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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

そんなわけなく奇矯に恋しい

作者: 秋葉竹




それはまだ

世界を知らない十六の

罪も知らない涙の片恋



電車では

ぜったい立つって決めている

つり革を掴むあの手を真似して



向きあって

初めて驚くほんとうに

泣いてるいる目が美しすぎる



真っ白な

髪は欧米系だから

肌の白さはピンクに染めたい



溜まってる

まつげの下のささくれが

君を夢みた罰というのか



男など

眠っていてよ隅っこで

ほろ酔いの美女を介抱する僕



知らないと

泣いてる人をこんなにも

ほおっておいては女がすたるわ



美しい

顔がぜったい悪いのよ

女の僕でも舐めたくなる頰



眠っている

くちびる綺麗に奪えたら

きっと君にも感じてもらえる?


ねぇ君の

じっくり撫でてもいいところ

そっと教えて欲しい夜の夢


ただずっと

喋りつづけて朝が来て

その瞼までキスしていいの?



ふたりして

降りる駅さえ同じでも

きっと僕らは似てない夕立ち



罪だって

知っているのに恋だもの

にんげんだもの泣いても好きだわ



あの人は

とても美しすぎたから

そんな罪には罰あたえてよ



その罰は

僕といっしょに抱きあって

星降る夜空を飛ぶそしてキス












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