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レッドライト  desire  作者: ム太郎22
ライラドリック王国編
8/21

街道と宿

 

 1日の野宿の後に、ラージュ達は小さな道から街道に出た。

 レンガで舗装された立派な道、ラージュには初めての道だった。

「こんな道みたことないや、立派な道だな」

「ええ、立派な道は神の加護がとても強いんですよ」

 ラージュの言葉にリーシアが言葉を返す。

 ラージュはハッとして元の表情に戻りリベリト村のことを思い出した。

 しばらく西に行くと分かれ道に立て札をリーシアが見つけた。

「ここはルーベリック街道、西にラファンの町、北にケレル洞窟。どうやらライラドリック王国に入ったみたいですね」

 リーシアはラージュとネイバーに向き直り。

「ラファンの町へ行きましょう、そこでシルベック公国のウォーティア様に手紙を出します」

「リーシア様、ライラドリック国王と騎士団領首相にも手紙を出しては?」

「そうですね、内容を少し考えてからにさせていただきます」


 ラージュ達はラファンの町に着いた。

 ラージュにとっては初めての町、頑丈そうな石のブロックでできた建物を歩きながら眺めたり、店に出されている品物を遠くから見たりしていた。

「俺の村よりも立派なんだな、町ってところは聞いたことだけあったけど」

 ラージュのつぶやきにリーシアは答える。

「必死で生きている人はみんな立派ですよ、後ラージュあまりキョロキョロするとよく思われません」

 ラージュはリーシアにそう言われ、態度を改めた。


 リーシアは町のとある一角で止まった、そしてその建物に入って行こうとする。

 その行動にラージュは慌てた。

「おいおい、勝手に人の家に入っちゃマズいだろ」

 リーシアとネイバーはキョトンとした顔をした後笑い出した。

 次はラージュがキョトンとした顔になる。

「ここは宿屋、宿泊のための建物ですよ」

「宿泊?泊めてくれるのか?」

「ええ、お金さえ払えば」

 リーシアは笑いすぎて涙目になった目をぬぐいながら答える。

「どうしてここが宿屋ってわかったんだ?」

「看板を見て分かったんですよ、ラージュはもしかして文字が読めないんですか?」

 リーシアは次は真面目にラージュに質問する。

「リベリト村では文字が読めるのは村長ぐらいで、俺は読めないんだ」

「なるほど」

 リーシアはそう言って。

「なら剣術の稽古だけじゃなく、読み書きの練習も必要ですね」

 リーシアはにこにこと微笑みながらそう言った。


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