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執筆道具と車屋のお姉さんといちじくのパフェ

【小説を書く時に必要なもの】


 今はスマホで書いてらっしゃる方も多いと思うのでなんとなく言いにくいんですが、私は小説を書く時のアイデア出しは全部手でやってます。


 シャープペンシルと紙です。

 めっちゃアナログ。


 手でアイデア出しをしてそれがまとまったらパソコンに入力して、それをプリントアウトかけて詰めていったりします。


 そのアイデア出しをするのに、A6サイズのリングノートが使い勝手よくて、しかもノート罫が太いものが個人的には好きなんですよね。


 大概のノートは6ミリか7ミリ罫なんですが、私としては8ミリ欲しい。

 そしてそんなノートはなかなか売っていない。


 前はあったんですけどね。

 コロナ以降なかなか手に入らなくなってしまって。


 これがけっこうここ数年の悩みの種でして。

 道具を変えたり書き方自体を変えてみたりと、いろいろ試行錯誤している最中です。


 なんとかなるかなー。なるといいなー。


【車屋のかっこいいお姉さんとLINE交換したよ!】


 いえね、その女性、結婚してるの知ってたんですよ。


 それでこの冬、お嬢さんとふたりで冬休みを利用してJRで北海道一周旅行をしてらしたことも知ってる。

 しかも今年大雪だったもんだから、旅行先でJR動かなくなって同じ場所で四日くらい足止め食らってたのも、車屋の店長から聞いて知ってる。


 ガッツあるな、かっこいいなーって思ってて。

 それで昨日ついつい声かけちゃったんです。


「あの、お手すきの時にでもお話伺っていいですか? ……冬休みのJR旅行の話を……」


 私自身は基本車での移動ですが、車って、自由にどこでも行ける半面、景色をゆっくり眺めるのには向いてないんですよね。

 ほら、うかうかしてたら事故るから。


 そのお姉さんは、電車に乗って窓の外の景色を眺めるのが好きなんですよねーって言ってらして。

 そういう旅もいいよなあって。


 お嬢さんとふたりっていうのがまたいい!

(旦那様は「そんな長い時間じっとしてるなんて正気の沙汰じゃない」と言って一緒に来ないそうです)


 で、いろいろ質問させていただきました。

 ホテルとる時どうしてます? とか、雪で足止め食らったらJRのチケットはどうなるんですかとか。


 でも私その時、車検の受付するために車屋にいたんですよね。

 だから話の途中で呼ばれてしまって。


 でも聞けてよかった、楽しかった! と思ってたらお姉さんが言うんですよ!


「あの、よかったらLINEしませんか? 私携帯をロッカーに入れてきちゃってるんで、今メモ渡しますねー」


 はい、交換しましたとも。

 大人同士なので勿論鬼メッセとかはせず、


「ひとまずテストで送ってみますねー。今日はありがとうございました! +スタンプ」


 みたいな感じで始めました。

 楽しみ~。そのうち旅行の写真とか見せてもらうんだ。


 私は縄文土器とか恐竜の全身骨格とか好きで。

 ダムとか廃炭鉱とか工場夜景とか鍾乳洞とかも好きで、基本外食に制限があるせいかグルメにはあまり執着がないタイプで。


 こんなマニアックな旅行に付き合ってくれる人間はそうそういないため、基本ひとりで動くんですが、だからこそ、他の人の情報に飢えてるんですよね……。


「フェリーも面白いですよ」


 と教えていただいたので、有名な縄文遺跡がたくさんある青森方面への夢も膨らみました。

 春になったらもうちょっと遠出してみようかな。


 北海道の春、五月以降なんですけどね。


【今でも無念に思ってるいちじくのパフェ】


 食事に制限がある話で思い出しました。


 前、お洒落なオーガニックカフェを教えてもらったんです。

 オリジナルのパフェがおいしいと聞いたので、季節限定のやつを食べたくて。

 でも、自分に食べられるものがあるかなーって半信半疑で。


 私はアルコールにアレルギーがあり、それがトリガーとなって喘息発作が起きてしまうんですよ。


 なので外食の際はメニューを読むだけではなく、調理法を考えて、洋酒や料理酒の入る余地がないかどうか、想像力を働かせてから、頼む。

 めんつゆにもアルコール添加されてるものあるので。


 あー自分の体めんどくさい。


 あっ、心の声出ちゃった。

 だって本当なんだもん。自分でも面倒くさいと思ってるもん。


 市販のお菓子でもダメなものはまったくダメで、たとえばチョコパイ。あれ何気に洋酒入ってるんですよ。


 最近の市販品は全成分表示されるので、しっかり読めば回避できるんですが、問題はカフェやレストラン。


「これアルコール入ってますか?」

「入ってないですよ」


 その言葉を信じて何回発作を起こしたことか。


 どうしてこうなるのか? を知りたくて、実際自分でもレストランのホールスタッフやってみたことがあるんです。


 働いてみて理解しました。

 ホールと厨房って分かれてる店舗がかなり多いの。

 そして作る方も、業務用のソースなんかを使ったりするため、厳密な意味でアルコールが添加されてるかどうかを調べることは至難の業なんですね。


 私が働いてたレストランではまかないが出たんですが、


「これは絶対大丈夫だから食べてみろ。作ったの俺だし」


 と言われて食べたラム肉の煮込みで倒れて早退しましたからね……。

 なので冒頭のオーガニックカフェで私が聞いた質問はこう。


「こちらのいちじくのパフェ、ジュレかコンポートの部分に白ワインが入っているかどうかわかりますか?」


 いったん厨房に聞きに行ってくれたスタッフさんいわく、


「どちらにも白ワインは入ってますが、火を通してますのでアルコールは飛んでいるとのことです」


 結局なにも頼まずに、お店の方に謝ってそこを出ました。

 食べたいから食べる、その結果自分が苦しむ、ここまではいいんですが、飲食店が救急車呼ばれたらお店の方が困ると思うので。


 ぶっちゃけ、自分の体、自分でも面倒くさいです。


 長年付き合っているのでもう慣れましたけど、たまーに、どうにかなんないのかなこれ、って思うことはある。


 主に旅行時。

 食べたいものじゃなくて、安心して食べられるものを優先で選ぶから、どうしてもコンビニのおにぎりとかになっちゃう。


 だって、聞いてくださいよ。

 勤めてたレストランではアイスコーヒーをまとめて作りおきしてたんですけど、それ、作る時に香りづけにラム酒入れてたんですよー。


 そ、そういうことをしてくれるから過去に飲んだものでなぜか発作が起きてたんだな! って目から鱗が落ちた瞬間でしたよね。


 なんでも自分の目で確かめるって大事ですね。働きに行ってみてよかった。

 以来、夏でもホットコーヒー頼んでます。


 くそー、食べたかったなあ、あのいちじくのパフェ。

 もう何年も前の話なのに今でも思い出すってことは、あれ、相当食べたかったんでしょうね。きっと。

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― 新着の感想 ―
[良い点] くろつさん……! アレルギーのお話うかがって、抱きしめたくなってしまいました。 アルコールだとお食事もですが、化粧品だったり薬品だったり、日常生活で気を配ること、きっとたくさんあるかと思い…
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