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音。

作者: 風唄

カツン、カツン、カツン、




あぁ、まただ、



音がする、



毎晩、夜になると、音がする、



毎晩、毎晩、絶えることは無く、



毎晩、毎晩、



音がする、




気付いたのはいつだったか、



多分、このマンションに越してきた日には気付いていた気がする、


はじめは、気にも止め無かった、



気にしだしたのはいつなのか、



毎晩、毎晩、



毎晩、毎晩、



絶えたことは無い、消えることは無い、



無くなることは無い、



いつまでたっても、



終わらない、



絶えない、



消えない、



毎晩、毎晩、



いい加減、ノイローゼになりそうだ、



どうしても、気になって、



管理人に言った、



なんなのか、調べてくれないかと、



管理人は、大丈夫だから、と、繰り返すばかりだった、



なんど問いても、なんど問いても、



管理人は、大丈夫の一点張りで通した、



どうしても、真相は、わからない、



また、夜が来る、



カツン、カツン、カツン、



また、音がする、



絶えることは無い、



消えることは無い、



終わることも無い、



カツン、カツン、カツン、



一体何なのか、



俺にはわからない、



気味が悪い、



俺は、音を調べてみようと思った、



…音は、どこからしているのか、



わからない、わからない、



前後左右、どこからも音が聞こえる気がする、



とこからも音が聞こえない気がする、



一体どこで、



一体どこから、



一体何故に、



一体、一体、



今日は、一睡もできなかった、



音は、毎日大きくなっている、気が、する、



気が、する、



カツン、カツン、カツン、



また、音がする、



もう、いい加減、やめたい、聞きたくない、いやだ、つらい、苦しい、俺は、耳を、塞ごうとする、





動かない、動かない、動かない、



金縛りと言うのだろうか、



…この際、名等なんでも、良い、



ここには、動かないという事実が、横たわっているだけなのだから、



動かない、動かない、



そうして、日が昇った、



俺は、もう、我慢できない、



管理人に問いても、大丈夫としか、答えてくれない、



仕方ない、ほかの住人に、問う、



殆どの人は口を閉ざした、



俺が、問うと、皆、顔色を変え、知らないと、答えた、



ただ、一人、答えてくれた、



あの部屋で、昔、起こった、悲惨な、残酷な事件を、




…聞かなければよかった、



聞きたく無かった、



知らないで居たかった、




あの部屋の住人が恋人に、惨殺されたなど、




その死に方は、並では無かったらしい、




手足を、バラバラにされ、埋められた、らしい、




ただ、頭だけは、あの部屋に飾ってあった、らしい、



これだけでも驚いたが、この話には続きがあった、



事件後の加害者の、餓死、



とても、言葉では現せない、死に方、



不自然な、死に方、自殺とも思えない、



他殺とも、思えない、



死に方、




…一体、俺は、どうすればいい、




…とりあえず、ホテルに泊まろう、



俺は部屋に戻り、財布などを持ち、出掛けた、



今夜は、久しぶりに、よく眠れそうた、



…カツン、カツン、カツン、



…何故、何故あの音が、



カツン、カツン、カツン、



カツン、カツン、カツン、



一体、俺に、どうしろと、言うのだ、



また、朝が来る、



…音が消える、筈だった、



いつもなら消える筈だ、



朝になると終わる筈だ、



何故だ、何故消えない、何故、何故…



俺は恐い、



一体何なのか、



死んだと言う、二人の、幽霊なのか、



俺は幽霊など、信じていない、



幽霊など信用できない、



しかし、俺は、幽霊では無いかと、思い始めていた、



カツン、カツン、カツン、



音が大きい、



明らかに、廊下から、音が、している、気がする、



カツン、カツン、カツン、



カツン、カツン、カツン、



どんどん、音が、大きくなる、大きく、大きく、



どのくらい時間が経ったのか、いつのまにか、音は、しなくなっていた、



もう、ここはダメだ、



俺はホテルをチェックアウトして、早急に、去った、そこを発つと、耳に音が、聞こえてくる、



カツン、カツン、カツン、



カツン、カツン、カツン、



何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、何故だ、



恐い、恐い、恐い、



一体、俺はどうすれば良い、



…逃げる、俺に手は無い、



逃げた、どこまでも、どこまでも、どこまでも、



ずっと、逃げれるところまで、



逃げる、逃げる、逃げる、



どこまでも、











ある日、行方不明になっていた男が見つかった、



突然の失踪だった、



謎の失踪、



回りの人も失踪する理由など無かった、と、



結果は、男の餓死、衰弱死、



全ては、闇の中に、

このような稚拙な作品を最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

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― 新着の感想 ―
[一言] 書き方が独特ですね。 恐怖が伝わります。
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