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第4話~私塾と臥龍鳳雛~

小説のしの字も知らない小わっぱが4話目で言うことではないんですが、スランプです。書いては消し書いては消しを繰り返し、ようやく完成しました。正直自信はないです。それではどうぞ。

桃園の誓いから1ヶ月程が過ぎた。俺は1人旅を続けていた。桃香達とはどうした?一緒に行くんじゃないのか?ってか?勿論嘘をついたわけでも逃げ出したわけでもないぞ?どういう経緯かというと・・・・・







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※


茶屋にて


桃「御主人様、今この辺の賊は約5千、私達はどう動けばいいかな?」


昴「それだけの数、当然個人の力じゃ無理だ。」


正直やれないことはないが。


昴「当然それに対抗する兵力を今の俺達で集めるのは不可能だな。」


桃「そうだよね~。」


昴「とりあえず公孫賛が今その賊に対抗するために義勇兵を募ってるらしいそれに参加してみてはどうだ?」


愛「公孫賛というと、」


桃「白蓮ちゃんだ!」


鈴「桃香お姉ちゃん知り合いなのか?」


桃「昔ね、盧植先生と一緒に勉強したお友達だよ♪」


そうなのか?っていうか同門の事忘れてなかったか?


愛「桃香様、今思いだしませんでしたか?」


桃「えへへ♪」


本当に忘れてたのか。


昴「なら話は早い。公孫賛のところへ行くべきだな。公孫賛の兵力は約3千。しかしその大半が農民であることを考えると実質互角。勝敗を分けるのは・・・率いる将の質だな。そこで・・・。」


桃「愛紗ちゃん鈴々ちゃん御主人様の出番だね。」


愛「しかしかつての同門とはいえ、向こうは太守、こちらは今はただの腕自慢です。はたして相手にされるでしょうか?」


それが1番の問題だな。


昴「それならこっちも兵を連れて行けばいい。とりあえずこっちも少数でいいから義勇兵を募ろう。」


鈴「でも鈴々達には義勇兵を集めるお金がないのだ。」


桃「そうなんだよね~。」


その辺は問題ない。


昴「皆これを見てくれ。」


手持ちの鞄に手を入れ。


昴「これは火を付ける為の道具だ。」


ボゥッ!ライターに火が灯る。


愛「これは!」


鈴「すごいのだ!」


皆驚いてるな。しかしまだあるぜ!


昴「あともう1つある。」


鞄から、


昴「これはボールペンと言ってな、普通文字を書くとき墨を摺って筆を使うがこれなら・・・・」


サラサラ。


桃「すっごーい!文字が書けてる!」


昴「これを好事家や貴族にでも売ればかなりの金になる。とりあえずそれで義勇兵を募る。」


愛「分かりました。さっそく売りに行きましょう。」


桃「じゃあ私が売ってきてあ『却下だ。』ぶーぶー。」


足下見られるのは目に見えてるからな。


昴「愛紗頼む。」


愛「御意。お任せください。」


話は纏まったな。


昴「後皆に聞いてほしいことがある。」


鈴「何なのだ?」


昴「俺は皆とは別行動をとる。」


桃「!・どうしてですか!?」


愛「我らを導いてくれるのではないのですか!?」


昴「勿論そのつもりだ。」


愛「では何故です!?」


昴「以前に君達に理想とその覚悟を聞かせてもらった。次は君達がそれを成し遂げられるかを見定めさせてもらう・・・・・ってのは建前でな。」


桃「?」


昴「俺はこの国をもっと見てまわって見聞をもっと広めたいんだ。」


正直それが出来るのは今のうちだけだろうからな。


桃「そんな~。」


昴「もっと情報を集めたい。それはきっと後々必ず役に立つはずだから。」


愛「ですが。」


桃「君達なら大丈夫だ。自分達を信じろ!それとも何か?君達の理想は俺におんぶに抱っこされなきゃ成し遂げることができない程度のものだったのか?」


鈴「そんなことないのだ!」


昴「必ず戻ってくる。だから旅を続けさせてほしい。頼む。」


俺が頭を下げると、


桃「分かりました。だけど2つ約束してください。」


昴「何だ?」


桃「必ず帰って来ること。後は無理だけはしないでください。」


昴「分かった、約束する。」


必ず戻ってくるよ。必ず。


昴「ならさっそく行動に移そう。俺はすぐにでも出発する。君達はさきのとおりに頼む。」


桃「分かったよ♪」


愛「分かりました!」


鈴「分かったのだ!」


俺は店の精算を済ませ。桃香達と反対方向に歩き、


昴「ならまたな!」


桃「またね~!」


愛「いずれまた!」


鈴「またなのだー!」


俺はそのまま歩き出した。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※




というわけだ。俺は依然旅を続けている。とりあえず荊州に入った。賊は相変わらず蔓延っており、俺は邑邑を襲っている賊を見かける度に潰してまわった。その甲斐あってか俺の天の御遣いとしての評判はどんどん上がった。上がったんだが、


昴「いくら何でも、これはな。」


俺が頭を悩ませているのは俺の評判と同時に付いて回った2つ名の事だ。


今民や賊の間で出回っている2つ名は、


『黒髪の天罰神』


『戦場の舞手』


『流麗の御遣い』


等である。名が上がるのは嬉しいがこんな厨二病くさい2つ名はごめん被りたいな。分かる?『噂程じゃないじゃん。』って勝手にがっかりされるこの気持ち。まだ言われてないけど。文句を言っていると、


昴「ん?」


ふと空を見上げると空はいつの間にか雨雲に覆われており、雨が降りだした。


昴「まいったな。」


外套に付いているフードを被り縮地で走り出した。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※




雨はどんどん強くなり、止む気配がなかった走り続けていると1つの建物が見えてきた。


昴「あそこの軒で雨宿りでもするか。」


建物の軒下に入った。


昴「こりゃまいったな。」


雨は暫くは止みそうにない、さてどうするかと考えていると、


キィ。


昴「ん?」


音のした方を見ると建物の扉からベレー帽みたいな帽子を被った女の子がこちらを覗いていた。


?「・・・・。」


じ~っと見つめている。


昴「こんにちは。」


軽く挨拶をすると、


?「はわわ!」


何やらそんな声をあげると建物に引っ込んだ。


昴「何だ?」


何かおかしかったかな?まぁいいか。もう一度視線を空に写し雨を眺めていると再び、


キィ。


音のした方を振り返るとさっきのベレー帽の女の子と今度は魔女みたいな帽子を被った女の子もいた。


?「・・・・。」


?「・・・・。」


またじ~っと見つめている。うむ、どうしたものか。


昴「やあ。」


今度は手を振ってみた。


?「はわわ!」


?「あわわ!」


建物に引っ込んでしまった。


昴「?・・?」


一体何なんだ?そんな疑問が浮かびしばらくそのままでいると建物の奥から。


?「朱里、雛里、一体どうしたの?あら?」


今度はさっきの2人の女の子と妙齢の婦人が出てきた。


昴「すみません、雨に降られてしまったので軒をお借りしてました。宜しければ小降りになるまでお借りしてもよろしいですか?」


お願いしてみると、


?「そういう事でしたら家へ入らしてください。濡れているようですし、雨が止むまで休まれてください。」


昴「よろしいので?」


?「お困りのようですので。」


ありがたい申し出だ。


昴「ではお言葉に甘えます。」


?「ではこちらへ。」


中に入れてもらった。



※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



案内してもらってる途中に自己紹介を済ました。この建物は私塾でこの妙齢の婦人は水鏡というらしい。案内された部屋でくつろいでいると、水鏡さんがやってきた。


水「雨は止みそうにありませんので、今日はもうこちらでお休みください。今食事をお持ちしますので。」


昴「何から何まですみません。」


礼を言うと、


?「お、お待たせしました。」


先程の女の子2人が食事を持ってくれた。


テーブルに食事を並べ終えると、


?「ゆっくりしていってくだしゃい・あう。」


あ、噛んだ。

それだけ言うとそそくさと出ていってしまった。


昴「あの子達に何か失礼なことでもしたのでしょうか?」


水「ふふっ、決してそういうことではないのでお気になさらないでください。・・・ところで1つお訪ねしたいのですが。」


昴「何でしょう?」


水「あなたは今噂の天の御遣いですか?」


昴「何故そうだと?」


水「噂になってる特徴に類似していますし、何より、2つ名のとおりですから。」


うーん、すごく恥ずかしいな。


昴「噂というのがどのようなものかわかりませんが、概ねそうですね。」


水「やはりそうでしたか。いえ、少し気になっただけですので。」


昴「噂とは存外あてにならないでしょう?」


水「そんなことありませんよ。噂以上です。」


本当か?


昴「ご婦人もお美しいですよ?」


一種の意趣返しだ。


水「あら?お上手ですね?」


あっさり返された。さすが大人の女性だ。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



?「聞いた?雛里ちゃん?」


?「聞いたよ朱里ちゃん。」


?「やっぱり天の御遣い様だったね。」


?「噂どおりの人だね。」


?「うん、すごく綺麗。・・・・羨ましいな。」



昴の知らないところで盛り上がっていた。






※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※




翌朝昨日より雨脚は弱まったものの、依然として雨は降り続いていた。


昴「雨止まないな。」


今俺は水鏡さんを探している。世話になった恩返しをする為だ。一宿一飯の恩義って言葉もあるしな。私塾内を探していると、程なくして見つけることができた。


昴「水鏡さん、探しましたよ。」


水「どうかなさいましたか?」


昴「お世話になりましたので何か返させてほしいのですが?」


水「そうですか・・・・ではお1つお願いしたいのですが。」


昴「何なりと。」


水「昨日料理を運んだ朱里と雛里・・・・諸葛亮と鳳統に隣街まで使いに出したのですが。少し帰りが遅いので様子を見に行ってもらえませんか?」


昴「あぁ、あの子達ですね?」

へぇ~、あの子達諸葛亮に鳳統って言うのか・・・・何だと!!!あのチビッコ2人があの臥龍鳳雛なのか!!!正直この外史に来て1番の衝撃だ。


水「?・どうかなさいましたか?」


昴「いえ、何でもありません。」


俺は平静を取り戻すと、


水「寄り道するような子達ではないので、何より今このご時世ですし、様子を見に行ってもらえませんか?」


昴「分かりました。」


水鏡さんに道を聞くと1度部屋に戻って支度をして、私塾を出た。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※




私塾からは街までは約1里(4キロ)。生い茂った森を越えた先にある。寄り道するような子達ではないのなら何かあったのならこの森だ。俺は森の中心で立ち止まり、


昴「(ここらで探索をかけてみるか。)」


俺は目を瞑ると、あの2人の氣と気配の探知を試みた。


昴「(北・・・南・・・東・・・・見つけた。)」


東方向約1キロ程の距離で2人の氣を発見した。しかし、


昴「(人の氣は全部で6つ、2人の氣を残りの4つが追いかけてる感じだな。)」


嫌な予感がする。場所はそう遠くない急ぐか。俺は縮地で急行した。



※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※




諸葛亮side


諸「雛里ちゃん、頑張って!」


鳳「うん!」

私達は水鏡先生にとなり街まで使いに来ました。用事を済ませ、帰ろうとしたら賊の人達が突然襲いかかってきました。何とかスキをみて、逃げ出したのですが、依然として賊は追いかけてきます。


「まちやがれ!」


「ギャハハハ!待てよ!」


諸「雛里ちゃん、もう少しだから・・・・。」


私は雛里ちゃんの手を引いて必死に走っていると、


雛「あう!」


雛里ちゃんが足をとられて転倒した。


諸「雛里ちゃん!」


鳳「う~、朱里ちゃん、朱里ちゃんだけでも逃げて。」


諸「何言ってるの!雛里ちゃんも一緒に・・・、」


そう声を掛けようとすると、賊に追いつかれてしまった。


「へへ!手間かけさせやがって!」


諸「はわわ!」


鳳「あわわ!」


「どうする?楽しんでから殺るか?」


「はっ!ガキに興味はねぇよ!盗るもの盗ってさっさと殺っちまうぞ!」


賊が剣を抜いて近づいてきた。私は雛里ちゃんの前に両手を広げて前に出た。


鳳「駄目!朱里ちゃん逃げて!」


諸「雛里ちゃんは死なせない!」


「ならまずはお前からだ。」


賊は剣を上に振り上げ、


「心配すんな、2人仲良くあの世に送ってやるよ!」


賊が剣を降り下ろした。


鳳「朱里ちゃん!いやぁ!!!」


私は目を瞑り、死を覚悟した。しかし先程から何も変化がない。痛みも何もない。


?「もう大丈夫だよ。」


その声を聞いて目を開けると私は天の御遣い様の腕のなかにいた。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



昴side


探知に引っ掛かった場所に縮地で急行する。


昴「(見つけた!)」


すぐに2人を見つけた。しかし賊が剣を諸葛亮に降り下ろそうとしている。


昴「(やらせるか!)」


俺は縮地最大速度で諸葛亮に近づきそのまま腕に抱えてそのまま離れた。諸葛亮は目を瞑り、身体を震わせている。


昴「もう大丈夫だよ。」


それを聞くと諸葛亮はゆっくり目を開けた。


諸「天の・・・御遣い様?」


昴「あぁ、待たせたな。」


俺はウインクをして諸葛亮に微笑みかけた。


「何だテメェは!」


俺は諸葛亮から手を離して賊に振り返り。


昴「お前みたいなゲスに名乗る名なんてねぇよ!」


そのまま村雨を引き抜き一刀両断にした。


「ギャハ!!」


賊は真っ二つにされ果てた。


「なっ!」


賊が圧倒された。


俺はそのまま近くにいた賊に飛び込み、そのまま胴を一閃した。


「グァハ!!」


2人目の賊も果てた。


「ひぃっ!」


俺が近づくと賊も同じだけ退く。


「ガ、ガキだ!もう1人のガキを人質にとれ!」


「お、おう!」


賊の1人が鳳統に振り返る。すかさず俺は縮地で移動して道をふさいだ。賊は正面にいた俺が振り返った先にいたもんだから驚愕している。


昴「つくづく救えないな。」


そのまま賊の頸を飛ばした。


「グフ!」


賊はそのまま倒れた。残りの1人は腰を抜かして後退りしている。


「俺が悪かった!もう抵抗しないから許してくれ!」


命乞いをしてくる。


昴「許しは、」


「?」


昴「地獄で閻魔様にでも乞いな。」


「ひぃーー!」


そのまま村雨を降り下ろし肩口から賊を斬り伏せた。


「ギャアアア!」


断末魔をあげると最後の賊も果てた。俺は村雨を血振りすると鞘に納めた。


振り返ると諸葛亮は鳳統の肩を抱いている。俺は2人に近づき、2人を抱きしめた。


諸「はわっ!」


鳳「あわっ!」


昴「よく頑張ったなもう大丈夫、大丈夫だから。・・・・だからもう泣いていいんだぞ。」


諸「グス。」


鳳「うぅ。」


2人は目に涙を浮かべ、


諸・鳳「「恐かったよ~~!」」


2人は声を上げて泣き出した。俺は2人の頭を撫でながら2人が泣き止むまで胸に抱きしめ続けた。





※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



その後に私塾まで2人を連れて帰り、事の顛末を聞いた水鏡さんが、


水「朱里と雛里を救っていただき本当にありがとうございます。あなたがいなければ今頃どうなっていたかことか。」


と水鏡さんは深々と頭を下げた。


昴「間に合ってよかったですよ。」


本当にギリギリだったもんな。


諸・鳳「あの!」


昴「ん?」


諸「命を助けていただきありがとうございます。何かお礼をさせてください!」


昴「何、こっちとしては世話になった礼を返しただけだから気にしないでくれ。」


鳳「私達はあなたが受けた恩以上のものを受け取りました。だからお願いします。何かお礼をさせてください。」


貸し借り、この世界じゃ大度と器量だっけ?受けた恩はそれ以上のものをもって返さなきゃ行けないんだっけ?なら断るのは失礼か。


昴「そうか。ならありがたく受け取らせてもらうよ。」


さてどうしたものかな。あ、そうだ!


昴「ならさ、君達読み書き出来るよね?俺にこの国の文字を教えてくれないか?」


外史に来てまず1番困るのは読み書きだ。言葉は何故か通じるんだけど。


諸・鳳「「はい!喜んで!」」


昴「ならよろしく頼む。」


ありがたい限りだ。それにしても、


昴「・・(ジ~。)」


この2人があの歴史に名高い名軍師(になる予定)とはね。


ナデナデ~


諸「はわわ!」


鳳「あわわ!」


う~ん、可愛いなぁ!



※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



元々いろんな外史でいろんな文字に触れていたこともあるけど、やっぱり諸葛亮と鳳統の教え方がうまいおかげで3日で文字を覚えることが出来た。2人は『たった3日で文字を覚えてしまうなんてすごいです!』とか言ってたけど。俺は文字をマスターした後水鏡さんに1つのお願いをした。それは、


昴「それでは水鏡先生に変わり私が教鞭をとらせていただきます。皆さんよろしくお願いします。」


そう、先生だ。1度やってみたかったんだ。俺は眼鏡をかけて教壇に立った。眼鏡は伊達だけど。内容としては俺がいろんな外史で学んだ知る限りの兵法、政、謀等を時間が許す限り教えた。最後にこの時代では革新的な政の政策を教えてみた。やはり諸葛亮と鳳統は優秀だ。俺の言ったことを即座に理解していた、2人以外で理解出来たのはほとんどいなかった。

授業も終わり最後に、


昴「私の授業はこれまでです。皆さんはこの後で政に関わる者、中には戦に関わることになる者もいると思います。ですから覚えておいてください。武は人を傷つけ時に殺めることがあります。しかし知は時に大量人を傷つけ、苦しめ、殺めることになることがあります。それも本人の手を汚さずに。君達が学び培ってきたその知識、より多くの人を守り、救うために活用してください。私の授業はここまでです。皆さん今日は1日ありがとうございます。」


頭を下げると大きな拍手をしてくれた。何か照れるな//



※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



翌朝、降り続いていた雨もついにあがり、俺は旅を続けることにした。


昴「大変お世話になりました。」


水「こちらこそお世話になりました。」


昴「諸葛亮に鳳統も世話になったな。」


諸「・・・。」


鳳「・・・。」


2人は黙っている。どうしたんだろう。


諸・鳳「あの!」


2人が同時に声を上げた。


諸「あなたはこの国で何を成すおつもりですか?」


徐に尋ねてきた。その目は真剣だ。


昴「俺はこの乱世を終わらせ、民が戦に怯えることのない世界を創る。もちろん大量に人を斬ることになるだろうし、大量に人を死なすことになるだろう。それでもこの国に住む民の為、生まれてくる民の為、死んでいった民の願いの為に俺は戦うよ。」


俺は真剣に答えた。


諸「雛里ちゃん。」


鳳「朱里ちゃん。」


2人はお互いに顔を合わせ、頷き合うと、


朱「姓は諸葛、名は亮、字は孔明、真名は朱里。」


雛「姓は鳳、名は統、字は士元、真名は雛里です。」


朱・雛「「我らをあなたの末席にお加えください。」」


そう申し出てくれた。


昴「・・・。」

2人が俺の目を一切逸らさずに見つめている。


昴「俺についてくれば、またあのときみたいな恐い思いをすることになるし今度は死ぬことになるかもしれない。その覚悟はあるか?」


朱・雛「「はい、もちろんです!」」」


昴「君達の策で大量に人が死に君達が策を仕損じれば仲間が死ぬ。君達の命令の元に散っていく命を背負う覚悟はあるか?」


朱「もちろんです!」


雛「弱い人達が苦しんでいるのを見ていられないから。」


2人は言った。なるほど、覚悟は出来ている、っていうことか。


昴「分かった、君達の力、存分に使わせてもらう。俺は姓は御剣、名は昴、朱里、雛里これからよろしく頼む。」


朱「はい!」


雛「よろしくお願いします。」


歴史に名高い名軍師、臥龍鳳雛、彼女らが御剣昴の理想に触れ、新たに仲間になった瞬間だった。







続く




というわけで4話目です。うまく書けたかは分かりません。次回オリキャラ登場予定です。私ごときがオリキャラを使いこなせるかは分かりませんが蛇足にならないように頑張ります。感想、アドバイス等ありましたらよろしくお願いします。待ってます。

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