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第24話~非凡の才、次世代の軍師~

ふう。完成しました。亜莎の拠点です。そういえば亜莎出してなかったな・・・け、決して忘れていたわけじゃないんだからね!・・・・ゴホン!


それではどうぞ!

昴「親衛隊の訓練?」


祭「うむ、今日は親衛隊の訓練なのじゃが、親衛隊の隊長である思春は急遽別の任務が入ってのう。代わりにお主にやってもらいたいのじゃ。」


昴「まあ構いませんが、思春が駄目なら同じ親衛隊の明命でもいいのではないですか?何だったら楓でも。」


祭「そうなのじゃが、今回は無手による訓練なのじゃ。明命では他の親衛隊とそう変わらん。まあ楓なら適任ではあるのじゃが・・。」


昴「?」


祭「親衛隊にはお主の強さに触れてもらいたいのじゃ。中には自信を、心が折れる者も現れるかもしれんが、であるなら初めから親衛隊なぞ務まらんじゃろう。冥琳の一件でしばらくまともに体を動かしてはおらぬのじゃろう?親衛隊は手練れの兵を集めておるからちょうどいい運動になるはずじゃ。」


昴「まあそうですね。分かりました。やりますよ。今からですよね?」


祭「うむ、調練場に集まっておるからすぐに向かってくれ。」


昴「了解。それではすぐに。」


俺は軽く身仕度をし、調練場に向かった。









※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



調練場に着くと親衛隊はすでに2列に並んでいた。人数は30人ほどだ。

うーん、やっぱり皆女の子なんだな。どうやらこの外史の優秀な人材は圧倒的に女性に偏るらしい。

俺は彼女ら親衛隊の前に立ち、挨拶を始めた。


昴「ゴホン。今日は親衛隊の隊長である思春、甘寧が任務のために訓練に出られない。代わりに今日の訓練は俺、御剣昴が担当させてもらう。皆、よろしく頼む。」


ざわざわ・・。


親衛隊の面々は知らされていなかったらしく、ざわつき始めた。


昴「とりあえず・・・ちょうどいい人数だから左から1人ずつ相手をしていこう。早速始めよう。各自、準備をしてくれ。」


親衛隊が調練場の端に広がり、規則正しく並んだ。


昴「さあ、始めようか?」


「は、はい!よろしくお願いします!」


うーん、ガチガチだな。


昴「そう緊張するな、いつもの訓練の通りにやればいい。な?」


「は、はい//・・それでは、参ります!」


親衛隊最初の1人が飛び出した。親衛隊の訓練が始まった。




・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・



昴「踏み込みが甘い、次。」




・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・



昴「もっと足を使って相手を撹乱しろ。次。」




・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・



昴「むやみやたらに突っ込むな、次。」






※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



訓練は滞りなく進んで行った。



親A「ハァハァ、噂には聞いていたけど・・、」


親B「つ、強いです。ハァハァ。」


親C「ハァハァ、御遣い様、汗一つかいてません~。」

親D「それ、どころか、ハァハァ、ほとんどあの場から動かれてません。ハァハァ。」


親E「格が違い過ぎます~。ハァハァ。」


あらかた終わったか。これで最後だな。


?「よ、よろしくお願いします!」


昴「君で最後だな?」


随分と眼力のある娘だな。


呂「呂蒙、字は子明!行きます!」


昴「来い。」


呂蒙が俺に一気に飛び込んできた。


昴「ふっ。」


俺は体を半身にして避ける。


呂「まだです!」


即座に体勢を立て直し、蹴りを浴びせる。


昴「甘いな。」


俺は体を倒して蹴りを避ける。


呂「そこ!」


昴「!?」


とっさに右腕を後頭部にかざし、


ガシッ!


呂蒙の踵落としを防ぐ。


呂「!?」


まさか防がれるとは思わなかったのだろう。ふーん。


呂「次、行きます!」


呂蒙が俺に再び飛び込んで来る。

呂蒙の実力そのものは親衛隊の中でもそう目立つものではない。しかし、この娘の戦い方は面白い。普通戦闘は如何に相手の隙を見つけ、あるいは作り出し、そこを突くかだ。フェイントを入れたり、強打でガードをこじ開けたり。呂蒙の場合、ただ一度の一撃の為に二重三重に伏線を張る。誘導、おとり、思い込み等を巧みに利用している。言うなれば、戦場の軍師が立てる策みたいだ。さてと、そろそろ終わらせるかな。俺は呂蒙に飛び込んだ。


呂「はあ!」


呂蒙が正拳突きを仕掛けるが、途中で止め、中段蹴りに切り替える。フェイントか。

俺は構わず前に出て、中段蹴りの芯を外す。


呂「なっ!?」


そのまま呂蒙の胸に掌打を打った。


呂「ぐぅ!」


呂蒙は後方へ飛ばされる。十分な手応え・・いや、まだか。


呂「ケホッ、まだま・・っ!?」


俺は呂蒙の顔スレスレに拳を止めた。


昴「勝負あり。ここまでだ。」


呂「ま、参りまし・・た。」


呂蒙は糸の切れた人形のように倒れた。


昴「おっと。」


あわてて呂蒙を受け止める。


昴「それじゃ、訓練はここまでだ。各自俺が指摘したことを念頭に入れて鍛練に励んでくれ。以上、解散!」


「「「「はい!」」」」


親衛隊の隊員が各々散らばって行く。


昴「さてと。」


俺は呂蒙を抱き上げると、親衛隊の1人を捕まえ、呂蒙の部屋を聞き、部屋まで送り届けると自室に戻った。


昴「・・・。」


自室に戻ると、部屋の机に大量の木簡や書簡が。


昴「・・・これをやれと?」


はぁ、雪蓮ではないけど逃げ出したいな。


昴「・・・やるか。」


書簡、木簡との格闘が始まった。








※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



翌日。


昴「・・・。」


無言で政務。


カキカキカキカキカキカキカキカキカキ


昴「・・・あぁ~、終わらん!」


いつまで経っても減らない木簡書簡。途中2時間位仮眠を取り、再び政務に向かったのだがなかなか終わらない。っていうか量を減らしてもすぐに増える。


昴「・・気晴らしに少し街にでも行くか・・。」


俺は筆を置き、街に繰り出した。







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



昴「やっぱ賑やかだな。」


街は相変わらずの賑わいを見せていた。


昴「腹も減ったし、何か腹ごしらえでも・・・・ん?あれは・・。」


一軒の本屋に見たことのある顔が。あれは確か・・・・そうだ、親衛隊の呂蒙だ。

彼女はどうやら本を読んでいるようだが、


昴「顔と本との距離近いな、っていうか目細。」


ひょっとして彼女って。


昴「よう。」


話しかけてみると、目を細めたまま俺に近づき、


呂「・・・はっ!?み、御遣い様!こ、こんにちは!」


ようやく俺に気付いたらしくあわてて挨拶をした。


昴「昴でいいよ。邪魔したか?」


呂「いえ、そのようなことは。」


呂蒙はあわあわしている。この娘が読んでたのは・・・これか。


昴「君は兵法に興味があるのか?」


呂「あの・・その・・そうです。」


昴「なるほど、それでああいう戦い方が出来るわけだ。」


呂「それはその、私は親衛隊の中でも優秀ではないので、戦略を立てて戦うしか親衛隊の皆に勝てませんので。」


昴「力が及ばないならそれ以外のものを利用する。いい考えだ。」


呂「あ、ありがとうございます!」


呂蒙は何度もペコペコ頭を下げた。


昴「ところで、1つ質問なんだけど。」


呂「何でしょう?」


昴「君ひょっとして目が悪い?」


呂「!?・申し訳ありません!これは決して昴様が嫌いだとかそういうことではなく・・、」


昴「あ~違う違う。呂蒙は物が良く見えてないんじゃないか?」


呂「そのようなことは・・。」


昴「そうか?なら・・。」


俺は懐からペンを取りだし、掌にペンで書き出し、


昴「そのままの位置で、俺の掌には何て書いてある?」


呂「はい。えっと・・・国?いや違う、甘?じゃない、え~とえ~と・・関・・関です!」


昴「それでいいのか?」


呂「は、はい!」


昴「・・・。」


呂「・・(ドキドキ)」


昴「はずれだ。ほれ、良く見てみな。」


俺は掌を呂蒙の目の前に近づける。


呂「これは・・鼠の絵ですか?」


昴「そういうこと。」


呂「そんな~、絵だなんて一言も『文字だとも言ってないぞ。』う~。」


昴「とりあえずそのままだと不便だろ。よし・・そうだな・・。」


俺は呂蒙の手を掴み、


昴「少し付き合ってくれ。」


呂蒙の手を引く。


呂「す、昴様!?」


昴「いいからいいから。」








※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



呂「あの、ここは・・。」


昴「服屋だ。だけどここはそれ以外にこういう物もあってな。」


呂「眼鏡・・・ですか?」


昴「そ。とりあえず、そうだな・・。」


あの絵が見えないってことは相当に悪いよな。呂蒙の場合、沙和のような眼鏡より、こっちのモノクル(片眼鏡)の方が似合いそうだな。後は度だな。・・・・このくらいかな。


昴「これをかけてみてくれ。」


呂「は、はい!」


呂蒙はおずおずと渡された片眼鏡をかけた。


昴「どうだ?」


呂「あっ。」


おっ?


呂「はい!とても良く見えます。」


さっきまでおどおどしていた呂蒙だったが片眼鏡をかけるとその顔がぱあぁと明るく輝いた。


呂「すごいです。なんだか、目の前が広くなった気がします!」


昴「そうか、なら良かった。」


呂「わぁ。」


気に入ったみたいだな。


昴「なら、これにするか。呂蒙、君にこれを贈らせてもらうよ。店主、これを貰おう。」


呂「そんな!昴様にそのようなことをしていただく理由が・・・っ//」


昴「理由なんて気にするな。贈りたいから贈るだけだ・・・どうした?」


ん?どうしたんだ?呂蒙の顔がやけに赤い気がするが・・・。


呂「い、いえ//・・・その、申し訳ありません。」


昴「謝ることじゃないだろ?はいこれ。」

呂「あ、ありがとうございます!何とお礼をすれば・・。」


昴「お礼なんて気にする・・・ふむ、そうだな。なら1つ手伝ってほしいことがあるんだが。」


呂「?」








※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



自室にて。


昴「いや助かったよ。1人でこなすの大変だったんだよ。」


呂「いえ、・・ですが、私なんかが政務に携わってよいのですか?」


昴「俺も後で確認するし、大丈夫だよ。むしろ貯めておく事の方が問題だって。」


呂「それならば良いのですが・・。」




・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・



数時間後。


昴「ふう。後は俺1人でどうにかなりそうだ。ありがとな、呂蒙。」


呂「いえ、お力になれたのなら光栄です。」


昴「今更言うのも何だが、悪かったな。今日は休みだったんだろ?」


呂「お気になさらないでください。特に予定ありませんでしたので。」


昴「そうか、ならいいんだが。・・・それにしても・・。」


呂「?」


昴「君は政務もある程度こなせるし、さっき本屋で読んでいた書物といい、君は学問に興味があるのか?」


呂「は、はい。まだまだ全然分かりませんが。」


昴「そうか・・。」


それなら・・・うん、そうだな。


昴「呂蒙、君さえ良ければ、俺が君に学問を教えよう。」


呂「・・・・えぇ!?そ、そんな!昴様にそのようなことまで!私なんかのためにお時間をいただくなんておそれ多いです!」


昴「そこは気にしなくていいよ。暇な時だけだしな。恩義を感じたならまた今日みたいに政務を手伝ってくれればいいさ。」


呂「・・・。」


昴「どうする?」


呂「そこまでおっしゃっていただけるなら・・・昴様、よろしくお願いします!」


昴「そうか、なら明日からよろしくな、呂蒙。」


呂「あ、あの・・。」


昴「ん?どうした?」


亜「私のことは亜莎とお呼びください。」


昴「それ真名だろ?いいのか?」

亜「はい!昴様は天下に名を轟かせている天の御遣いですし、それに私にこれから学問を教えていただく師でもあります。是非私の真名をお預かりください!」


昴「分かった。では亜莎。よろしくな。」


亜「はい!未熟者ですが、よろしくお願いします!」


亜莎の家庭教師ならぬ個人レッスンが始まった。







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



翌日から暇を見つけては亜莎に政略、軍略、謀略等を教えた。亜莎は飲み込みが良く。1を教えれば3も4も理解する。茉里と同じくらい教え甲斐がある。亜莎の家庭教師になってから2週間程が経ったある日。


亜「試験・・・ですか?」


昴「ああ。今日で一区切りつくし、亜莎がどれだけ理解出来てるか確認する意味も込めて、な?」


亜「はい!分かりました!」


昴「試験は明日だ。今まで教えた所を出題するからちゃんと復習しておくようにな。」


亜「分かりました!」


昴「では今日はここまでだ。ではまた明日な。あまり夜更かしするなよ?」


亜「はい!お疲れ様でした!」


俺は亜莎に告げると。亜莎の部屋を立ち去った。


昴「さてと。」


今日中に済ましとくか。まずは思春のところだな。次は・・。







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



亜莎side


翌日、私は昴様に言われた通り、試験に取り組んでいますが、


亜「これは・・。」


一部、昴様からご指導いただいていない問題が、それにこの試験、とても難しい。


亜「こんなの、私には・・。」


ううん、昴様は私なら解くことができると信じているからこの問題を出したんだ。私が挫けたら昴様の信頼を裏切ることになる。


亜「頑張らなくちゃ。」


私は一心不乱に問題に取りかかった。やがて、


亜「これで最後の問題だ・・。これって。」


最後の問題、その内容は・・。


『この先、この大陸はどう動く?』


亜「これは・・。」


兵法とも違うし政略ともなんか違う。


亜「・・・。」


私は私の思うがままに書いた。試験は終わり、昴様に用紙を提出した。






※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



昴side


亜莎から答案用紙を預かり、今採点している。


昴「へぇー。」


試験は9割以上正解だ。残りも考え方は面白い。


昴「さすがだな。でもやっぱり・・。」


1番の興味は最後の問いだ。この大陸の行く末について。亜莎の問いは。


昴「!?・・・はははっ。やっぱり亜莎は面白い。」


最後の問い。亜莎の答えは。


『漢王朝は滅び。群雄割拠の時代が来る。大陸が1つになることが出来なければ新たな勢力により漢の地は無くなる。』


新たな勢力、それは異民族のことだろう。確かに漢王朝が機能しなくなり、各勢力が各々バラバラになったら異民族の侵攻は退けられないだろう。今でも幽州や西諒には異民族の小競り合いがちらほらあるみたいだし。奴等が本腰入れて侵攻しないのは腐敗しているとはいえ漢王朝が機能しているからだろう。


昴「こんなこと、一介の武人、いや並の軍師では行き着かないだろう。」


やっぱり、俺のにらんだ通りだ。計画通りに運ぶかな。そろそろあれが出来上がってるだろうし。さてと街に取りに行くかな。

俺は街に繰り出した。







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



亜莎side


亜「これは・・。」


試験の翌日。てっきり採点結果が発表されると思っていたのですが、部屋に置いてあったのは、


亜「これは・・・服?」


置いてあった箱の中には少し紫色の大きめな帽子と服だった。そして書き置きが。


昴『これを着て。今すぐ城の庭まで来るように。』


と書かれていた。


亜「これを着て・・庭まで。」


私は言われるがままに置いてあった服に袖をとおし、城の庭に向かった。







※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※



昴side



雪「どうしたの?こんなところに呼び出して。」


冥「何だと言うのだ?」


昴「悪い悪い。ちょっとな・・・おっ、来たな。」


庭先から用意しておいたチャイナドレスと帽子を着た、亜莎の姿が。


亜「お、お待たせしました・・・孫策様、周瑜様?」


雪「あら?この娘は?」


冥「確か親衛隊の・・。」


昴「亜莎、自己紹介してくれ。」


亜「は、はい!姓は呂、名は蒙。字は子明です!」


昴「ありがとう。それで用と言うのは他でもない。この娘を軍師見習いとして推挙したいんだ。」


亜「・・・・えぇーーー!!!!」


冥「この娘をか?」


昴「見所は十分だ。十分に鍛え、経験を積ませれば、いずれ立派な軍師になるだろう。」


亜「い、いえ、私なんかが軍師だなんて・・。」


昴「昨日の試験な、亜莎を軍師として推挙するかしないかの意味合いもあったんだ。結果は合格だ。少なくともあの試験は素質ない奴には解けない問題ばかりだ。その試験を9割以上正解していたんだ。凡夫なはずがない。」


亜「あ~、う~。」


雪「私は構わないわ。昴が言うなら問題はなさそうだしね。」


冥「ふむ、今の私達は1人でも多くの仲間が必要だ。特に軍師をな。」


昴「なら、決まりってことだな。」


亜「あの、私なんかに軍師なんて務まるのでしょうか?」


昴「それはやってみないと分からないさ。だけどな、私なんか、そんなことを言ってたら。軍師どころか何も出来ないぞ?」


亜「・・・。」


昴「亜莎、こっちへ・・。」


亜「?」


雪蓮と冥琳から離れた場所に移動した。


昴「君には素質がある。それ以外にも理由がある。」


亜「理由、ですか?」

昴「冥琳の件は聞いてるか?」


亜「お噂程度ですが・・。」


昴「冥琳の病魔は疲労や睡眠不足、精神的重圧から発症する病魔だ冥琳はこの先も無理を繰り返すだろう。今は俺がいるから負担をある程度減らせるが、俺はそのうちここを離れなきゃならない。だから俺の代わりに冥琳を助けてやってくれないか?」


亜「・・私に出来るでしょうか?」


昴「素質は俺が保証する。後は亜莎の心次第だ。」


亜「・・・分かりました。私に何処まで出来るか分かりませんが、私、頑張ります!」


昴「そうか、そう言ってくれると助かるよ。」


亜莎は雪蓮と冥琳の前に立ち。


亜「孫策様、周瑜様、私の真名は亜莎です。よ、よろしくお願いします!」


亜莎は臣下の礼を取った。


雪「ふふっ、緊張しなくても良いわよ。これから共に戦っていく仲間なんだから。我が名は孫策。真名は雪蓮。よろしくね。」


冥「私は周瑜、真名は冥琳だ。お前の力期待しているぞ?」


亜「はい!雪蓮様、冥琳様、若輩者ですがよろしくお願いします!」


かくして、御剣昴により呂蒙子明が乱世の舞台に上がった。後に天下に名を馳せる名軍師が今誕生した。







続く




以上、亜莎の拠点です。内容はアニメ版を参考にさせていただきました。原作でも亜莎自身が自分はその武勇を認めていただいた。それで雪蓮の近くに仕えていた、と言ってので原作より少し切り口を変えてみました。どうでしょう?


感想、アドバイスお待ちしています。


それではまた!

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