表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/93

第85話 キュウと みんなで おまつりじゅんび

<<キュウ視点>>


 リアラのところで、ロンのせなかにはる、しっぷづくりのおてつだい。

 かわいたくさから、ちいさなはっぱをとって、あつめてく。

 それをいちにちやったら、リアラにあたまをなでられた。


「よくやったのじゃキュウ。おかげで、湿布の材料は十分集まったのじゃ」

「もおっと、できうー」

「ふふふ、やる気十分じゃのう。じゃが、こっちはもう大丈夫じゃよ。なにせ、今ある湿布用の薬草の葉は全部むしり終わったのじゃ。続きは、しておる薬草の乾燥を待たねばならぬ」

「ロンのぶん、たりう?」

「足りる足りる。ロンだけでなく、今いる患者すべてに行きわたってなお余裕が出るのじゃ」

「ほかーに、おてつだい、あう?」

「そうじゃのう」


 おててで、じぶんのあごをなでたリアラは、まどのそとのほうをみた。


「明日からは、料理のほうの手伝いをしてみてはどうじゃ? あっちは祭りの準備で、リスの手も借りたいぐらいじゃろう」


 ということで、つぎのひにいったのは、しょくどう。

 おくにある、ちょうりばで、カエデのおてつだい。


 カエデは、あさからいそがしそうに、ちょうりばのなかをあっちこっちあるきまわってる。

 いろんなひとに、いろんなやくめをつけて、しじをだしてる。


 わたしは、こむぎこを、こねこねするやくになった。

 これが、パンのもとになるらしい。


 こねこね、こねこね。

 こむぎこに、おみずをまぜて、こねこね、こねこね。

 こむぎこをこねこねしてるうちに、さいしょはかたかったのが、だんだんぐにぐにになっていくのが、たのしい。


「キュウさーん。そっちにあるのは、こね終わったパン生地きじですよね」

「あい」

「持っていきますねー」


 さっきまでこねこねしてた、こむぎこのかたまりを、カエデがもっていく。


「カエデー。あっちのかまの火力調整、終わったよー」


 へやのおくから、ユニがでてきた。

 はなのさきっちょが、くろっぽくよごれてて、ちょっとこげたにおいがする。


「あら早い。ありがとうございます」

「一応、試してみてね。細かい火加減のことは、よくわかんないから」

「わかりました。もう少ししたらお肉が届くと思うので、それを焼いてみましょう」


 カエデが、ユニをみながら、じぶんのはなをゆびさす。


「それと、手と顔を洗ったほうがいいですよ。ちょっとススがついてます」

「ありゃー、わかったー」


 ユニがそとにでると、いれかわりで、へいしのひとがはいってきた。


「カエデ様。先日のカブトイノシシのうち一頭分の解体が間もなく終わります。予定通り、こちらに運んできてよろしいでしょうか」

「あら、そっちも早い。肉の仕込み班の皆さーん、そちらの大机はもう空けられますか?」

「すぐに空けます!」


 となりのつくえが、どんどんかたづけられていく。


「はい。ではイノシシ肉をこっちに持ってきてください。念のためですが、そのイノシシは例の呪いに汚染されてないものですよね?」

「もちろんです。呪いに汚染されたカブトイノシシは、すでにムスタ様が持って行っちゃいましたよ」

「なら混ざる心配もなさそうですね。解体のほうは他に問題ありそうですか?」

「今のところ順調ですが、数が多いですからね。やはり今日中にすべて解体するのは難しそうです」

「それは仕方ありません。予定通り可能な分だけ解体して、残りは引き続き保存です」

「承知しました。解体班に伝えます」


 へいしのひとがでていった。


「さあ、もうすぐカブトイノシシ肉の塊が来ますよ。こっちに来たものは、今日中に全部処理して冷温室に保管しますからね」

「「「ハッ!」」」


 カエデがいうと、おにくしこみはんのひとたちが、げんきなこえでへんじする。


「アエデ。おにく、ぐりぐり、すーる?」

「ぐりぐり? あぁ、コロッケ用のひき肉作りですか。そうですねー。今はまだやらなくて大丈夫です。お肉をぐりぐりするのは、お祭りの日の朝ですね」

「おあつり! わあった!」


 カエデとわたしが、おまつりのことをいうと、みんながえがおになる。

 みんな、たのしみ。

 わたしも、たのしみ。


 おまつりのひには、ロンもうごけるって、リアラがいってた。

 ロンと、はじめての、おまつり。

 だから、すごく、たのしみ。


「今はもうちょっと、パン生地作りをお願いします。コロッケと違って、パンは日持ちしますからね。今のうちにたくさん作っておきたいのです」

「わあった!」

「飽きてきてるかもしれないけど、もうちょっと頑張ってくださいね」

「あきない! たのしい!」

「ふふ。キュウさんは本当に良い子ですね」


 カエデが、にっこりわらう。

 パンきじ、どんどんつくろう。

 カエデにやいてもらって、おまつりのひに、ロンにたべてもらうんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ