってるわ。いい、麗子! 私が将棋の王将だとしたらあんたは歩、そして私がこのタピオカミルクティーだとしたら、あんたは水道水なのよっ! アッハッハッハッハ…。」


若干、え? と思う事を言うが、麗子はこの姉が好きだと思った。


でもこんな毒舌も、信頼関係があるからこそ言えるのだ。


やっと父親との約束を果たせた。


そして一人っ子だった私に姉が出来た! 


彼女はそれが嬉しくて堪らないようだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ