元JKのプロローグ
はい、久しぶりの投稿です!また時期が開くと思いますがよろしくお願いします!
そこにいたのは、一組の男女でした。女が男を上から見下ろしています。そこに甘さなど一切ありません。
あるのは唯の、殺伐とした、空気。
その恐ろしいほどの静寂を破ったのは、鎧を着た男でした。
「なんなんだ、なんなんだ!貴様は...なぜ死なない?確かに切った!切ったはずだ!この、化け物が!」
「ええ、切られましたね。ですが、あなたは少々私を侮っているようです。私は執筆者。そして神。運命を定める、運命神です。私こそが運命なのです。そんな私が、死を超越できないわけがないでしょう?」
彼女はそう言い、その者にとどめを刺しました。彼女の周りには、物言わぬ躯となったこの国の騎士が10,20,30名弱。彼女は一瞥すらしません。
「第一、神である私に喧嘩を売ったのがそもそもの間違いなのですよ...人間が、神を殺せるはずがないんですから」
と、彼女は徐に手を上げ、今の状況を見ます。ですがその手はカタ、カタ、と。怒りで、悲しみで。
「変えましょうか。許しませんよ、創華。笑い合おうって、言ったんですから」
ま、その約束も私は破ろうとしているんですがね、と。
私がいない世界で、幸せに。私はタダ。貴女の幸せを願っています、と。
彼女は、私はぼそりといいます。
そして。
「【神能:壊変ノ神】【神能:創造ノ神】【神能:命変ノ神】」
まるで心を切り替えるように。あの日、彼女達が異世界に呼び出された日のことに想いを馳せながら、変えます。世界を壊し、作り変えます。時を戻し。新たな世界を作りましょう―――――――
「私がいない、世界を。さあ、これは、私の、私たちの過去の話。楽しんでいってください」