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ワンダラー放浪記  作者: 島隼
第一話 あぁ、遥かなる輝石。。。
3/42

第一話 【3】

 公園に戻ると二人はベンチに座っており、エマは公園内で綿アメを売っている屋台を不思議そうに眺め、ミーファはそのエマに背もたれにしながらいつも通り魔法書を怪しげな笑みを浮かべながら読んでいた。

「エマ、残念ながら買う金はないぞ」

 ジェイルの声に二人は振り向く。

「人はどうして綿を食べるのだ?」

 ジェイルはエマをからかったようだがエマは食べたかったわけではなく、そもそもそれが何であるかがわからないようだ。

「綿じゃねーよ。あれは、まぁなんだ砂糖みたいなもんだ。砂糖をああして綿みたいにして食べるのさ」

「砂糖? なら砂糖を舐めればいいだろうに」

「いや、まぁそうだけどよ。ああしたほうがうまそうだろ。気持ちの問題だ」

 エマは理解できないという顔をしている。食べ物を必要以上に加工しないエルフ族には奇妙に思えるのだろう。

「仕事が終わったら買ってみるといいさ」

「仕事あったの?」

 カイトの言葉にジェイルとエマの会話を笑いながら聞いていたミーファが反応する。ミーファはワンダラーの仕事は気にいっているらしい。理由は金ではなく、大きな魔法が使えるからのようだが。

「一応な」

「どんな?」

 ミーファは目を輝かせていたが、その目にカイトは言いにくそうに口を開く。

「ちょっと嫌な感じの瘴獣退治だ」

「ちょっと嫌な感じ?」

「とりあえず場所を変えよう。仕事の場所までは馬車移動だから詳細はその中で説明する」

「馬車代あるの?」

「太っ腹な依頼人がくれたよ」

 カイトは嫌味を込めて言ったが、交渉を知らないミーファは首を傾げた。

「ジェイル、エマ、行くぞ」

 カイトは未だジェイルを質問攻めにしているエマと、本人はまじめかもしれないが適当な説明をしているジェイルを呼んで馬車乗り場へと向かった。


「ええっ!! じゃあ、どんな種類で何匹いるかもわからない瘴獣退治を引き受けたの?」

 乗り心地が決していいとは言えな八人乗りの乗合馬車の中で説明を聞き終わったミーファが非難交じりに声を上げた。四人の他に二人の一般客がいたが、驚いてこちらを目を向ける。

「何匹いるかどころじゃねえ。いるかどうかもわからねーよ。しかもいなけりゃただ働きだ」

 ジェイルは依頼人の顔を思い出したのか少し不機嫌になっている。

「なんでそんな仕事受けたの?」

「それしか無かったんだ。しかし、瘴獣一匹で銀貨五枚は悪くない額だ。二匹もいればしばらくは食っていける」

「いなかったら?」

「公園の雑草でも食べるさ」

 カイトの本気か冗談かわからない答えにミーファは死ぬほどいやそうな顔をしている。

「湖が見えてきたぞ」

 カイト達の話を聞いていたのかどうかわからないが、ずっと外を見ていたエマが外を指差す。

「この辺りのようだな」

 カイト達は馬車に止まってもらうと運賃を払い馬車を降り、街道から少し歩くと森の隙間から見えていただけだった湖が姿を現した。

「きれい~」

 ミーファが感嘆の声を上げる。確かに湖面は鮮やかな青に日の光を反射し輝いている。

「なるほど、別荘地には持って来いだな」

「お前ら観光に来たんじゃねーんだ。行くぞ」

 ジェイルは湖には特に興味も沸かないらしく、湖畔に見える別荘らしき建物にとっとと行ってしまった。

「風情がないな。だが、観光じゃないのは確かだ。俺達も行こう」

 カイトはエマとミーファと共にジェイルの後を追った。


「ここか」

「結構でかいな。他人にはケチだが、自分には豪勢に使いやがる」

「まあ、商人はそういうものだろう」

 別荘は聞いていた通り木造の平屋造りではあるが全面が白で塗られており、部屋数は十数部屋ほどはありそうな大きさで、湖を一望できるようにするためか家の周りに塀は無い。

「でも、ぼろくない?」

 ミーファの言うとおり、庭と思われる場所は雑草が伸び放題、建物のガラスも割れ蜘蛛の巣も大量に張っており、確かに何かがいそうな気配を漂わせている。

「まあ、数年使っていないらしいからな。---おらよっ!」


---- バキッ ----


 ジェイルは入り口の扉を蹴り飛ばすと、扉は中央で折れ、ほこりを巻き上げながら中に向けて倒れた。

「ちょっと、壊していいの?」

「構わんだろ? どの道建て直すつもりだって言ってたしな」

「あ、そう」

「人というのは乱暴なのだな」

「いや、エマ。ジェイルの行いを人族として一般化しないでくれ……」

 エマの感想をカイトが慌てて訂正すると、ジェイルを先頭に四人は内部へと入った。中は広めの玄関らしき場所が広がっているが、内部は窓に板が打ち付けてあるためかかなり暗い。正面には奥へと続く廊下があり、その先は玄関からの光も届かず暗闇と化している。

「光よ」

 ミーファが光球を生み出しそれを自分の杖の魔石に吸収させ、杖をたいまつ代わりにするとジェイルに渡した。ジェイルはそれを受け取り、四人は正面の廊下をその両脇にある部屋を確認しながら奥へと進んでいく。

 かなり長い廊下を奥に進むと突き当たりは右に直角に曲がっていた。先頭行くジェイルが角で曲がったところで急に足を止めたため、後ろを歩いていたミーファがジェイルにぶつかりそうになる。

「ちょっと!急に止まんないでよ!!」

「いるな」

 ミーファの非難の声を無視し、ジェイルは正面を睨んでいる。

「ああ、そのようだな」

「何が?」

 ジェイルとカイトの言ってることがミーファにはわからない。

「瘴獣だよ」

「なんでわかるの?」

「瘴気くせぇ」

「人は瘴気のにおいが嗅げるのか?」

 ジェイルの比喩的な表現を間に受けたエマが驚きの表情を浮かべる。

「エマ……。頼むジェイルの言うことを真に受けるな。瘴気の気配を感じるだけだ」

「人族の言い回しは難しいな……」

「瘴気の気配なんてよくわかるね? どこ?」

「細かい場所まではわからん。ひょっとしたら複数かもな」

 ジェイルは笑顔で答えると、そのまま飯の種を探しにさらに進む。

「待て。何か引きずるような音が聞こえる」

 また少し進んだところで、今度はミーファの後ろ歩いていたエマが奥の方を指差した。

「聞こえる?」

 カイトは耳を澄ましたが、何も聞こえない。

「エルフ族の長い耳はかざりじゃねーんだな」

 同じく何も聞こえなかったジェイルが関心すると、エマはジェイルから杖を取り上げ自らが先頭に立って進んでいった。


 ---- ズル ---ズル ----


 一番奥の部屋まで来るとエマ以外の三人にも何かかなり重い物を引きずるような音が聞こえてきた。

「この部屋か」

 ジェイルはエマの前に出ながら背中の大剣を抜くと、今度は慎重に扉を開けた。中はやはり暗闇だったが強い瘴気の気配が漂っていた。

 そして、四人全員が中に入った瞬間、カイトは灯りを持っていたエマに何かが接近する気配を感じる。

「エマ!!」


 ---- ドガッ!! ----ズル-----ズル----


 後ろにいたカイトが咄嗟にエマの腕を引き抱き寄せると、エマが立っていた場所を皺だらけ太い丸太のようなものがすごい早さで通過し、その後ろの壁を激しく壊すとまた戻っていった。

「カイト、すまない」

「いや、それよりなんだ今のは? ミーファ!」

「あいよ。光よ!!」

 ミーファが部屋の天井付近に大きめな光球を生み出すと、室内全体を明るく照らした。そして先ほどの丸太のような物の正体が姿を現す。

「いやーーー!!」

 その姿を見てミーファが悲鳴を上げ、カイトの後ろに隠れる。

「……………ミ、ミミズ…か?」

 カイトも想像してなかった瘴獣に困惑の表情を浮かべた。

「長年ワンダラーをやってるが、ミミズの瘴獣なんて初めてだぞ。これはついに俺も名付け親になれるか」

 ジェイルは何故かうれしそうにそのミミズの瘴獣を見ている。ミミズの瘴獣といっても、見た目は確かにミミズそのものだが、長さは大人の身長の三倍程、太さも大人の胴体の二人分はありそうな巨大さであり、その体には何か体液のようなものを纏っているようだった。ちなみ初めて発生が確認された種類の瘴獣は、発見したものが名前を付けられる。

 そのミミズが体の前半分を持ち上げこちらを見降ろすような格好を取り、伸縮自在と思われるその皺だらけの体は異様な脈を打っている。

「しっかし、ミミズに見降ろされるのも奇妙なもんだな」

 ちょうど正面にいるジェイルが巨大ミミズに大剣を向ける。

「ジェイル、気をつけろよ。どんな攻撃をして来るのかわからない」

「なに、俺様の長年のカンによるとこいつは打撃主体だな」


 ----- ブチャアッ!!-----


 ジェイルが自信満々に言った瞬間、ミミズは一瞬体をのけ反ると口と思われる場所から何か濃い茶色の物体を勢いよく大量に吐き出しジェイルに浴びせかけた。ジェイルはまともにそれをくらうと、後ろの壁まで飛ばされその物体の中でもがいている。

「ジェイル~!!」

 ミーファが声を上げる。

「ぶはっ! 大丈夫だ。毒性はなさそうだ。しっかしなんだこりゃ、泥か? しかも、くせぇ!!」

「えんがちょ」

「うるせぇ!!」

 ミーファの間の抜けたセリフに、ジェイルは叫ぶと立ち上がった。

「デカミミズめ。こいつも泥を食ってやがんのか」

「つまり今のはゲロを吐いたということか」

「きったなっ!!」

「ジェイル、すまないが当分近寄らないでほしい」

 カイトの正確な分析に、ミーファとエマが的確な感想を伝えるとジェイルがぶち切れた。

「おまえらぁ!!」

「落ち着けジェイル!まずはあいつを倒すぞ!」

「あとで覚えとけよ」

 カイトの言葉にものすごく納得のいかない顔をしながらジェイルは立ち上がり、巨大ミミズに対して構えた。巨大ミミズは再度体をのけ反らせると、ジェイルに再度泥を吐く。

「不意打ちでなきゃくらうかよ!! ぶった切ってやる!」

 ジェイルは余裕を持って横にかわすと床を蹴って一気に間合いを詰め、飛びあがると上段に構えた大剣を巨大ミミズの頭らしき部分目掛けて振り下ろした。


---ニュルルン---


「なんだとっ!!」

 ジェイルの剣は巨大ミミズのやわらかい体とヌメっとした体液のせいで、まったく傷を与えることもなく滑りぬけてしまった。

「ジェイル! 代われ、俺がやる!」

 今度はカイトが瘴獣に対して間合いをつめ、腰の剣を抜くと瘴獣の胴体を横に一閃する。


---ニュロン---


 が、同じく滑りぬけてしまった。

「こいつ……」

「見かけに寄らず、手強えーな」

 カイトとジェイルはとりあえずエマとミーナがいる位置戻るが、剣が効かない相手に顔をしかめている。カイトが次の手立てを考えていると、背後にいたミーファの方から魔力の集中を感じた。

「よせ!!」

「なんで?」

 咄嗟に掛けられた声にミーファは火の魔力の集中を解いた。

「ここは木造の館だぞ。俺たちまで焼け死んじまう」

「むむぅ」

「あの体液を魔法で乾かせねーのか?」

「無理無理。水ならともかく、あんなねっとりしたの風で乾かすのは何時間掛かるか……」

 ミーファは手の平を振りながら答えたが、その表情に魔法が使えないことに欲求不満そうだ。

「カイト、どうするよ?」


--- ビシッ!! --- ブシュッ---


 ジェイルがそういった瞬間、いつの間に組み立てたのか、エマが背負っていた弓を手に持ち矢を引き絞ると瘴獣目掛けて放った。そして、剣とは違い力が一点に集中した矢は見事に瘴獣の胴体に突き刺さる。矢が刺さった部分からは泥と思われる液体が噴出した。

「よし!!……………………って、おい」

 矢が刺さった巨大ミミズは何事もなかったかのように先ほどと同じ体勢でこちらを見降ろしている。

「そういえば、ミミズの体の中はほとんど泥だったな……」

「ええぃ! これだから単純構造の奴はきらいだぜ!!」

 ジェイルが叫ぶと、それに怒ったのかどうかはわからないが、巨大ミミズはまたもや体を反らせると今度は泥ではなく、そのままジェイルに体当たりをしてきた。

「ぬぉ!! 危ねぇ! くそ、これならどうだ!!」

 ジェイルはなんとかそれをかわし、剣を引き寄せる体重を掛けて一気に突いた。今度は見事に巨大ミミズの体に食い込み泥が噴き出すが、剣を引き抜くと貫いた場所を体液が覆い泥の噴出が止まった。

「くそっ!! 便利な体をしおってからに!! しぼませることもできねぇのか!!」


---ズル---ズル---


 ジェイルが叫ぶと、巨大ミミズの背後にあるさらに奥へと続く扉から何かの音が聞こえてくる。

「……おい、おい」

 カイトは空腹に寄るものかもしれないが、背中に嫌な汗が流れるのを感じる。

「ここはこいつらの巣か?」

「……ジェイル、出直さないか? とりあえず、瘴獣の種類はわかったから対策を練って仕切り直そう」

「賛成だな。空きっ腹でこいつらの相手はきついぜ」

 満腹だと相手が出来るのかはわからないが、ジェイルはカイトの提案に同意する。

「エマ、ミーファ! 一旦引くぞ!」

 カイトの言葉にエマとミーファは頷き四人は部屋を飛び出した。追って来ることは無かったが、四人に向かって激しく泥を吐いている。先ほど、歩いて来た長い廊下を駆け戻ると、途中ミーファが声を上げる。

「ねぇ、この建物って取り壊すんでしょ?」

「ああ、そう言ってたが」

「だよね。よし、外に出たらあたしにまかせて! いい考えがある!!」

 ミーファは自信たっぷりにそう言うと、一番最初に館から駆け抜けた。それに続いて三人が館を出るとミーファが叫ぶ。

「みんな!! 館から離れて!!」

「へ? なんでだ?」

 ジェイルはそういいながらも言われたとおりに館から距離を置いた。それを確認したミーファは両手に全力の魔力を集中する。

「おい!! やめろ!!」

「よせ!!」

「……それ、やめた方がよくないか?」

「火よ!!」

 それに気付いたジェイルとカイトの静止とエマの疑問を無視し、ミーファは巨大な火球を館に向けてぶっ放す。ちなみにミーファは魔法兵や魔法騎士に匹敵するほど強い魔力を持っていた。ミーファから放たれた火球は見事に館に命中し、もとが木造であることも手伝い見事に館は大炎上した。ミーファはその炎を見ながら腰に手を当て仁王立ちしている。そして、その後ろでは涙を浮かべながらジェイルが両膝を付き、カイトはあまりのことに呆然と館を眺め、エマは呆れていた。

 ミーファは後ろを振り返り得意げにピースサインを出すが、三人の様子に不思議そうな表情を浮かべた。

「どったの? あれならあのミミズたちも逃げられず倒せたと思うけど」

 称賛の声を期待していたのか、ミーファは不満そうだ。カイトとジェイルはミーファを見ておらず、ただ呆然と炎を眺めている。あまりのショックに言葉が出ない二人の言葉をエマが代弁する。

「輝石はどうするのだ?」

「……あ!?」

 ミーファは輝石のことはすっかり忘れていたようだ。

「いや、でも前と違って一応あそこにあるわけだし」

 ミーファは慌ててなんとか言いつくろうと、燃え盛る館を指差した。そして、今度はカイトが声を絞り出す。

「……輝石の色は?」

「え? 黒でしょ?」

「炭の色は?」

「…………黒」

 ミーファはやっとカイト達の態度に気付いたようだ。普段は周りの空気を読まないミーファもさすがに気まずそうだ。

「み、水の魔法で消して、みる?」

「やめろって。水なんか使ったら輝石まで流れてしまう」

「むぐ……」

「なんとか、水を使わずに消せないのか?」

「陣魔法なら出来ないことはないけど、近寄れないから魔法陣が書けない……」

「……腹、減ったな……」

 ミーファのどうにもならないという返事を聞いた瞬間にカイトは空腹を思いだしたようだ。

「……ご、ごめんなさい」

 さすがのミーファも二度目のことに反省したような表情を浮かべた。ジェイル既に両手を付いて大粒の涙を流している。

「待つしか、無いか……鎮火したら、探そう……。これ以上仕事をする体力は無い」

「はい。がんばります……」

「ジェイル、終わったことは忘れよう……前向きに生きるべきだ」

 ショックのあまり泣き続けているジェイルにカイトは膝を突きやさしく肩を叩いたが、ジェイルの体は巨大ミミズの泥と体液で異臭を放っており、後悔した。

「ミーファのバカヤロー!!」

 ジェイルの哀しく恨みがましい叫びがリリ湖半にこだました。


 その後、四人は別荘の自然鎮火を待つためにリリ湖の畔に座り、無駄に哀愁を漂わせながら美しい夕焼けを腹の虫と共に眺めた。

「夕日とは、どこで見てもその美しさは変わらないのだな」

 エマは夕日の美しさに感動しているようだったが、残りの三人にはそんなことはどうでもよかった。


-- おしまい --

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