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混線  作者: ゆにお
6/8

(6)

次の次で最終話になります。

完結までお付き合いください^_^

男がそのまま瑞稀に覆い被さってくる。

スーツ越しに男の体温が伝わる。

荒い息で瑞稀の髪の毛の匂いを嗅ぐ。



「ねえ、お姉さんって人妻?」



瑞稀は答えない。

男の陰茎がスーツの中で勃起していた。


瑞稀のスカートの奥の太ももや、恥丘の膨らみにそれが時々当たる。

それはまるで鉄の棒のように、硬くて熱かった。


男は瑞稀の首筋にそって、吸い付くように音を立てて唇を這わせ、次は唇にキスをしようとあごを掴んだ。


瑞稀は顔をしかめ、口を堅く閉じた。

その目で、男の顔を盗み見る。瞳孔が開いている。

瞳の奥に、青白くゆらめく炎が見えた。


その時、瑞稀の頭の中に映像が見えた。

まるで、おでこのあたりの頭蓋骨の内側がスクリーンになって、そこに映写機で写されるような映像だった。



ザザーーーッという砂嵐。そこにゆらりと浮かび上がり、ピントを結ぶ荒い画質の映像。


ホテルの部屋。白いシーツの上。裸の自分。


首に赤黒い痣がある。

そして、顔と股間が埋もれている場所に、丸くて黄色いシミがあった。


それらはおのおの、吐瀉物と失禁によるシミらしかった。


映像には第二波があった。


今度は、そのスクリーンがおでこから眼球の裏に移ったようだ。


目の奥に、ダイレクトに飛び込んでくる砂嵐。


そして、像を結ぶホテルの部屋と横たわる瑞稀の肢体。


シーツにできた2つの歪なシミ。


見えるものは、さっきと同じだった。

自分の肢体は微動だにしない。

呼吸をしている気配もなかった。


そのヴィジョンが、男の顔の上に重なって見えた。

真っ暗な場所だというのに、映像の光で目が痛かった。

チカチカと、眼球のつけ根に刺さるような感覚がした。


続きます!

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