第六話 出発前
第六話 出発前
真は頭の中に「地図」のことを考え始めてからホームセンターを行こうとしたのを考え直して、電車駅にある商店街にホームセンターより先に行こうと決めた。
ホームセンターはその次だな。
だって、ホームセンターに行っても何が俺に必要なのかはっきりしていないのだ。
適当に必要なものが浮かべるが、後になって必要なのが分かって何回を行ったり来たりするかもしれない。
そうであれば、俺に必要なものが何があるのかを分かる必要がある。
「知識には本が一番かな」
商店街には本屋があった。
もちろん商店街の本屋以外にもいくつがある学校の図書館や市立図書館だってある。
でも、学校は学生でもない限り場所がわかりにくいし、市立図書館はちょっと離れているところにあったはずだ。
それに「ここより賑やかだった駅前に行けば、もしや人がいるかも知れない」という考えもあった。
駅の商店街は真が住んでいるマンションから東の方で歩いて40分くらいはかかるところにある。
自転車があれば10分前後で行けるかも知れないが、あんまり出かけないし周りで買い物を済んでいた真にはあるはずがない。
バス停が近くにあるから自転車が必要な距離になるとバスで乗って出かけようと思ったからだ。
ちなみに駅前からマンション前のバス停まではちょっと回りをして8か所のバス停をすぎてからつく。
今はバスも来ないらしいけど…。
こんなことを考えながら壁時計を見た。
壁時計は11時半を示している。
思ったより時間が過ぎたが、まだ昼頃だな。
「本当ならまた寝てしまったかもしれない時間なのに…」
なんだか面倒くさくなった気もするが、これからのことを考えると出かけなければならない。
今までの世とは違う毎日が始まるかも知れないから…。
ニートの生活に慣れていたせいか頭からは「緊張しろ」と考えながらも妙にだるく、怠けてしまう気もなる。
多分、彼が怠け者だからではなく、眠いからかもしれない。
事実、昼は真には「寝る時間」だから。
ちょっと眠いけど、どうしても寝なければならないくらいではない。
先飲んだ缶コーヒーのおかげかも知れないな。
それにもし今寝てしまったら、起きた時間代が場合によって日が暮れる時間になってしまう。
電灯が映っているとは言え、暗いし2月の夜はまだ寒い。
それに電気がいつ切れるかもわからない今は夜に出かけるのは良い考えとは思えない。
「今日からは用事は昼に済ませるしかないんだな。眠くてももう少し頑張ろう。」
真はそう一人ことをつぶやきながら出かける準備をした。
まだまだゆっくりとしたパースの書き込みです。
読んでいただきありがとうございます。