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元破壊神の現代世界(異能に溢れた)転生記  作者: キタムー
麒麟学園
4/29

9歳の破壊神

ちょっとながくなりました。

 

 この世界に転生してから9年の月日がたった。 我は今、小学校というところにいる。


 この世界では驚くことに、3歳から幼稚園という学校に通い、7歳になると小学校へ、それを6年通ったら今度は中学、高校を3年ずつ通うのだ。そして大学で四年通えばいいらしい。


 なんとこの世界では、南米やアフリカの発展途上国ではあまりないらしいが、ほとんどの国の子供達が学校へ通うことができるらしい。


 いやあ、この世界の人間たちは幸せ者だな。小さい頃から勉強を受けることができるのだから。

我がいた世界では学校へ通うことができたのは、王族や貴族、または裕福な平民ぐらいしかいなかったのだ。


 我はもちろん孤児であったので、学校に行くことができなかったのだ。まあ、破壊神なってからは暇で退屈な日の方がが圧倒的に増えたので、そこからは知識を増やす一方であったが。


 そうそう、この世界の国の数をいうのを忘れていた。

 

 そのことを母さんに聞いたら、なんと196カ国と言われたのだ。それを聞いた時、我は自分の耳を疑ったね。思わず口をあんぐりと開けて間抜面を晒してしまったのだ。


 因みにこの世界で一番面積の大きい国は、ロシアという国らしい。2位はカナダ、3位はアメリカである。

そして我が生まれたこの国は日本というらしい。大きさは世界でも60番目くらいだそうだ。


 まあ、この世界に転生してから驚く毎日であるが、それでもよかったと思えたことがある。それは、我に母さんがいることもそうであるが、何よりご飯が信じられないくらい美味いのだ。


 生前いた世界の料理といえば、食材は獲物を丸ごと使っていたが、調味料は塩や木の実であったため味付けが微妙で正直あまり美味しいとは言えなかった。


 それがこの世界に来て、初めて母さんの手料理を食べた瞬間目が飛び出るくらい驚愕し、思わず号泣してしまったのはいい思い出だ。

 

 白いご飯に味噌汁、そして焼き魚という和食というものであったがとてつもなく美味かったのを覚えている。


 断言できる、この世界の庶民の料理に比べたら、あの世界の高級料理何ぞカスであると。


 まあそいうこともたくさんあったのだ。さて、回想もここまでとしよう。

 

 先述のように我は今小学校の校庭というところにクラスメイト全員でいる。なぜなら今は能力測定とういうものをしているからだ。

 小さい頃から能力を扱うことによって体に慣れさせ、大きくなった時に暴走しづらくするためだ。これには我も賛成である。


 ......お、次で我の出番か。さて困ったことになった。


 「はい、風季ちゃんお疲れさま。じゃあ向こうでみんなと一緒に待機しててね。それじゃあ最後は拓良くんだね。」

 

 先生にそう言われて、風を体の周りに生み出していた女の子は、測定を終えた子達が待機している所へと行く。

 そして我が前に出るのだが、ここで一つ問題がある。


 我はすでに自分の能力や魔術を誰もいない所で生前と同じように扱える事を確認できているのだ。

我には能力『邪竜化』の他にもまだ複数あるのだ。


 だがしかし、『邪竜化』をここでやろうものなら皆を怖がらせてしまうし、もう一つの方は見た目は全く変わんないし気持ち悪がられれるの間違いなし。

 

 どうすればいいか迷った結果、生前の魔術を使うことにしたのだ。


 基本的にこの世界で魔術を習うのは、中学に入ってからだが、まあ、我の魔術とこの世界の魔術では違うようだしなんとかなるだろう。


「それでは、参ります。」

 

 掲げた腕に緑色の雷を纏わせると、周囲から「......おお」というどよめきが起こる。

 

 この魔術は、『迅雷魔法』と言って、雷魔法の上位番と認識してくれて構わない。ネーミングは我だ。

 

「おお、綺麗な能力ね。将来は、ハンターになるのかしら?」


 因みに、この世界にも魔獣はいるらしい。


都会には滅多にいないが、森や自然に近いところだといるらしい。中には危険な魔獣もいるのでそういった魔獣を討伐する人たちをハンターというのだ。さらにたまに能力で犯罪を犯した人間を捉える仕事もしているらしいが、主にそれは警察の仕事である。


「そうですね。私は歴史に興味があるので、そういう関係の職業をやりたいと思っています。」

 

「そっか。それじゃ頑張るんだよ。」


ありがとうございますと、自分の測定が終わりみんながいる待機場所へ向かうと、「拓良くん!」と言って我のところに来る子がいた。


「拓良くん!さっきの腕をバリバリってやるのすごかったよ!」

 

「ありがとう風季。だが君の風も私にとってはすごかったよ。」


 名前は 至善風季。元気で活発な女の子で、幼稚園に入った時に知り合ったのである。

 実家は剣道場をやっており、かあさんと一緒によく遊びに行かせてもらっている。まあ幼馴染というやつだが、我にとっては年のメチャクチャ離れた孫娘のように思えてしまうのだ。


 そんな風に思っていると、先生が測定をまとめ終えたようで、クラス全員を集合させる。今日はこれで学校は終わりなのでいつもより騒がしい生徒たちを静かにさせる。


「はい、今日はこれで終わりですが寄り道せずにまっすぐ帰ってください。最近不審者が出没しているので気をつけて帰ってください。」


そう言って解散となり、全員が下校を始める。 それにしても不審者か。そこらへんの犯罪者なら余裕で完封出来る自信はあるが、それでも油断は決してしないでおこう。


 家に帰ったら結界魔法や魔力操作の練習をしよう。 さて、今日の晩御飯は何かなあ?




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