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有言実行の男、不穏な数字、怖い本

【有言実行の男】


 昨日、私の恋人ハルヒくんが言いました。


「確定申告なんとかメドついたわ。合ってるかどうかわからんけど、見てもらう予約も入れた」


 おおー。一週間お疲れ様でした!


 というか心から尊敬する!

 一週間バタつくって言ったらきっちり一週間で終わらせてくるところ!


 しかも後出しになりますけど、この前の水曜日の夜も話す時間を作ってくれて。我慢させてた分、私が煮詰まらないようにそれとなくケアをしてくれてるんだなぁと思いました。

 ほんと文句のつけようがないです。


 私もこの日記書いて遊んでたおかげで寂しくなる要素がなかったんですけど(構って下さってありがとうございます)有言実行の彼に敬意を表して、予定通り、全七回分書いて終わらせたいと思ってます。


 エッセイでは書けないようなことを書けるし、日記形式もたまにはいいですよね。


【心をかき乱す不穏な数字、汝の名は体重計】


 見るのも怖い、でも見ないのも怖い。

 それが体重計の数字というもの(予想以上に自分が太ってしまった時に限る)。


 そう、この冬、体重、増えたんです。

 言いたくないキログラムくらい。


 って、隠しておいても仕方ないので正直に言うと、5キロ増えました。


 5キロって大きいですよね。

 大きいって言うかおそろしい。いつの間にそんな。


 ノーッ、冬に体重が増える呪いはもう解いたつもりだったのに今年の冬に限ってなんでーっ。


 自分ひとりの胸に5キロ分の秘密を隠しておくのもつらくなって、恋人に自白したところ、


「ええんやない?」


 いいわけないでしょうがああああっ。


 あのね、確かに恋人の対応としては百点かもしれないけど、この5キロを野放しにするのはまったくよくないね。


 かといって、食べない減量って本当によくないしリバウンドするのも知ってるので、運動量を増やして食事はきちんと食べる方向で行きたいと思います。


「食べなさい。必ずしっかり食べなさい」


 って言うおかんみたいな人いるしね……。


 っていうかカロリーじゃなくて栄養が足りてないと妙な飢餓感に襲われるんだよ。

 なんでもいいから無闇と食べるんじゃなくて、ちゃんと栄養素のことを考えて食べないと。


 でもそれをするためには、作る気力と体力、及び考える気力と体力が必須なんだよね。ぶつぶつ……。


【地に足の着いたホラーが一番怖い】


 寝る前に、ベッドに入ってうつ伏せで本を読むのが至福の時間なのですが。


 この前読んだのは、けっこう怖かった。


 怖いけど、一気読みでした。

 胸糞悪いシーンや展開が盛りだくさんで、夜寝る前に読むにはちょっとどうかなあって感じだったんですけど、ページをめくる手が途中で止まらなくて。


 家出した女の子が二人、違法シェアハウスに住んでるんです。


 オシャレでもなく、薄汚くて、夜12時過ぎたらシャワーのお湯が止まるようなところ。


 人間関係も最悪で、シェアハウスと言えば若い人やイケメンがいるイメージですがまったくそんなことはなく、自衛しないと私物がしょっちゅう盗難に遭うような、そんなところ。


 その二人の女の子は最初似たような立ち位置で、あるのはほんのちょっとの差。


 その小さな差は、物語が進むにつれてどんどん大きな差になっていき、最終的にひとりはシェアハウスから逃げて幸せになり、もうひとりは悪い仲間にリンチされて死体になります。


 後者の彼女が死んでいく写真を、悪い仲間たちが面白半分に撮って拡散するんです。

 最初はラインで、そしてツイッターへ。

 ツイッターも最初のうちは鍵付きで、そして鍵なしで。


 そしてある時、ネット上で有名なグロ写真として貼られているのを、前者の幸せになった方の女の子が見てしまい、ショックを受ける。


 この時の、女の子の彼氏の対応が私はめちゃくちゃ好きで。


「見てもいいことないから」


 と言って、彼女のショックがやわらぐまでの期間、ネット環境から離れさせるんですよ。


「お友達の画像、削除依頼はできるだけ出しておく」

 って言って。


 素晴らしい。最高。私もこんなふうにされたい。


 でも幸せになったほうの女の子は、彼氏に内緒でそのグロ画像を保存して、こっそり保護をかけてとってあるんです。


 一緒に住んでた間、その子とはプリクラ一枚撮ったことがなくて、その子の写真はそれだけだから。


 そして、いつか自分が作ったビーズの指輪を何気なくその子にあげて、あげた時はたいして大事にされてるようでもなかったからそのうち忘れちゃったので、わからないんですよ。

 グロ画像の指にはまってる白く光るものがなんなのか。


 櫛木理宇の「FEED」。

 怖いの平気な人は、この週末にぜひどうぞ。

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