第一試験 脱出ゲーム
いやー考えるの大変ですね。
受験者達たちは全員円状に空いた大穴に落とされていた。
「いたた...」
ウェンシャはおしりを強く打ち付けジンジンと痛みが広がっていた。ウェンシャが辺りを見渡すと暗い空に墓がずらりと並び砂の地面を見ると何かの骨があちらこちらに転がっていた。辺りを見渡し終わった直後に上からアナウンスのように声が鳴り響いた。
「第一試験では目覚めから覚めた死者たちに捕まることなく謎解きをしながらゴールへ向かってもらいます。それでは皆さん頑張ってください。」
それが最後に声は聞こえなくなった。そしてその声を聞いている間に死者達が目を覚ましていることにウェンシャは気づいていなかった。ウェンシャの耳元で何かが高速で通り過ぎる音がした。すると死者の1人である骸骨がバラバラになっていた。
「脳天気なやつだな」
冷たく凍ったような声で赤くキラキラと輝く長い髪をした背の高い1人の少女がウェンシャを睨みつけるような目でそう言い放った。
「あ、ありがとう」
「別に助けた訳じゃないただ様子を見るのにそこに居たのが1番近かったからだ。このザマだとお前はすぐに脱落するだろうな」
そう言い放ち赤髪の少女はいきよいよく走り出した。
それを見たウェンシャは少しイラッとしながら少女の後を追いかけた。
「とりあえず辺りに何も見えないってことはひとまず走り続けるしか無いって事なのかな」
そう赤髪の少女に問いかけた。
すると赤髪の少女は涼しい顔をして
「おそらくはな」
と答えた。
後ろを見ると逃げ遅れた受験者達が死者に捕まり体中を噛みちぎられていた。しかしこれは悪魔でも試験だからか血が出たりはせず肉の断面には何やらモザイクのようなものがかかっていた。それでも残酷なことにはかわりない
「うわグロ…」
そう呟くと赤髪の少女からこんな提案をされた。
「お前私と協力しろ。どうせこのまま1人でもお前には勝ち目なんてないだろうし謎解きがあるなら1人より誰かと組んだ方が効率がいい。」
ウェンシャは眉を寄せた。
「確かに協力するのは賛成だけどその上から目線やめてくんない?ムカつくんだけど。」
「……」
「まあいいや、とりあえず自己紹介ね僕はウェンシャよろしく」
「私はリーシャだ」
会話をしながらウェンシャとリーシャはずっと走り続けていた。すると目の前の砂が突然盛り上がり巨大な砂我溜まりが現れた。砂我溜まりは魔石が年月をかけて少しずつ小さくなって行った魔石を砂の中にいる微生物が食べるとなる。
砂我溜まりは害魔と言われる人に危害を及ぼす非常に危険な存在だ。




