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君は花のように  作者: 恋華


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04.綺麗な花

 モラレス邸に到着したレオナールは周りを見渡した。フレール邸よりかは劣るが豪華な装飾に経営難だとは思えないようにも見えるが……。


「遠いところご足労おかけして申し訳ございません。モラレス家当主のマイケルと申します。長旅でお疲れだと思いますので早速中へ」


 少し小太りな男で少女と同じ金色の髪は綺麗に整えられていて服装も新品のようだ。


「フレール家当主アレンと申します。こちらはレオナールです。お気遣いありがとうございます。しかしずっと馬車の中で座ってたため身体が痛いので、運動がてら御自慢の庭を見せて頂けますかな?」


「勿論です!ソティアラにはない植物も沢山ありますのでごゆるりと」


「そういえば、ご自慢の娘さんはどうなされたのですか?」


「それが……自室にいるように言い聞かせたのですが、いつの間にか自室の外へ出てしまったようで」


 バツが悪そうにそう言うマイケルは少し苛立っているように見える。しかしアレンは笑って言った。


「活発なお嬢様でいいではないですか!レオナール、私はマイケル殿と話をしながらお庭を見るがお前はどうしたい?ついて回るか?」


 レオナールは少し考えてからこう言った。


「ごゆっくりお話してきてください。マイケル様、あちらの花壇に行ってもよろしいでしょうか?」


「えぇ、どうぞ」


 マイケルはニコリと笑って承諾してくれたのでレオナールは花壇の方へと向かった。花がとてもいい香りで深呼吸して花の香りを堪能した。とても手入れが行き届いていると感心していると遠くに人影が見えた。花壇の手入れをしている使用人かな?と花の話を聞こうと近づいた。すると庭を手入れするには不相応なドレスを着ているではないか、不思議に思って顔を見た。そこには似顔絵にそっくりな長い金色の髪、珊瑚色の綺麗な瞳。綺麗な顔立ちの少女が花に水をやっていた。


「綺麗だ……」


 と思わず言葉を発していた。それは少女に聞こえていたようで


「え!?」


 と驚いた様子でこちらを見た。知らない人に不意に綺麗だと言われて気味が悪いだろう。真っ赤になりながら自己紹介をした。


「突然すまない!私はソティアラのフレール家の当主の息子でレオナールと言います。庭の見学をさせてもらっていて、花のことが聞きたくて話しかけたつもりが……」


 と必死に言った。すると少女は慌ててお辞儀をして


「そうとは知らず申し訳ございません。私はモラレス家当主の娘、リアと申します」


「リア……とてもいい名前だ。ここは君が手入れしているのか?」


「はい、使用人と共にお世話をしています」


「立派な庭だ……」


 と言って次の言葉を探したがどぎまぎしていて出てこない。すると庭の入り口から怒鳴り声が聞こえてきた。


「リア!!綺麗な服を着せたのにどうして土いじりなどしている!?」


 マイケルの声だ。先ほどの穏やかな口調からは想像できない怒鳴り声にリアはビクっと震えた。庭の入り口で父のアレンはマイケルを宥めているのが分かる。きっとレオナールとアレンが居なかったら殴られていただろう。そういう国なのだ。リアの怯え具合が物語っていた。アレンがマイケルをなだめてとりあえずは怒りが収まったようで屋敷の中に案内された。



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