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私は、聞いてしまった・・・


準主役の映画を撮り終えた、ある日、京子は電車に乗っていた。


座っていると、京子の前に、女性が二名、入ってきて立っていた。


何気に世間話を始めた。ふいに、片方が言った。

「今度、上映される、あの映画、知ってる?」


京子が聞き耳を立てると、自分の映画の話だった。

(あ、私が準主役の映画の話だ・・!)


二人は話を続けた。


「あー、知ってるわよ。あれさ、あの主役に、対して橋元は、ないよねー!」

(え・・!?)


目の前に、まさか、橋元 京子が座っているとは、思わず二人は話を続ける。


「ホント、ホント、もっとキャスティング、考えられなかったのかねー!」


二人は、そのことを散々、愚痴った後に、電車を降りていった。


電車に残っていた京子は、下唇を噛んで、下を向いていた。手を握りしめて・・。


電車には、そんな京子の気も知れず、人が出入りしていた。




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