表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

そして共に

毎日が何事もなく、毎日がありきたりで何も面白味もなく過ぎて行くと思っていた。


誰しも一人では生きていないなんて何処ぞの誰かが言ったらしいが、俺はそんな事ないと思っていた。厳密に言えば全てにおいて何かしらの手が加わっているし、一人ではないのだろうが。


俺みたいな奴にこんな生活は出来すぎなんじゃないかと思うような毎日を送っている。これが幸せというものなのだろうか。




「ただいま」

「おかえり。お疲れ様~」


いつも通りの挨拶。いつも通りだ。今日は鍋らしい。うまそうな匂いが俺の腹を刺激する。


「最近寒いし、今日はお鍋にしてみました~」

ニコニコ顔でそう言ってくる。悪くない。

「ああ、手を洗ってくるから少し待っててくれ」

「ならご飯もよそっておくね」




一般の家庭なら当たり前なごくごく普通の一コマ。これが続けば良いと思うよ。このまま結婚して、子供が出来て幸せな生活が。


「結婚か・・・」

何気ない一言。たかが一言、されど一言。澄香には大きな一言になったようだ。

「克己。私と結婚する?」

悪くないと思ってしまった。今までの俺なら思わないような感情が支配する。

「まあ、なんだ、えっと。結婚するか?」

頭で考えるより、言葉が先に出た。悪くない。

「うん♪」




俺はこうして澄香と結婚した。



これから一波乱も、二波乱もあるって分かってればこんな事しなかったのに。

この時はまだ知るよしも無かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ