猫の掟だから
人間界の常識やルールなど、彼らにとっては一切関係ありません。
どれほど尽くしても気まぐれに翻弄され、時には理不尽な行動に振り回される——。しかし、なぜ私たちはそんな彼らの下僕であり続けるのでしょうか。
本書は、古来より受け継がれ、我が家の愛猫によって今もなお忠実に遂行されている「絶対なる掟」の記録です。猫という愛おしくも不可解な存在と暮らす全ての同志へ、共感と敬意を込めて贈ります。
猫の掟』
第一条:飼い主のパソコン作業中、キーボードの上は我が領土とする。
第二条:どれほど高級なベッドを用意されようとも、真の居場所はそれが入っていた段ボール箱である。
第三条:深夜三時、何もない廊下の天井を凝視して飼い主を恐怖に陥れなければならない。
第四条:ドアを開けさせたら、絶対に入ってはならない。跨いで立ち止まるのが礼儀である。
第五条:ご飯の皿の底が1ミリでも見えた場合、それは「全滅・飢餓状態」と定義し、世の終わりのごとく鳴き叫ぶべし。
今宵も我が家の愛猫は、忠実に掟を遂行している。
ご愛読ありがとうございました!
本作は、愛猫たちの「あるある」な日常を「厳格な掟」としてコミカルに描いた短編です。
パソコンに乗られたり、段ボールばかりに入られたり……飼い主としては振り回される毎日ですが、そんな理不尽さも含めて愛おしいのが猫という存在ですよね。
あなたの家の猫様は、どの掟を一番忠実に守っていますか?
少しでもクスッと笑っていただけたなら幸いです。また次の作品でお会いしましょう




