新しいSNS、石にまつわる話、コミュニケーション
【グラビティやってみてます】
グラビティというSNSがあるのを知って。
まだ始めて間もないのであれなんですけど、使ってみた感じ、Twitterよりも気持ちが楽だなと思いました。
匿名性が高いところとか。
自撮りをあげる人も、まぁいますけど、Twitterと比べるとそこまで多くない感じ。
そして暴力的な発言や卑猥な投稿がとても少ない!
そういった欲望自体を否定するつもりはないんですが、ふとした時に目に入ってきてしまうとやっぱりびっくりするので。
そういうものは、できれば自分の気分が向いた時に能動的に見に行きたい。
向こうからランダムに無制限にやってこられるのはちょい勘弁。
そしてTwitterは完全に集客のためにやってましたけど、こちらはほんとに日々のことを呟くために使ってみてます。
ツイッターって、自分が誰とつながってるかわかるし、誰のどんな投稿にいいねをつけてコメントをつけたかいちいちわかる仕組みじゃないですか。
あれがグラビティのほうにはないので、気楽な原因はそこかなって思ってます。
もう日々むやみにいいね押しまくり!
相当解き放たれてますね。
これ、使ってみて心地よかったのでここでちょっぴり紹介しときますね。
【宝石、化石、どちらも石に変わりなし】
先日、ミネラルフェアに行って参りまして。
ミネラルフェアってわかりますか?
宝石や鉱石などがずらりと並ぶ即売会みたいなやつ。
丁寧にカットが施された裸石もあれば、カットされていない原石そのままのごろっとした石もあります。
オレンジサファイアやファンシーカラーサファイアもあれば、でかめの飴玉かな? って思うくらいの大きさのアメジストもある。
そうかと思えば化石も並んでるし、黄銅鉱のきらきらした原石も並んでる。
お値段はピンキリ。下は500円から上は45万円まで、ものによって様々です。
その日は購入した金額以上に知識を勉強させてもらったんですが、そのうちのひとつは、インド人の真珠屋さんから学んだことで、
「自分が好きな色とつけてみて似合う色は違うから、真珠はとにかくたくさんつけてみるべし」
ということ。
私はずっとワインかブラックのロングパールネックレスを探していたんですが、実際につけてみて肌が一番きれいに見えたのは、イエローよりもやや薄い色の、クリームがかったパールのネックレスだったんです。
しかも店主はさすがプロで、やや奇抜な形の一本を出してきて言うんです。
「これ、自分じゃ選ばないでしょ」
「はい」
「ちょっとつけてみて」
それはコインのような形をした平たいパロックパールがずらりと並んだネックレス。
正直見せられてもなんとも思わなかった。
でもつけてみたら、おお……ってなって。
「これ、つけたら好きかも」
「せやろ」
皆様、インド人にせやろって相槌打たれる気分わかります?
そしたら他所の店主がふらりとやってきて、
「おお、いいじゃない。素敵。似合うよ」
そしてそれを聞いたインド人店主はぽつりと言いました。
「僕、素敵って今日一度も言ってないよね……」
「んん?」
「僕そういうのだめなのよね、言えないの。ほんとは接客むいてないのよ」
まあまあ、まあまあ。
「一応ダイヤとかも置いてあるけど、僕の専門は真珠だから、ダイヤを買いに来たお客さんには、鑑定書見て、って言うのよね」
まあまあ、まあまあ。いいじゃないですか。
他にもいろんなお店を見てまわりましたが、もう一軒、自ら発掘作業を行うという化石ブースの人からは、夏の発掘に行きたければ連れていってあげるとの言質をいただき、わたくし興奮のあまり隣の店主から「汗すごいよ」って言われる始末。
インド人の真珠愛もすごかったけど、化石屋さんの化石愛もすごかった。
だんだん話しているうちに白熱しちゃって、
「このニッポニテスいいよね!」
って学名で呼び始めるの。
ニッポニテスとは、異常巻きアンモナイトのことで、希少かつ人気が高いもの。
私、ダメもとで伺ってみてよかった。
「あの、発掘に同行可能なのは男子だけですか?」
って。
そうしたら、全然女性も連れていくよー。発掘道具は貸してあげるし、持ち物とか服装も必要なことは全部教えるから! とのあたたかいお言葉。嬉しい。
「誰でも一個は必ず掘れるよ。そういう場所に連れていくから。やっぱりね、どんな子でも自分で掘りあげた子っていうのはかわいいんだよねー」
なんていうんですかね、愛の強い人って総じて他人にもやさしいんですよね。
いつの間にかアンモナイトのこと「子」って言ってるし。
別の宝石系の店主もご自分のスマホ内の写真を惜しみなく見せて下さって、希少石であるスフェーンについて語って下さいました。
「原石何十キロも仕入れてきてね! 今研磨してるの! 秋には持ってこれる予定! でかいのとれるよお」
別ブースの宝石系女性店主もおっしゃってた。
「アーガイル鉱山が閉山したじゃないですか。だからピンクダイヤが市場に出たら出ただけインド人が買っていくんですよねー」
なんか男女関係なく、全員、漁師とかそっちに通じるガッツを感じる。
当たり前だけど知識量が皆さん半端じゃなくて、聞いているだけでも大変楽しゅうございました。
そんなことを写真付きで友人にメッセやラインで送りつけていたら、
「なにそれ私も行きたい!」
という人がちらほら。
ということで、多分今年の夏はアンモナイト掘りに行ってきます。
小説でも鉱山や砂漠を舞台にしてるから、一度は実地で発掘作業やりたかったんですよ。マジで。
願えば夢って叶うんだね、やったー!
【コミュ力とはなにをもってコミュ力と言うか考えてみた】
コミュ力があるとかないとか、言うじゃないですか。
でもねコミュ力って何をどうしたら上げられるの? っていうお題について女友達と一緒に考えてみたんですよ。
だってあまりにも曖昧だなと思って。
女ふたりで出してみた結論は、恋愛も、友人関係も、仕事関連も、距離感の技術だということ。
これ、接近の技術と言い換えてもよし。
どんな人にも心地よい距離感というものがあるので、相手からの小さなノーのサインに気づいて微調整できるって大事なことだなと。
たとえば冒頭にあげたSNSでも、いきなり個別メッセで話しかけてくる人とか中にはいるわけです。
「え、どちらさま?」
ってこっちはなってるんですが、おそらく向こうはそうは思ってない。
朝起きて、はじめましての人から一言だけぽつりと「こんばんは」って送られてきてるのを見て、私はさてどうしよう、って思ったわけですよ。
相手は何も自発コメントをしておらず、プロフもなし、性別も微妙にわからない。
さあどうするってなった時、いくつか道はあるわけです。
これは個人的な考えですが、私が一番コミュ力がないと思う対応は、
「こんにちは。メッセありがとうございます」
ってとりあえず愛想よく言っちゃうやつ。
なぜならこれは相手のペースに合わせてるだけだから。
二番目にコミュ力がないと思う対応は、無視するか即ブロックして終わること。
なんでこれが最下位じゃないかというと、自分が嫌だと思う気持ちには少なくともこたえられているからです。いやだいやだと思いながら流されてるよりはちょっぴりだけいいかなと。
ちなみに、私がその時した対応はこう。
「おはようございます。あの……多分はじめましての方ですよね? 昨日はなにか御用でした?」
そしたら即かえってきました。
「はじめましてです。気になったので送りました(頭を下げる絵文字)」
「関心を持って下さってありがとうございます。でも面識のない方から個別メッセが来ると私もどうしていいかわからないため、音声ルームかコメントでのやりとりを経てからにして貰って良いですか? 当方人見知りのため、どうぞよろしくお願いいたします」
(あるんですよ、音声ルームっていうね、基本出入り自由な、ツイッターで言うならスペースみたいなシステムが)
「わかりました。すみません」
現時点での私のコミュ力はこの程度でした~。はあ、朝から疲れた。
SNSに限らず、どんな人間関係でも、お互いに距離感を尊重できないと遠からずつらくなると私は思います。
でも黙っていてもその人にとって適切な距離感はわからないため、互いに「それは嫌だな」って伝える技術を磨く必要があると思うんです。
どうしても、万人に共通する、マニュアルのようなハウツーはないので、自分にとって嫌な距離感は自分で伝えていくしかない。
相手に受け入れてもらえるような言い方の技術をあげていくしかない。
私もまだまだ未熟ものではありますけど、少しずつ上手になっていけたらいいなと思う次第です。
さて、一応全七回ということで、これにて終了です。
最後までお読みくださり本当にありがとうございます。
日記なので別に終わらせる必要もないと言えばないんですが、個人的に、連載中のマークがいつまでも残っているのが好きじゃないっていうのと、あと、他の作家さんの長編ものを読もうとしたときに、どこまでスクロールしても終わりが見えないみたいなものだと、私としては読む気がやや失せちゃうんですよね……(これを読んでる方で該当してらっしゃったらごめんなさい)。
なのでぱっと見て全体像が把握できるくらいのコンパクトな形で終わらせたかったの。
また会う日まで、アディオスです!