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終天の異世界と拳撃の騎士  作者: ふるろうた
2. デュアリティ
36/667

36. 夜霧の闘技場

 流護たちが王都へ入る頃には、とうに日付が変わっていた。

 馬車の窓から覗く街並みに、人の姿は見当たらない。先日のリリアーヌ姫の『アドューレ』のときは人も多かったが、やはりあれは特別だったのだろう。


 それにしても、これから用事を済ませて学院へ帰るとなると、着く頃にはもう朝になってしまう。


「よし、もうだめだ。明日休もう」


 腕組みをしながら頷く流護に、ベルグレッテは苦笑いを見せ、クレアリアはジト目を向ける。


「どっちにしても、リューゴ……左腕、動かないんでしょ? それじゃ、仕事は無理だし……お休みでも、いいんじゃないかな」


 その言葉にクレアリアが一瞬だけ、はっとした表情を見せた。


「……、城に着いたら、医師に見てもらうといいです」


 流護のケガに責任を感じているのか、彼女は顔を背けながら言う。そんな妹の様子を見て、姉は優しく微笑んだ。


 ほどなくして、ようやく城の前に到着した。

 馬車を降り、長い階段を上り、ようやく城へと入る。相も変わらず長い旅路だ、と流護はうんざりしてしまった。


「……?」


 城へ入ってすぐ、ベルグレッテがわずか小首を傾げる。


「どした? ベル子」

「んっ? うーん……。巡回してる人の姿が見当たらないなと思って」

「……確かに」


 クレアリアが同意する。


「まあいいか。それじゃ、リューゴは医務室に行ってきて。私たちは、陛下のところに報告に行ってくるから」

「おう、分かった。でもこんな時間にやってんのか? 医務室って」

「うん。いつ何があるか分からないからね。休まずやってるわ」


 流護は医務室の場所を聞き、二人と別れて歩き出した。






「…………」


 ベルグレッテとクレアリアは、静まり返った夜の廊下を歩く。


「……うーん。やっぱり、おかしくない?」

「そうですね……」


 定時巡回をしているはずの兵士の姿がないのだ。


 怪訝に思いながら二人が二階へ上がると、そこでようやく兵士の一人を発見した。中年男性のベテラン兵士は、廊下の見張りをしているようだ。

 いつもはこんな場所に見張りなど立てないため、やはり違和感を覚えたベルグレッテは尋ねてみることにした。


「あの……何かあったんですか?」


 白髪の混じった中年の兵士は、姉妹の顔を見てほっとしたような表情となる。


「おお……お嬢さん方か。一時はどうなるかと思ったが……結局は、連中の仲間割れってことで落ち着きそうだね」

「? え? なんの話ですか?」

「あ……もしかして知らないのか? 宵の口に、地下で爆発があったらしくてね。『アウズィ』の五人が、焼死体で見つかったんだよ」

「え?」


 ベルグレッテとクレアリアは驚いて顔を見合わせた。


「どうして、そんな……」

「リーダーのシヴィームがアレだからね。ヤケになって暴れたんじゃないか……なんて言われてるよ」


 ……本当に、そうなのだろうか。

 レインディール地下牢の各部屋には、強力な封印の神詠術オラクルが施されている。牢獄に収容されてしまえば、神詠術オラクルを行使することはまずできない。

 ただし封印が施されているのは飽くまで各部屋のみであるため、外側からならば牢屋の中に対して攻撃を仕掛けることは可能だ。 


 では、シヴィームが何らかの方法で脱獄し、外側から仲間もろとも自爆した……ということなのだろうか?

 いくら何でも苦しい気がする。


「外部から敵が入ってきた可能性はないんですか?」

「勿論、その可能性も考えられたけどね。でもまさか城の警備をやり過ごして地下牢まで行けるはずもないし、大体『アウズィ』は全員が捕まったんだから、口封じのセンもない。まさか、連中の依頼人が口封じのためにやった訳でもないだろうしねぇ……とりあえず今、騎士たち総出で調べてるところではあるんだけどね」


 依頼人という言葉を聞き、ハッとしたベルグレッテが尋ねる。


「そうだ、あの……シリル、来てませんか?」

「シリルって……あのカルドンヌ家のお嬢さんかい?」

「はい、そうです」

「いやあ、見てないな。俺はここでずっと、念のために見張りをしてるんだけど……君たち以外、ここには来てないよ」

「え……」


 思わずベルグレッテは声を漏らした。

 シリルは、来ていない。


「……まさか、あの女……」


 クレアリアが、すっと冷めた声を出す。


「待ってクレア。……あの、ここには私たち以外、誰も来ていないんですね?」

「来てないよ。まだ酒も入ってないし、間違いないさ。ネズミ一匹だって、見逃しちゃいないよ」

「分かりました、ありがとうございます。クレア、外に出てみましょう」


 引き返そうとした二人へ、兵士は思い出したように声をかけた。


「おお、そうだ。誰も来てはいないんだけどね。ただ、随分前にあの人が外に出ていったんだよ」

「? あの人?」


 足を止めて聞き返すベルグレッテに、男は少し声を潜めて言う。


「こんな時だし、俺個人としては、あの人が外の巡回する必要なんてないと思うんだけどねえ。まあせっかく外に行くって言うんで、ちょっと酒を買ってきてもらうように頼んじまったんだ」


 中年兵士はバツの悪そうな笑みを見せる。かすかに、規律を重んじるクレアリアがジト目となった。


「それで結構、時間が経つんだけど……戻ってこないしさ。酒場にでも寄っちゃってるのかな? もし外で会ったら、俺が待ってるって伝えておくれよ」

「はは……分かりました。それで、どなたですか?」

「えーとほら、物忘れが激しくなっていけねえや。あんなスゲエ人の名前忘れちまうなんて。あの――――」


 なぜか。

 その名前を聞いたベルグレッテの中で、何かがカチリと音を立ててはまった気がした。






 それにしても。

 平常日の夜とはいえ、あまりに街が静かすぎるようにベルグレッテは感じていた。


 まるで……街という場所が死角になってしまったかのような。城の地下で騒ぎが起きたことによって皆の意識がそちらへ向いてしまい、街が意図的に手薄にされてしまったような。


 城の前から周囲を見渡してみるが、あまりにも街並みは暗く静謐せいひつ

 この都市の中にいる全て……自分たち以外の全てが眠りについてしまっているのではないか。そんな錯覚すら感じさせる。

 シリルの乗った馬車がやってくる気配もない。知らない間に追い越してしまったのだろうか。


「やはり、私たちで手配して護送すべきだったかもしれませんね」


 クレアリアの言葉はもっともだろう。けれどベルグレッテは、それをしたくなかったのだ。……シリルを、明確な罪人として護送してしまうことは。

 甘かっただろうか。自分のわがままに過ぎなかっただろうか。


「業者に連絡を取ってみてはどうでしょう?」

「そう……ね。ごめんね。わがままにつき合わせちゃって」

「ふふ。いいえ。姉様がそういうお人だということは、よーく存じておりますので」


 馬車の運送業は、昼夜を問わず営まれている。この時間、白いドレスを着た貴族、それも少女が一人だけ……となれば、業者の印象に残っているかもしれない。

 早速、通信を展開して問い合わせてみると、


『ああ。御者の一人が、そのおなごなら覚えてるって言ってるべよ。十番街のらへんで、「ここでいい」って言うから降ろしたってさ』

「十番街……? はい、分かりました。このような深夜にご協力、感謝いたします」


 少女騎士は通信を終え、十番街の方角へと視線を向ける。

 あの周辺には、何もない。ただ店がないだけではなく、無人となって放置された建物が多い地区だった。

 ただ、学院方面から来た馬車が城へ向かう場合には、ほぼ必ずといっていいほど通る順路でもある。特別に道の指定でもしない限り。


「城のかなり前で降りたんですね。怖気づいたんでしょうか?」

「考える時間が、ほしかったのかも」

「全く……姉様は、どこまでもお優しいんですね」


 溜息をつきながらも、クレアリアの口調に険はない。微笑みすら浮かべている。自分にはできすぎた理解ある妹だ、とベルグレッテはいつも思う。


「それでは、少し行ってみましょうか。姉様」






 午前一時。


 夏を間近に控えた時期であるが、この夜は肌寒く、うっすらと霧が出てきていた。

 人の気配が皆無な十番街の歩道を歩いていると、ベルグレッテは石畳の上にそれを見つけた。

 不自然に。路上に水を撒いたような、乾いた赤黒い跡。そして――


「っ……、これ、って」


 白い。

 手触りの心地いい、ドレスのものと思われる……布の切れ端。


「…………!」


 クレアリアも息をのむ。


 考える。シリルは暴漢にでも襲われたのだろうか。いや、それはない。彼女は、優秀な水の詠術士メイジなのだ。その手合いに遅れを取るとは考えられない。しかも時間が時間だ。細心の注意を払って歩いていただろう。となれば――


 城の地下で唐突に起こった『アウズィ』の壊滅。その余波のように、静かな死角となった街。その死角にいた、シリル。


 例えば……『暗殺者がまだいる』と仮定した場合、これらに一本の線が通らないだろうか。

 異常なまでに自分の存在を秘匿したい何者かがいて、『アウズィ』の五人を殺め、依頼人であるシリルすらも手にかけ――


「っ!」


 そこでベルグレッテは頭を振った。

 まだ、シリルが死んだとは決まっていない……。


「あの……姉様。こっち……」


 しかし、クレアリアの見つめる先。

 細い路地裏。道というより乱立する建物の間に偶然できた隙間とでもいったほうが正しい空間へ、赤黒い跡が続いていた。ベルグレッテのわずかな希望さえ、かき消すように。


 姉妹は、頷き合って狭い路地へ入る。


 左右の建物は古く、人の気配は感じられない。放置されてかなり時間の経つ住居だった。

 明かりもまともに差し込まない路地を進む。誰の目にも留まらない闇の中へ、自ら呑まれていく。

 そうして――開けた場所へと出た。


 ベルグレッテは目を見張る。

 この街にこんな場所があったのかと驚いた。


 周囲を石の建物にぐるりと囲まれた、四角く広い空間。乱立した建物によって偶然できた産物だろうその空き地は、まるで意図的に作られた闘技場のようにも見えた。奥の角には、薄汚れた街灯が一つだけ点っている。


 そんな明かりに照らされた――黒い影が、一つ。


 待っていたように。それは、この四角い天然の闘技場の中心に立っていた。

 痩せぎすの長身に、もはや見慣れてしまった感のある黒装束。

 だが、これまでの敵とは一線を画す異常があった。

 それは――仮面。爬虫類じみた何かが嗤っているその貌に、ベルグレッテはぞわりとしたものを感じた。


 仮面の怪人は二人へ向かって、一歩踏み出す。

 やはり、いたのだ。まだ……暗殺者が。


「シリルは、どこ」


 ベルグレッテの硬い声に答えず、暗殺者はだらりと下げたままの右手に、小さな炎を生み出した。


「無駄です、姉様。倒してから、ゆっくり訊くとしましょう」


 クレアリアが油断なく言う。

 ベルグレッテは右手に剣を喚び出して身構えた。昼間にボンとの戦闘で魂心力プラルナを大きく消費してしまっていたため、二本の剣を喚び出す余裕はなかった。


 ……少女騎士はふと、ミアの話を思い出す。『アウズィ』の噂。そのリーダーは、仮面を被った怪人であるという。


「はっ!」


 ベルグレッテは水の連弾を射出し、自身も弾の一つであるかのように追従してはしる。

 怪人は自らが生み出した炎を握り潰し、右手に纏わせた。


 暗殺者は次々と飛来する水の弾を流麗な体捌きで掴み取り、蒸発させていく。避けるどころか、一つも漏らさぬよう丁寧に摘み取っているかのようだった。


(……この!)


 怪人は全ての水弾を握り潰し、最後の弾として飛んできたベルグレッテ自身を迎え撃つ。


 暗闇の中での水属性というものは、実のところ相当な能力を発揮する。

 炎や雷のように発光しないため、闇に紛れることが容易なのだ。


 事実、最初に闘った刺客などは、自身も闇に紛れた戦法を得意としてはいたようだが、ベルグレッテの水の散弾によって為す術なく叩き落とされている。闇の中を飛ぶ水が見えなかったのだ。

 ベルグレッテもクレアリアも当然のごとく、そういった属性の相性や性質については熟知している。


「……な、」


 だからこそ――驚愕せざるを得ない。

 クレアリアは、思わず声を上げた。

 最初の刺客のときと同じ、暗い闇の中。自分たちは闇に紛れる水。相手は否が応にも目立つ炎。


 怪人はベルグレッテの水の剣閃、その全てを炎に包んだ右手のみで受け止め、捌いていた。


「……っ!」


 牽制のための水弾。そしてそれより遥かに速い剣撃。闇に紛れているそれらが、当たらない。

 ベルグレッテの顔に焦燥の色が浮かぶ。剣を浴びせられないと悟った少女騎士は素早く後ろに跳び、間合いを離した。


 暗殺者は追わず、その場に佇む。

 待つように。まるで――次の技を見せてみろ、といわんばかりに。


「この暗闇の中……仮面を被ったまま、姉様の技を受け切るだなんて……」


 驚愕に目を見開くクレアリア。

 ベルグレッテは水剣を構え直し、かすかに笑みすら見せながら言葉を発した。


「ほんっと……とんでもない腕前ね。ぜひ、お名前を教えていただけないかしら?」

「…………」


 怪人は、黙したまま語らない。


「名前を言いたくない? もちろん、本名じゃなくて通名でもいいんだけど。それとも――」


 すっ……と、ベルグレッテの目が細まった。


「声を出せない理由でも、あるのかしら?」


 ピクリと。

 ほんのわずか、暗殺者の肩が動いたように見えた。


「クレアっ!」


 ベルグレッテは妹の名を呼びながら地を蹴り、敵との間合いを詰める。


「はい!」


 それまで戦闘に参加せず様子を見ていたクレアリアも、腰に提げていた銀の長剣を抜き放ち、暗殺者へと肉薄した。

 怪人は間合いを取るでもなく、両手を肩の高さまで上げて構えた。二人を同時に迎え撃とうとしている。見習いとはいえ実際にロイヤルガードを務めている二人を同時に相手取るなど、愚策という他はない――はずだった。


 刹那の後、姉妹は驚愕する。


 暗殺者は、炎を纏った右手でベルグレッテの水剣を。

 何も持たない左手で、クレアリアの長剣を。

 まるであらかじめ手順の決まっていた演武のように、連撃の嵐を捌いていく。


(……っく!)


 せめて、二刀流が使えれば。ベルグレッテは内心で歯噛みした。

 懐にある短剣を使うことも考えたが、おそらく通じない。

 ベルグレッテが実際の剣ではなく水剣を使う理由は、その利便性にある。出すも消すも自由。重量、硬度、刃渡りすらほぼ自由に調節できるのだ。錬度が高まれば、思い通りの剣を作ることが可能となる。

 この敵を相手に、懐の短剣ではリーチが短すぎる。剣の重量が、わずかに剣速を鈍らせる。飽くまで護身用……この手練には、通用しない。そう判断した。


「姉様っ!」


 クレアリアが後ろに下がり叫んだ。

 その声を合図に、ベルグレッテも水弾を撃ちながら後ろへ跳び、妹の隣へ並ぶ。怪人は当然のように、全ての水弾を叩き落す。


「――終わりにしましょうか」


 クレアリアは不敵な笑みを浮かべて言い、一瞬だけ自分の左手をベルグレッテの右手へと重ねた。手を繋ぐように。


 すぐに妹はその手を離し、仮面の暗殺者へ向かって走り込む。

 クレアリアを迎え撃とうと身構えた暗殺者へ向かって、ベルグレッテも遅れて駆け出す。


「!」


 そこで初めて、仮面の暗殺者が動揺した気配を見せた。

 無理もない。先に走り出したクレアリアを一瞬で追い越したベルグレッテが、刹那の間に暗殺者の目前へと迫っていたのだ。


 ベルグレッテの水剣が、横薙ぎの一閃を放つ。

 暗殺者は後ろへと仰け反り、一撃を躱し――た、ように見えた。


 薙ぎ払ったベルグレッテの一撃。

 その剣先が突如、槍のように伸び、暗殺者の顔面へと直撃した。

 大きく仰け反った暗殺者はたららを踏み、それでも持ちこたえる。


 先ほど、妹が姉の手を握った際に施した神詠術オラクルは二つ。

 一つは、身体強化。ベルグレッテが一瞬で間合いを詰めた脚力の正体。

 そしてもう一つは、完全自律防御。その応用。『高速で飛来した存在に反応する水の壁』の術を、ベルグレッテの右腕に施していた。

 剣を薙ぐために、高速で振るわれた右腕。そこに生じる風圧を感知した術式が、水を噴き上げたのだ。

 あたかも剣が伸びたかのような一撃は、確実に暗殺者の顔面を捉えていた。


 びき……と、ひびの入る音。仮面が割れる音。

 ぼとりと何かが生み落とされるように、蜥蜴じみた貌が――剥がれ落ちた。

 現われる、相手のその素顔。


「…………なっ、なん……え?」


 追撃のために走り込んでいたクレアリアは、思わず足を止めていた。

 信じられないものを見るかのごとく、目を見開く。いや……事実、信じられないのだろう。


「……っ」


 暗殺者のその素顔を見たベルグレッテも、ただ苦々しく。

 硬い声で、呼んだ。その名前を。


「デトレフさん……」

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― 新着の感想 ―
[一言] ベルグレッテ「や、ミステリ書の読みすぎだからリリアーヌ。いくらなんでもデトレフさん聞いたら泣くわよ。」 ベル子いまどんな気持ち? ねぇどんな気持ち??
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