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影殺しの零  作者: 篠宮菜月
第壱幕 零入隊編
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第参話 零の修行

自分を強く責めた。家族を救えず見知らない人に助けられ、俺はこの世界に居てはいけない存在なのだろうか。そう思うと、涙が溢れて止まらない。少女は、泣いてる俺を優しく抱えた。


「私は、宮野愛花みやのあいか


「俺は、佐藤悠斗さとうゆうと。愛花……ありがとう。零に入隊し影を殺す!!」


愛花の話によれば、零の修行とも呼ばれる試験を合格しなければならない。途中から脱落者も輩出するほどの試験に俺は、挑む。一度、決めたことは戻らない。


残酷な光景を二度と思い出したくない。愛花を絶対に悲しませないとここに誓った。


それからと言うものの愛花に基礎を教わるため零氣れいきを始めに覚える。零氣とは、気配を対象に察知するための操身術。


「……えっと、何で目隠し?」


「気配を消されても察知できる為よ」


それ以来、予告もなしに唐突で襲ってくる。避けるのも精一杯だったが徐々に気配を察知出来るようになった。だが、これだけで終わらない。次に、剣術を教わる。影と対等にやり合う為に魂を込め、刀を振るう。魂とは、刀に零氣を溜め込む事。


「愛花に指導してくれるのは、嬉しいけど……強すぎない?」


「隙だらけよ、悠斗」


一方、影之鯉艸郷シャドウアルカディアは動き出していた。悠斗が持つ零刀、流星新月を狙って出向くアルカディア。何故、そこまでしてこだわるのか。かつて家族に捨てられ愛する人を守れず失い、悲痛な人生を送った最初の影。それがアルカディアだ。


「探せ。流星新月を手に入れ、零を徹底的に潰してやる!!」


その後、零の修行に死ぬ気で耐えた俺だったが遂に合格を果たした。何度も諦めかけたけど、迷ってる暇なんてない。疲労感と睡魔に襲われ熟睡してしまう。目覚めてしまい、深夜だったにもかかわらずふと疑問が浮かんだ。


そういえば…愛花は、どうして零に入隊したのか話していなかった。気になるところだが、結局寝てしまい朝方になるまで爆睡をしていた。

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