AB型姉弟のドタバタ日記
長女の場合。
結婚してなかなか子供を授かることができず、何度か不妊治療に通ったが、肉体的・精神的苦痛で断念した。
正確にはめんどくさくなった。正直、子供は苦手だったし、自分が親になると言う想像が全くできなかったので、まあ2人でも良いか。なんて軽く考えていた。
治療を止めて約3ヶ月、新居を決めて、車を買って、いざ2人の暮らしだと意気込んでいたそのタイミングで何と妊娠発覚。
それも、ママさんバレーの試合後にチームメイトに指摘され、病院に行ったら、もうすぐ安定期に入る所だった。
先生に「気持ち悪くなったりしませんでしたか?」などと、お決まりの台詞を言われたが、初めてなので分からない。
と言うか、そもそも悪阻が無い。
大いに呆れられ、「それなら良いですけど」なんて言われる始末だ。
妊娠生活は思ったほど悪くなく、最後の最後に足の甲が腫れて歩きにくくなったくらいで終えることができた。が、今度は産まれない。
予定日を10日過ぎ、病院から下剤を渡された。
「夜寝る前に飲んでください。全部出すと、陣痛が来ることもあるんで。」いや、軽い。陣痛が来なかったら帝王切開ですか?
初めてなんで、なんかもう少し無いの~と思いながら、素直に下剤の小瓶を家に持ち帰った。
つづく






